Kartellの販売を始める事にしました。
「キッチンに住む」というテーマで、キッチンだけでなく、キッチンを含む住宅のインテリア空間に対して積極的に提案し、販売していこうというのがトーヨーキッチンがこれまで取り組んできた戦略です。
これを実現する為に、世界の有名家具メーカー、照明メーカー、モザイク・メーカーと次々と提携を結んできました。
そして、今回プラスチック家具の最高峰 Kartell(カルテル)の正規輸入代理店として全国21カ所のショールームで販売を始めることになりました。
発売は10月21日からです。
今年の東京デザイン・ウィークでは、トーヨーキッチンの東京ショールームはミニ・サローネと化します。
今回のKartell、Established& Sun、XO、BD、Magis、Foscalini、etc. etc
これらの有名家具・照明メーカーがミラノ・サローネで発表した新作が一同に展示されます。
ご期待下さい。
投稿者 nabe : 17:18 | コメント (0) | トラックバック(0)
サローネ2010のレポートの最後は「スタジオ・ヨブ」です。
1970年ベルギー生まれのヨブ・スミーツと、1977年オランダ生まれのニンケ・テュナゲルの二人によるデザイン・デュオで、共に、オランダのデザイン・アカデミー・アイントホーフェンをソ卒業後に活動を始める。
子供から見た世界というようなイメージが多く、かなりファンタジックな世界観を見せているのでも特徴的。
今回サローネで発表したのは照明造形とでも言えばいいのか、ともかく照明が組み込まれた作品を発表してた。
巨大な水滴のように垂れ下がった照明
それでは暫し説明抜きで「スタジオ・ヨブ」の世界を散策して下さい。
勿論これらの作品は量産されている訳ではなく、販売しているのも画廊で、一点物か、もしくはご少量限定で生産されている。
スタジオ・ヨブの作品は何れもこういった少量生産の製品ばかりで、価格は尋ねた事はないので分からないけど、恐らくかなり高価ではないかと推測します
今回でサローネ2010のレポートは終了します。
長期にわたって読んで頂いて感謝します。
投稿者 nabe : 15:53 | コメント (0) | トラックバック(0)
先日のMAGISと双璧をなすイタリアのプラスチック家具のメーカー Kartell
かんり興味深い新製品がいくつか並んでしたけど、下からのライトアップのせいで、写真がうまく撮れなかったので、一部だけの紹介になります。
たまたまパトリシア・ウルキォラが自分がデザイした椅子の前で雑誌社の写真撮影をしてました。
背景の椅子は彼女の新作です。
今年の秋には日本にお目見えするそうです
スタルクの新作「MAGIC HOLE」
スタルクらしい少し茶目っ気のあるデザイン
成形が難しいそうで、来年にならないと製品は市場にはお目見えしないそうです。
市内のカルテルのショールームでは吉岡徳人の見えない椅子のプレゼンテーションが展開されていました。透明なストローのようなチューブが無数に空間に突き刺さっていました。
不思議な空間でした
投稿者 nabe : 16:00 | コメント (0) | トラックバック(0)
人で溢れている喧噪のミラノも、それはそれでいいと思うけど、その喧噪が去って、人気が無くなったチェントロははっとする程美しいと思う事がある。
夜も更けて人気が無くなったライトアップされたドーモ。
最初にミラノに来たのはもう30年前だろうか、その当時のドーモは黒い汚れがベッタリと付いた、お世辞にも美しいとは言えない建物だった。
ここ何年間でドーモはすっかり美しくなった。
人気が無くなったガレリア
日本のアーケード商店街の原型だと言うひとがいるけど、こんなに美しく荘厳なアーケード街は見た事がない。
ガレリアのビルの上の方は住居になっているそうで、その住人は凄いお金持ちが多いという話を聞いた事がある。
ドーモからサンバビラに向かう道
車は入れなくて、日中は人が溢れている
道の両側はショップが軒を連ねている。
喧噪の対比としての静寂がより街を神秘的に魅せているのかもしれない。
投稿者 nabe : 20:29 | コメント (1) | トラックバック(0)
ミラノ市内のSICISのショールームでパーティーが開催されました。
少し遅れてパーティー会場に入ったのですが、会場の入り口はもう人で溢れていました。
一応主催者側になるので、人ごみをかき分けてともかく会場に入りました。
会場内はもう既に人でいっぱいでした。
日本からのお客様も沢山来て頂きました。
「カーサブルータス」の亀井編集長や「エルデコ」の木田編集長にも来て頂きました。
パーティーも佳境に入ると、入りきれなかった人が会場の外まで溢れていました。
会場の前の道路も写真のように大渋滞で、サローネもいよいよ佳境に入ってきました。
投稿者 nabe : 16:23 | コメント (0) | トラックバック(0)
ベネチィア最古のガラス・シャンデリアのメーカーBAROVIER & TOSO がPaola Navoneのディレクションでトルトーナ地区の特設会場でのプレゼンテーションを行いました。
展示のテーマは「廃屋に咲く青の世界」
中に入ると廃屋の壁際に並ぶ青のウォール・シャンデリア
なんか妖しい
壁に沿って進むと次の部屋に入る
この部屋には天井から下がる5層にもなった巨大な青のシャンデリアが登場
今回のバルビエのテーマは「青」というのが一つ、もう一つは「縦方向のシャンデリア」だそうだ。
室内が暗くて少し写真がぶれていて分かり難いのですが、ワイヤーによって吊るされたガラスのの花びらの一つ一つにLEDが仕込まれている。通常のシャンデリアでは光源は上にあって,その光源からの光がクリスタル・グラスに反射して美しい光を放つのだけど、この方法だと縦に長いシャンデリアは出来ない。このクリスタル・グラスに直接光源を付ける方法だとシャンデリアは何処まででも長く出来る。
事実、ルイビトンのシンガポール店の納入されシャンデリアは長さがなんと10mにもなるそうだ。勿論、ルイビトンに使われた花びらは、花びらではなくルイビトンのマークが使われたらしい。
会場の出口のインスタレーションには可愛いバルビエの人形が並んでいた。
このバルビエ・トーゾのプレゼンテーションはトルトーナ地区の中では群を抜いて印象的だった。
このプレゼンテーシヨンの動画がU-Tubeに上がってました。
投稿者 nabe : 13:07 | コメント (0) | トラックバック(0)
左の写真はグルチッチ(中央)と話しをする私、左はBDのマネジャー
スカルの刺繍が付いたブルゾンを着てたら、グルチッチが気に入ったらしくて、どこの服なんかと質問された。
二人ともトーヨーキッチンは知っていたし、コンスタンチン・グルチッチは東京ショールームにも来た事があるそうだ。
ハイメは来た事はないという話しだったので、ぜひとお願いをしておいたら連休中に来てくれた。
写真はハイメとのツーショット
写真で見るより若い感じがする。
何れも今をときめく世界の若手デザイナーの二人に会えたのはラッキーだった。
BDから今秋発売予定のハイメ・アジョン・デザインのラウンジチェアーとオットマン。
今年の初めのパリでのショーの時に発表されていたもので、nabe forumにも記事として取り上げたので憶えて見えるかと思います。そのラウンヂチェアーの4色カラーバリエーションが展示されてました。色は黒、グレー、青、赤です(黒が写真では紫に写ってますが,黒です)
この黒を1台サンプルで発注してあるので、秋の東京でのデザイン・ウィークには東京ショールームで見て頂けると思います。
グルチッチの木製のスタッキング・チェア
まだプロット・タイプ段階なので,発売時期は未定とのこと。
いかにもグルチッチらしいデザインだと思った。
投稿者 nabe : 15:11 | コメント (0) | トラックバック(0)
Established &SON、エスタブの三回目です。
今日はラグと照明を紹介します
「Wood Rug」と名付けられた敷物
ウッド・ブロックをデザインしてパターンがラグに描かれている。
デザインはヒット作「ロング・ウッド」のデザイナーのリチャード・ウッド
今年度の新作ではないのですが、印象的な照明システム「トーチ・ライト」
一つ,一つでも機能するのですが、その照明を束ねるとまったく違った照明に見えてくる。
カラーは黒、シルバー、赤の三色
同じく新作ではないのですが、エスタブを代表する照明器具
無数のLEDを円盤の上に埋め込んだ照明
ペンダントとスタンドの2種類があります。
Established &SONの代表的なものを紹介しましたが、如何でしょうか?
この会社、日本ではまだ知名度は少ないのですが、世界のインテリア業界に彗星のように登場して来たメーカーです。
5月29日から東京ショールームで展示が始まります。名古屋,大阪でも一部商品が展示されますので、ぜひ一度ご覧下さい。
投稿者 nabe : 10:10 | コメント (0) | トラックバック(0)
Established &SONSの2回目です。
Heidiと名付けられたスツール
デザイナーはセバスチャン・ロング
木製の足と、樹脂の座面が絶妙のバランスだと思いました。
少し座面が高いので、トーヨーキッチンのTAVOには合わせられませんが、バーカウンターなんかに使われれば、かなり今風の雰囲気が演出できると思います。
イギリス人のアーティスト、マルティノ・ガンパーは、使い古され寄付された椅子を使用して、1日に1脚、100日で100脚の椅子を制作し、2006-2007年にLondon design museumで開催されたconfronting the chairの展覧会で「100 Chairs in 100 Days and its 100ways」という本を発刊し、当時はそれがかなり話題なったので知ってる方も多いと思う。
http://artlabo.ocnk.net/product/2240
そのマルティノ・ガンパーが始めてデザインした椅子がエスタブから発表されていた。
曲げ木をの組み合わせで作られた美しい一品です。
Jumperと名付けられた一人掛けのソファー
ウールのカバーのものは以前から発売されていたが、今回はニットの張り布を使用したユニークなデザインになっている。ニットも普通のニットを使用しているのではなく、ニットを洗って、乾燥させる過程の中で収縮が起こるが、この収縮を繰り返したニットは極めて耐久性が高い。従って、耐久性を要求されるようなコントラクトでの使用に最適だと思う。
17世紀のチェストを参考にデザインされた新製品
扉を開けると別のグラフィックイメージが飛び出してくる。
このデザインはまずカラーありきから始まったそうだ。普通のデザイン作業では最後にカラーがくるのだが、このチェストに関しては最初にカラーイメージがあって、それがデザインに繋がっているそうだ。
ちょっと私には難解だが、使われているピンクが何ともいえなく美しい。
今日の最後はグリチッチのCRASHと名付けられた一人掛けソファー
家具というより、一つアートピースのような気がする。
明日は「ラグ」と「照明」の紹介です
投稿者 nabe : 16:37 | コメント (0) | トラックバック(0)
今日は今年からトーヨーキッチンの仲間入りをするEstablished & SONS(エスタブリッシュト アンド サンズ)の紹介です。
ご存知のように創業6年目のイギリスのメーカーですが、ここ数年のサローネでは台風の目のような存在で、世界にイギリス旋風を巻き起こしているメーカーです。最新のデザインの中に、どこか懐かしさを感じさせる製品が多く、独特の風合いです。
私の大好きなメーカーの一つでしたが、このメーカーを日本で扱う事が出来るようになるとは思いませんでした。でも、こうやってエスタブリッシュト アンド サンズ(略してエスタブ)の日本での正規代理店として商品を日本のマーケットに紹介出来るのは凄く嬉しいというのが実感です。
Established & SONSの日本でのお披露目は今月29日から東京、名古屋,大阪のトーヨーキッチンショールームで開催されますので、このブログを見て興味を持たれた方は是非お出かけ下さい。
それでは今回のミラノサローネでのエスタブのプレゼンテーションを紹介しますね。
エスタブの代表作の一つ、カーボン・テーブル。
長さが2400mmと3000mmの2サイズ
驚くべき事には、4本の細い足だけでこの長いテーブルが支えられていていること。
もう一つ驚くべき事は、写真を見ても分かるように、そのテーブルの薄さが驚異的で美しい
強度は十分にあり、この上を人が歩くことも出来るそうです。
素材は名前の通りカーボンファイバーです
このテーブルは数々のデザイン賞を獲得しています
Best Furniture Design,Wallpaper,2008
Best Furniture Design,Design Week Award,2008
Best Innovation,Home & Garden Awards,2008
エスタブを代表するサイド・ボード「WrongWoods」のカラーバリエーションも展示してあった。この今まではホワイト、グリーン、レッドがあったが、今回はピンク。
この「ロングウッド」世界的なヒットになって、エスタブの名前を世界に浸透させた商品であり、5月末のお披露目でも展示される予定です。
Brick (ブリック) と名付けられたソファー
名前の通り,レンガ状のファブリック・パタンがポップでお洒落です。
色は黒と赤
このソファーは秋の東京デザイン・ウィークで紹介予定です
Quilt (キルト) と名付けられたソフアー
ちょっと有機的で、どこかクラシックで可愛い。
色は紺と赤、、、オットマンもあります。
このソファーも秋の東京デザイン・ウィークで紹介予定です。
ベーシックな木製のフレーム・チェアー
名前もそのままの「Frame Chair」
5月末のお披露目でご覧頂けます
有機体のような不思議な形状の椅子「Tudor Chair」
デザイナーのイメージは8人の妻を持ったイギリスのヘンリー8世の妻達のイメージだということだけど・・・、、私もちょっと理解出来ないので説明は後日ということになる。
最後に紹介するのは引き出しの箱を積み上げたような不思議な収納システム「STACK」。
引き出しの箱のように見えるのはダミーではなく、本当の引き出しとて機能する。
百聞は一見にしかずというので、U-Tubeに上げたムービーで動きを確認して下さい。
キッチンのアイランド化が進んだのにもかかわらず、収納については相変わらず壁に向かって整然と並ぶというイメージしかないのですが,今後はキッチンとリビングの垣根が取り払われたのですから、こういった部屋の真ん中に置く、ちょっとオブジェ的な収納があってもいいのではないかと思います。
勿論、こういった収納は収納量という意味では劣ってるのは間違いはないのですが、この時代、物が家庭に溢れるということが果たして幸せのパロメーターなのかという疑問を考えると、こういった印象的な収納システムをキッチンの横に侍らせる生活というのも、なんか想像すると楽しくないですか??
この「STACK」は5月末のお披露目で見て頂けます。
投稿者 nabe : 13:17 | コメント (0) | トラックバック(0)
昨年よりトーヨーキッチンの扱い商品に加わったXO社はフィエラのメイン会場にブースを構えて新製品を発表してました。
スタルク、カリム・ラシッドに加えて、時代の寵児とも言えるデザイナー,マルセル・ワンダーズがXO社のデザインを始めて手がけました。
写真はマルセルワンダーズの椅子です。
足と背もたれが樹脂で座面はクッションが入ってます。
マルセルワンダーズらしい少しエスニックの香りがする作品です。
ガーデンファニチャーも発表してました。
ちょっと和の香りがしますね。
材質は不明です
カリム・ラシッドのオブジェ的な椅子
企業のエントランス・ホールに置いてあるとかなり印象的だと思う。
カリムらしいカラフルさと曲線が印象的
ご存知ミミンのカラーバリエーションが発表されていた
左は木目、、発売日は未定らしい
右はシルバーメタリックで、この色は秋には日本にお目見えする予定。
この日、スタルクがエルデコのインタビューで来てたので,お願いしてスタルクとのツーショットの写真を撮ってもらった。
大御所とのツーショット、あまり緊張しない私だけど、さすがにちょっと緊張した。
話しはちょっと横道に逸れますが、海外の有名ブログ「Trendir」にトーヨーキッチンのIsola Linearが紹介されました。
とても光栄です
ぜひご覧下さい → click
投稿者 nabe : 16:09 | コメント (0) | トラックバック(0)
単なる料理をする道具としてのキッチンもいいけど、
デザインのいいキッチンもいいけど、
どうも私の好きなキッチンは、そのキッチンに思想とか,哲学を感じさせるキッチンが好きなような気がする。哲学というとちょっと大げさなのだけど、キッチンの作り手の明確な意思を感じられるというか、作り手の顔が見えるというか、そういう意味での哲学ですが、、
ユーロクッチーナはBoffi的な超巨大キッチンのオンパレードだったという話は前回しましたね。どれだけ巨大かというと、キッチンだけの設置スペースで恐らく30畳はあろうという大きさで、これらダイニング・スペースやリビング・スペースを加えるとどれだけの広さがいるのかと想像すると、、、 溜息が出てきます。
最初この巨大さは単なるプレゼンテーションかと思ってたのですが、いろいろ話を聞くと、実際にこの巨大なキッチンが販売されているようで、Boffiの業績も右肩上がりだそうです。このBoffiの好業績を受けて、他のキッチン・メーカーも競って超巨大キッチンのプレゼンテーションを始めたという事だと思います。
この超巨大キッチンも当初はある意味ではBoffiのガバジー社長の意思のようなものが感じられて、かなり好感を持って眺めていました。Boffiも当初はここまで成功し,欧米のキッチン・メーカーにこれだけ影響を与えるとは思ってはいなかったのだと思います。でも、ここまでくると、ある意味では完全なサクセス・ストーリーになってしまったことで、Boffi自身もこのスタイルを継続せざる得なくなってきたような気がして、それを「Boffiの呪縛」という言葉を使って表現しました。
誤解の無いように付け加えると、この言葉は私にとってはBoffiに対しての最大限の賛辞と思って下さい。パウロ・ボッフィーの時代から常にキッチン・デザインの最先端を走り、世界で最も影響を与え続けているBoffi、素晴らしい尊敬に値する企業だと思います。
では、全てのキッチン・メーカーが超巨大キッチンを模索しているのかというと、そういう訳ではなく、、ここがいかにもイタリアらしいのですが、、いろいろな試みを感じさせる製品も多くはないのですが展示されていました。
その中の一つがドムス・アカデミーがトルトーナ地区で展開していた、キッチンの新しいコンセプトの展示です。
実は、この展示を見つけた時は、ちょっと背筋が寒くなったのですが、、
どうして背筋が寒くなったのかというと、偶然にも私と同じ事を考えている人が世界にはいるものだということと、TOYO KITCHEN STYLE のキッチンの哲学が、世界の最先端のキッチン哲学と遂にシンクロしてしまったのではないかという思いでした。
テーマは「 Inhabitable Kitchen」
つまり「キッチンに住む」
もうご存知とは思いますが、「キッチンに住む」は2008年度のTOYO KITCHEN STYLE の製品コンセプト・テーマです。
このテーマ・ブースでの展示されていたキッチンは、「住む」という切り口からの新しいモジュール提案や、ちょっと面白かったのはキッチンの上がベッドになっているというのもあり、その発想の奔放さにかなり意表をつかせられました。
長らく付合い頂いた「サローネ2008」のレポートですが、今回で最後になります。
長い間お付き合い頂きありがとうございました。
サローネも年々巨大になってきて、今では世界最大のインテリア・イベントと言っても過言ではないと思います。もともとバイヤーの為のトレード・ショーとして始まったと思うのですが、今では有名デザイナーの発表の場となり、また新人デザイナーの登龍門ともなり、また、出展企業も世界中に広がり、同時にインテリア産業以外からの出展やプレゼンテーションも多くなってきました。
サローネの情報についても、今では日本中のメディアやウェブでかなり詳しく報道されるようになり、そんな背景から私のサローネ・レポートも内容は以前よりもっと独断と偏見色が打ち出せるようになってきましたので、フェエラやトルトーナの表舞台の情報よりも、少しマイナーでも面白いと思われた製品やイベントをフューチャーしたつもりです。
内容については、いろいろ意見があるかと思いますが、まあ、、これも一つの見方だと考えて頂きご容赦願います。
追伸
新製品「Meuble Carbon」の発表を5月29日に控えて、六本木のショールーム Meuble では準備に大わらわでした。夕方に現場をチェックしたのですが、ほぼ全ての製品は搬入され、梱包は外されて最後のセッティングに入ってました。ハイテク素材の Carbon Fiber と民俗アートの組み合わせのインテリアは、かなり面白い空間になりそうです。キッチンとインテリアの実験的空間としての六本木Meubleの面目躍如ですね。
ぜひお越し下さい。
投稿者 nabe : 22:58 | コメント (0) | トラックバック(0)
サローネでは併設の展示会として二年に一度キッチンの展示会がある。
「ユーロクッチーナ」と呼ばれるのかそれで、年々規模が大きくなってくると同時に、イタリア以外のキッチン・メーカーの展示も増えてきて、世界最大のキッチン展になってきた。
全体の印象としては、やはり突出しているのが Boffi 社だと思う。
特に Boffi が6年前に発表をした超巨大キッンの流れが、ここにきて全てのキッチンメーカーに大きな影響を与えているようで、そのせいかフィエラのメイン会場で展示されているキッチンは、殆どが Boffi 的な超巨大キッチンの流れを汲んでいた。
実は今回のユーロクッチーナでは、その本家ともいえる Boffi がどんな新しいコンセブトを携えてくるのか、楽しみにしていたのだけど、特に新しいコンセプトの提案はなかった。
これはひょっとして「Boffiの呪縛」かもしれない・・とか思った。
Boffi も日本では苦戦しているようだけど、世界的には絶好調らしく、巨大キッチンの需要は大きいようで、Boffiとしては新しい切り口の提案の必要がないということなのだと思う。
写真は市内の特設会場でのBofffiの展示
キッチンは相変わらずの超巨大キッチンで新鮮味はなかったけど、プレゼンテーションはかなり面白かった。プレゼンテーションのイメージは「エコ」だと思う。廃材を思わせる荒削りの巨大なカウンターテーブルとか、最初の写真のフードに張られた少しプリミティブなイメージのタイル。
やはりここでも「エコ」というのが世界のインテリア・デザインの一つの大きな流れになっていることが良く分かる。
Boffiとはまるで違った切り口で面白かったのはご存知、石のキッチンで衝撃的な minotti cucine 。写真を見ても分かると思うけど、扉、天板、シンクは全て石で出来ている。驚くのは収納の大きな扉まで表面は石を薄く切って貼ってある。いくら薄くても、そこは石なのでキッチンはは恐らくとんでもなく重いと思う。
シンク部分のアップ、、美しい。
2年前のユーロクッチーナで展示された石のminotti cucineはかなり仕上げも荒削りだったが、今年のモデルはかなり洗練されてきて,精度も良く、驚いた。
このminotti cucineは今回はフィエラでの展示は無く、新しく出来たミラノの中心街のシールームでの発表だった。場所はドーモの近くで、広さもかなりあり、勢いのあるメーカーだと感じた。
しかし、ある意味ではここまで造形的に割り切ったキッチンを購入する層があるマーケットは羨ましいと思った。どうしてもキッチンは住宅設備機器であり、デザインは単なる付加価値の一つだとしか捕らえることしか出来ない日本のマッケートとは対極に感じた。
今回のユーロクッチーナでもう一つ特徴的だったのは、電動の扉が溢れていたということだ。いわゆる引き出しのサーボシステムも、日本では対応しているのは TOYO KITCHEN と他一社だけなのだが、今回出展のヨーロッパのキチンメーカーは漏れなく、このサーボシステムを使用していた。サーボのメカも、日本ではblum だけなのだが、GRASS 、Hettich からも発売されているようで、今後他の日本のキッチン・メーカーも対応を始めるだろうと思います。
さて、次回は「サローネ 2008 その10 キッチンに住む」
ご期待下さい
追伸
いよいよ、来週の木曜日、5月29日から六本木Meuble でカーボンファイバーの扉を使ったキッチンを発表します。そのプレゼンテーションに合わせるインテリアはアジア・アフリカの民俗アートです。かなり実験的な試みですが、面白いものになると思いますので、ぜひご来場下さい。
展示する民俗アート家具の紹介が Meuble オフィシャル・プログ「Meuble Voice」で始まってますのでぜひご覧下さい
追伸 その2
今月6月号の「NIKKEI DESIGN」の 74ページにコンセプターの坂井直樹さんとの対談が掲載されています。TOYO KITCHEN STYLE というブランドの中で、私が何を考え,何をしようとしているのか、聞き手の坂井さんが素晴らしいので、かなりうまくまとめて頂きました。ぜひご覧下さい。
投稿者 nabe : 16:59 | コメント (2) | トラックバック(0)
インテリアも好きだけど、フアッションの世界も大好きだ。
ついでに、フィギュアーやコミックも大好きな私ですが、、そのフィギュア趣味が嵩じてメディコム・トイの赤司社長との対談を Openers というウェプ・マガジンに掲載中という話は前回しましたが、、その続編が公開されています。
会談の中で、ついつい赤司さんの誘導尋問にかかって、喋ってしまったのですが、趣味の延長というか、、フアッションのビジネスを少しだけ参入するとこになりました。
詳細はOpenersで → ここ
スピーガ通りといえば、ミラノの中心街にある有名ブティックが立ち並ぶ通りで有名。エルメスやブルガリ、ドルチェ&カッバーナの店舗もこの通り沿いにある。
以前からインテリアとファションの関係というのは指摘されてきたように、いつの頃からかサローネの開催時期にになるとミラノ市内の有名ブティク店舗のウィンドウ・ディスブレーもインテリアを意識したものが増えてきている。
今年も、やはりそういったウィンドウ・ディスプレーを施した店舗が沢山あったので、その中の一部を紹介しようと思います。
左の写真はカルテルの蛍光色のスタンド・ランプの色彩に合わせてコーディネートされたディスプレー。
スタルクの透明なプラスチックの椅子に白いレースを被せたディスプレー。椅子のバックにディスプレーされた白いドレスが印象的ですね。
ディスプレーで家具を絡めるのは良く見たのですが、今年はユーロルーチェの年でもないのに、何故か私が見たとこもないような照明器具を絡めたディスプレーがかなりありました。ひょっとして私が知らないだけで、かなり有名な照明器具かもしれないので、もし知ってる方が見えたらコメント下さい。
写真は火星人のような三本の金属製の足を持った、少しアールデコの臭いがする照明器具。
ショップはロベルト・カバーリ
同じくロベルト・カバーリのディスプレー。
海に漂うクラゲのようなイメージの照明器具
椅子は、なんとなくロッキード・チェアーのイメージでもある。
余談だけど、最近ロベルト・カバーリがブランドごと売却するという話が進んでいるようだ。オファーされた金額は2200億円、、カバーリ側の金額は3200億円ということで、かなりまだ開きがあるという話だ。でも、何れにしても凄い金額が飛び交うものだと、かなり驚いてしまった。ロベルト・カバーリ年間の売り上げはどれだれかは知らないけど、すざましいブランドの付加価値だと思った。
同じくロベルト・カバーリ
これは一体なんと形容していいのだろうか?
連想したのは「未知との遭遇」でのワンシーン、草原の一軒家に宇宙船の母船が現れる時の上空を覆う不気味な雲の動きだった。ともかく、これはデザインというのか、なんというのか、見ているとちょっと消化不良になりそうだった。
無数のクリスタル・ガラスで装飾された有機的な形状を持つシャンデリア。
ロベルト・カバーリの弟ブランドのジャスト・カバーリのウィンドウ・ディスプレー
スピーガ通りに面した建物の中庭にあった、ルアーの竿を使った照明器具。
竿の先にぶら下がっている袋には、白熱灯がいっぱい張っていて、その中の一つが光っているという仕掛け。ちょと意表を突きませんか??
インテリアデザインのトレンドはファションから始まると思っています。
私は、これからのインテリアの方向性を考えるとき、必ずファションの動きを参考にします。タイムラグはトレンドが日本に到達するまでには10年くらいかかっているような気がします。イタリアだと5年ぐらいかもしれません。
まず、ファションで始まり、店舗デザインに行き、そして最後に住宅のインテリアに行くという、まあそんな流れでだと思ってます。
さて、次回は「キッチン、、Boffiの呪縛」です
ご期待下さい
追伸
5月29日から六本木Meubleで新製品「Meuble Carbon」を発表します。
この製品は扉に炭素繊維を張り込み、それをポリエステル塗装で塗り込めた美しい製品です。限定で10セットのみの販売となります。
六本木のショールーム 六本木Meuble はキッチンを家具と位置づけ、キッチンとインテリアの可能性を実感して頂く為のショールームです。今回の新製品「Meuble Carbon」には、アジア・アフリカン・フォーク・アートの家具と装飾品を空間に配した中でのプレゼンテーションです。
インテリアとしてはあまり見ない切り口なので、かなり面白い独特な空間になると思いますので、ぜひご期待下さい。
事前の知識として、どんな家具や、装飾品がが展示されるのか、Meuble のオフィシャル・ブログで公開が始まりました。
是非、ご覧下さい → ここ
投稿者 nabe : 15:51 | コメント (0) | トラックバック(0)
先日は六本木AXISで開催された RAN のデザイナーの梅田正徳さんの講演会に多数参加して頂いてありがとうございました。講演の中身は家具のデザインの変遷を時系列ではなく、スタイルの流れから説明したもので、こういった視点で家具の歴史を考えた事がなかったで、私としては久々に知的興奮を掻き立てられた講演でした。
梅田さん、、本当にありがとうございました。
梅田さんの講演の後、私の「サローネ報告」がありましたが、時間が少し少なかったので十分な説明が出来なかったようでしたので、この nabe forum をもう一度読んで頂けたら幸いです。
講演の後、梅田さんを連れ出して、いま私が一番気に入っている南青山のイタリアン・レストラン「AWキッチン」で赤ワインを2本も開けて大騒ぎしてきました。
さて、話を本題に戻します。
今年のサローネでは、発表されたモダン家具の殆どが何らかの意味で装飾性が施されたものが主流で、日本ではまだ主流のシンプル & モダンと言われるミニマルなデザインはすっかり影を潜めています。でも、日本でもそろそろデコの流れは火がつき始めているようで、先日青山の家具ショップで、従来はどちらかというとシンブルで、土臭い家具を展示していた店でしたが、先日久々に見に行ったら、なんとシャンデリアだらけだし、家具そのものもかなりクラシックなテーストに変わってのには驚きました。
世界的にはデコは定着してきました、次の問題は、ではこのデコの流れは今後どんな方向性を持って流れていくのかという点に注目していきたいと思います。
デコは多様性であり、多様性というのは、個人の趣味や趣向、また、その人のライフスタイルさえも写す鏡であったりします。インテリアの傾向がデコである限り、ユーザーの求める空間の多様化へのニーズはさらに加速してくるのではないでしょうか。また、こう考えた時、インテリアを作る側としては、ユーザーのニーズをどの切り口で捕らえていくかは、かなり難しい問題だと考えています。
多様性は、Edra やそれに影響を受けつつある Cappellini や Morso のような形状の偶然性を形にするというものから、写真のソファーのようなアート的なグラフィック・パターンを施したものもまで、家具のアート的解釈をした製品が会場には溢れていた。
アートと言っても、絵画や彫刻のようなものが家具なるという意味ではなく、大量に生産され、大量に消費されるものではなく、デザインやプロダクトのイメージとして、大量に消費されるイメージのないもの、つまり私も、隣の太郎さんも、横町の鈴木さんも持っているというイメージのあるものではなく、私だけが持っているるというイメージを持つもの、そういうものに対してのニーズが家具のアート的ニーズだと考えて下さい。
写真は、インゴマウラーの照明、、とても大量に生産され、大量に消費されるとは思えないデザイン。
アートというキーワードで、もう一つ大きなうねりになりつつあるのは、家具そのものを本当のアートと捕らえるという動きだ。これは、近年のマイアミ・アート・フェアーやバーゼル・アートフェアーの影響が大きいと思うのだけど、今回のサローネでは始めからアートと考える家具の展示がかなり増えていた。
写真はメンデーニの収納家具、、どう考えても家具というより、空間オブジェと考えた方が分かりやすい。限定3台の生産で、価格は500万円。実は、買おうと思ったのだが、既に完売していて購入出来なかった。もし、購入出来たら、六本木Meubleか本社のキッチン・ミュージアムで見て頂く事が出来たのにと思うと、かなり残念。
全体が鋳物の葉っぱで覆われたクローゼット。
扉を開けると枯れ木を模した洋服掛けが中央に1台だけ、先ほどのメンディーニの収納家具と同じように、収納という意味では何の意味も無い。
デザインはTORD BOONTJE(トード・ボーンチェ)
限定生産、、僅か1台
価格は、なんと7000万円
価格もアート級、、、細工は精緻を極めている。
金属で作られたソファー、、
デザイナーはイスラエル人だそうだが、名前は忘れてしまった。
シェルフ家具、、限定3台
デザインは Andorea Branzi
価格は聞き忘れたけど、やはりかなり高価だと思う。
火星人のようにも見える、いまにも壊れそうな不思議なスツール
家具を機能的な側面だけから捕らえるのではなく、空間を構成する一つの要素という側面で捕らえると、いろいろなデザインの可能性が出てる。家具は空間に置く事で、その置かれた空間のイメージをがらりと変えることが出来る。アートも、やはり同じような機能を持っている。一幅の絵画が空間の空気感を引き締める。家具もまたしかりかもしれない・・
インテリアニーズの多様化と、デコの持つ多様性が重なるとき、家具はアート化するということかもしれない。
次回は「エコのイメージ」
ご期待下さい。
追伸
今週号ののブルータスに nabe forum でも取り上げた、熊谷隆志さんの自宅が表紙になっています。スタイルに捕われない、新しいライフ・スタイルを実践している熊谷さんの自宅、何度見ても面白いです。殆ど完売状態らしいですが、もし書店に残ってたらぜひお買い求め下さい。
投稿者 nabe : 10:28 | コメント (0) | トラックバック(0)
サローネの楽しみは仕事だけでなく、勿論美味しい食べ物、そして勿論のこと、美味しいワイン。イタリアのワインはフランスのワインより使う葡萄の種類が多いと言われるが、一番多いのはサンジョベーゼという葡萄らしい。有名なトスカーナ地方のワイン、キャンティーはこのサンジョベーゼ種を使って作られた代表的なワイン。
でも、最近は伝統的なイタリア・ワインの手法を使わない美味しいワインも出現している。これらのワインは伝統的な製法を使っていないというだけで格付けが無く、基本的には安価なテーブルワインと同じ格付けなのだが、とんでもなく高価で美味しいのがある。この種のワインはスーパータスカンと呼ばれて、中には入手が難しいのもあるという話だ。SASSICAIAというのワインがスーパータスカンの中ではかなり有名だという話だ。
まあ、このあたりのワインの知識は、ワイン好きの友人からの受け売りなので、もし間違いがあれば訂正して欲しい。
ちょっと余談になるけど、この友人、以前の趣味は真空管集めという不思議な趣味の持ち主で、秋葉原がまだ電気街だったころ、付合って行くと、なんか路地のジャンク家みたいなところに潜り込んで出てこなくなってしまい、、、 まあ、、そんな話はいいか。
でも、5,6年前から突然にワインの収集が趣味になり、現在の彼のコレクションは下手なフレンチ・レストランよりは余程充実していると思う。
写真のワインは今回のイタリア出張で一番美味しかったワイン、、どんなワインかは知らないけど、ピノ・ノワールのような味がした。香り高く、飲み心地がすっきりしているが、かなり味わいは深い。
話を元に戻そう。
今日のテーマは「デコはどこに行くのか?」という話。
インテリアのトレンドは完全にデコ、、デコという言葉を今更使うのが恥ずかしいほど、殆どの新作家具が何らかの装飾性を持ったものになってきていた。
まさに、ミニマルは忘却の彼方に去ってしまったようだ。
デザインのトレンドの話をすると、日本では違和感を持つひとがいる。
デザインとトレンドは馴染まないという意見だ。曰く、いいデザインは不滅で、デザインは消費されるべきではないという人もいる。まあ、それはもちろんそうだが、やはりデザインにも旬があり、旬があるということは、やはり時代とうものを考慮に入れてデザインを論じないといけないというのが私の持論だ。つまり、デザインにもトレンドがあるということだ。
デコの時代は当分は続くと思われるが、問題はこの先、このデコの方向はどのベクトルに向かっているのだろうか、、そして、その行き着く先は??
ベクトルの1つは アート だと思う。
そしてベクトルの2つ目は エコ だと思う。
デコというのは、多種多様な方向性があり、、可能性がある、、と、、いう意味から考えると、個人の多様な価値観や美的感覚がそのままデザインに反映出来るということになる。つまり、ミニマルと違って、デザインによって、他と差別化が出来るということになると、プロダクトがミニマルように如何にも量産出来るデザインよりも、より量産に適してないデザインの方が好むという傾向が生まれて来ている。
つまり、それは家具のアート化
量産されるプロダクトへの嫌悪感というものかもしれない。
この量産されているものへの嫌悪感は、そのまま2つ目のベクトルのエコに通じるものがあると思う。エコ的なデザインというのは、廃棄されたものを再利用するという意味があり、廃棄されたという事は使用済みということになるから、形状的な偶然性というものがデザインのベースにあると思う。
デコには、まだいろいろなベクトルがあるかもしれないが、今回のサローネで私が強く感じたのはこの2つだった。
では、、次回は「アートとしての家具」というテーマです。
ご期待下さい。
追伸
最近、復刻版というのが流行っているが、家具以外でもちょっと面白いものが復刻された
左は、ご存知、ソットサスがオリベッティーの為にデザインした携帯用のタイプライター「バレンタイン」
右の写真はBrion-Vegaのステレオ、、復刻されていたのは知らなかったがCDを入れる口か゜あったで復刻されたのだと思う。
こういった昔の工業製品はなんか暖かい感じがして好きだ
投稿者 nabe : 21:12 | コメント (0) | トラックバック(0)
前回でも書いたように、デコという言葉を今更使うのも恥ずかしいくらい、ミニマルの時代と比較すると、何らかの意味で装飾的な要素を持った製品が溢れています。インテリアに関しては、日本とイタリアのトレンドの時差は3年から5年なので、デコの傾向が顕著になり始めた4年前のサローネから逆算すると、もう日本でもいつミニマルからデコへの脱却が起こっても不思議ではないということになる。事実、その兆しは既に起こりつつある。
写真はカルテルの樹脂製の椅子
もともとグッド・デザインをもっと安価に提供する事で、多くの人にデザインを楽しんで欲しいという趣旨で発売された大量生産を前提としたプラスチック製の椅子だから、形状的にシンプルなものが多かったのですが、こういった装飾性の高い樹脂製の椅子も2年前のサローネから多くのメーカーから発表されていた。今年も、こういった傾向の樹脂製の椅子はカルテルばかりでなく、多くのメーカーから発売されていた。
このカルテルだけど、4年前のサローネからこういった装飾性のある樹脂製の家具や照明を発表を続けている。今年はドルチェ&ガッバーナのランナウェーイでカルテルは樹脂製のシャンデリアまで発表してたが、会場は撮影禁止だったので写真で紹介する事は出来ないのが残念。かなり完成度は高く、ちょっと驚いた。
TOYO KITCHEN STYLE でも、今年の3月にKilalaという樹脂製のシャンデリアを発表したので、ぜひショールームで見て欲しい。シャンデリアが普通の住宅に気軽に使用される時代になったいま、プラスチック製のシャンデリアはこれからかなり増えてくるような気がする。
ザノッタの新作ソファー
ザノッタも変わりつつあるけど、ここまでの製品を出してくるとは、ちょっと驚いたと同時に、今回のサローネでのお気に入りTOP10の一つだ。こういった意表を突くデザインがどうも好きかもしれない。
デコの一つ流れに大きな影響を与え続けているメーカーは Edra社だ。今回、いろいろなメーカーから Edra の影響を受けていると思われる製品がかなり発表されていた。
写真の椅子はあきらかにEdraのMummyやSpongeに影響を受けていると思われる
写真は吉岡徳人の新作ですが、やはりEdraの影響を大きく受けていると感じます。
影響を受けたソファーはEdraの Rose Chair と Sushi だと思います。
ちょっと誤解があるといけないので補足しますが、私は影響を受けることが悪いと言ってる訳ではありません。新しいデザインの流れは突然に何もない所から生まれるというものではなく、互いに影響され、刺激を受けながら、より高いレベルのデザインに昇華していくものだと思います。
おまけに吉岡徳人は日本人のデザイナーの中で唯一アート的な感性を持ってるデザイナーだと思ってますし、私の大好きなデザイナーです。
ではインテリアのトレンドに大きな影響を与えたEdra はどうなってきているのでしょうか?
写真はフィエラのEdra ブースに展示されていた Getsuen です。色は、、なんとホワイト。
デザインは先日 TOYO KITCHEN STYLE が発表した Ran のデザイナーでもある梅田正徳
同じブースに展示されていた Rose Chair
これもホワイト
デザインは梅田正徳
あのデコの旗手として世界の家具シーンに影響を与え続けて来た Edra がなぜホワイトなのかという点に注目してみました。ごく僅かではあるけど、デコの反動のような兆し、つまりもっとシンブルなものへの回帰とて見るのか、それとも、それとも単に家具マーケットの趣向の多様化に対応しているだけなのか?
来年のサローネでの動きを注視していきたいと思います。
それではイタリアのクラシック家具や、伝統的な装飾性の高い家具はどういう動きをしているのでしょう?
フィエラでも伝統的な家具は別の建物の中にあり、モダン家具の建物と違って人の流れも閑散としている。こういった家具は一品、一品がハンドメイドで作られている物も多く、いいものはEdraも真っ青なほど高価なので、購入出来る層はかなり限られている。閑散としている事情はそんな理由なのかもしれない。
写真はある意味ではコテコテともいえる家具。前述のようにこういった家具はオーダーメイドで一戸ずつデザインされ、制作されるので、家具だけではなく、壁面から、天井まで全てコーディネートされることが多い。それに、勿論目の玉が飛び出るくらい高い。
余談になるけど、日本に入って来ているクラシック家具やインテリアは残念ながらかなりレベルの低いものか、量産型のものが多く、本物を見る事が少ないようです。
こういった高価な伝統家具ですが、少し面白い動きをしているメーカーがあったので紹介します。
メンディーニがクラシック家具のメーカーの為にデザインした椅子。
どこから見てもメンディーニなんだけど、なんか妖しいし、なんか普通のメンディーニの作品と較べてかなり違った印象を感じた。同じクラシックなんだけど、彼の代表作「プルースト」ともかなり印象は違う。
ファションで言うことに「外し」のインテリア版なのかもしれない。
ちょっと欲しかったけど、日本では売る自信がなかったので諦めた。
次回は「デコはどこに行くのか?」
ご期待下さい
追伸です
5月8日の梅田正徳さんの講演会、日本に於けるメンフィスの一人者であり、ソットサスが逝去した折も日本に於けるソットサスの窓口としてソットサス家から指名された方なのはご存知の通りです。
彼独特の世界観からくるのだと思いますが、ちょっと日本のデザイナーとは切り口が違う彼の講演、私自身も大変に楽しみにしています。
おかげさまで、早々と定員いっぱいとなってなってしまいました。
彼の講演を楽しみにしている方は多いということだと思います。
ついでと言っては何ですが、この講演会の時間を少し拝借して、私のサローネ報告もすることになりました。ブログだけではなく、生での報告なので、どこまで話が脱線するか分かりませんが、ブログには書けないような事も、ひょっとすると口を滑らせるかもしれませんのでご期待下さい、、??
投稿者 nabe : 11:04 | コメント (0) | トラックバック(0)
サローネも年々巨大化してきている。
今年は35万人の参加者があったそうで、去年に較べて27%のアップらしい。
事実、会場でも、トルトーナ地区でも、あまりの人出に少し恐怖感さえ憶えた。
私の場合はミラノ事務所から会場に送迎して貰ったので、行き帰りはそんなに大変ではなかったけど、自費参加した社員の話を聞くと、地下鉄は凄い事になっていたらしい。
まさに世界のインテリアの祭典と呼んでいいのかもしれない。
どうしてこんなに巨大化したのかということだけど、一つはサローネが単なる商談の場だけではなく、企業のイメージ・アップの為のブレゼンテーションの場となってきている点だと思う。日本でもTOYOTAを筆頭にインテリアとは関係のない業種が会場を持ったり、また、インテリア関係でも、直接に欧米市場に販売するという意味ではなく、母国に向かってのプレゼンテーションの場として活用するという会社、例えば日本ではPanasonicのプレゼンテーションもそういう意味だそうだ。
もう一つは、「サローネのウィンブルドン化現象」と呼んでもいいのかもしれないが、展示企業やデザイナーの多国籍化というのがますます顕著になってきた。フィエラでも、トルトーナでも、かなりのイタリア以外の企業の展示スペースが増えていた。
デザイナーの多国籍化はもっと顕著で、イタリア以外のデザイナーがますます幅を利かせて来て、イタリア人のデザイナーはますます影が薄くなりつある。大御所と呼ばれる人たちも、先般のソットサスの逝去のように、過去にイタリアデザインの牽引車だった人たちが次々とこの世を去りつつあるという背景もあるのかもしれない。
こんなバックグラウンドからだと思うけど、イタリア以外からのサローネの参加者が大きく伸びているようです。日本人もかなり増えているような気がする。
さて、、本題の「デコは定着したのか?」に入ることにします。
まず、、結論から、、ですが。
「デコの流れ」は完全に定着したようで、今更デコという言葉を使うのが気恥ずかしい程なのと、もう既にこのデコのアンチテーゼとも言える動きの兆しさえ見えたのには驚きました。
写真はご存知ヤコブセン、、でも、、とてもカラフル。
10コルソコモで開催されていた「ヤコブセン展」
あの、、永遠の名作、ヤコブセンさえもこんなにデコラティブになると、まるで違った印象になる。
展示の中で私が一番気に入ったヤコブセン。
アメリカ国旗をイメージさせる。
余談になるけど、最近ギャルソンがイギリス国旗をモチーフにしたTシャツを出したり、ルシアン・ペラフィネがイギリス国旗とスカルを組み合わせたT-シャツとセーターを出したりしたせいもあるかもしれないけど、ちょっと国旗モチーフにはまってしまった。
ネオン照明がついた椅子とミラー
家具と照明の一体化という考えは、かなり面白いと思った。
この家具、Boffiの特設会場に見たので単なるインスタレーションだと思ってたら、実際に販売されている家具だった。こんなのが製品として販売する世界を舞台に活躍する家具メーカーは本当に怖い。
あのカッシーナも変わってきた。
カッシーナというメーカーはかなり時代感を持つたメーカーだと思うので、その時のインテリアの流れが成熟しつつある時期を見計らって、早過ぎもせず、遅過ぎもせず、絶妙のタイミングで製品化する会社だと思っている。まるで、TOYOTA のようだ。
そんな会社がこんな家具を出して来た。
いよいよデコ本番という事だと思う。
最後に私の大好きなEdraの新作。
ソファーのは張布が妙にぬめり感を持った光沢のある布で、かなりアジアン・アフリカン・テーストを意識したのかもしれない。
余談だけど、、今年のHermesのキャンペーン・テーマはインド。
今、全国のエルメス・ショップに行くとカラフルに着色された可愛い象で溢れている。アジア・アフリカン・テーストというのがひょっしてデコの一つの可能性なのかもしれない。
実は、そんな事は前々から思っていて、5月の六本木ムーブルで発表する新製品には、アジアやアフリカのフォーク・アートをキッチンを中心としたインテリアの中で見て頂くという実験的な試みをする予定だ。どんな事になるのか、私も想像はつかないが、とんでもない空間になるかもしれない。
次は「デコは定着したのか?? その2」の予定です。
ご期待下さい
投稿者 nabe : 09:46 | コメント (0) | トラックバック(0)
サローネから帰ってから、何かとバタバタしてしまって、サローネ・レポートも少し遅れ気味で申し訳ないです。その代わりと言っては何ですが、5月8日の梅田さんの講演会の場を少し拝借して、私のサローネ・レポートをライブで聞いてもらう事にしました。
今年のサローネに関しての私の 独断と偏見 を生で聞いてみたいと思われる方、まだ席は若干残っているようですので、ぜひHPから参加をお申し込み下さい。サローネやユーロクッチーナについて、いろいろな見方を知りたいと思われている方、きっと面白いと思います。
さて、それではまず TOYO KITCHEN STYLE が日本の総代理店を努めている YCAMI 社の新製品から紹介しますね。
今年の新製品の中で、一番の話題はアルミに鏡面仕上げを施した椅子です。
アルミの鏡面というのは、メッキとかとは違って、質感が不思議にレトロっぽくなります。独特の風合いはこれから日本でも本格的に始まってくるインテリアのデコの流れの中で,独特のアクセントを与えてくれるような気がします。
全体がアルミだけで出来ているので、ガーデン・ファニチャーとしても使用できます。
アルミの座面が横方向ではなく,縦方向に流れているので、極めて座り心地はいいのに驚きます。この椅子は私自身もかなり気に入ったので秋以降には日本で見て頂けるように発注しました。ご期待下さい。
同じタイプのスツール
写真のツールは白塗装ですが、私は鏡面の方が好きだったので、日本に持ってくるのはスツールも鏡面仕上げです。
昨年発表してセンセーショナルな話題となった「ORIGAMI」のローテーブルです。
ご存知のようにこの ORIGAMI は橋梁で使われるトラス構造を椅子に使った,極めて建築的要素の強い椅子です。非常に印象的なフォルムで、空間に置いてトップライトで照らすと、椅子の影と一緒になって空間のイメージをがらりと変えます。極めて軽いのも特徴です。
このORIGAMI のテーブルは秋には日本にお目見えするので、椅子とセットするとかなり面白い空間になるのではないかと、今から楽しみにしています。
ミラーの新製品。
縦長の細身で美しい。
ミラーですが、欧米ではインテリアのなかでかなり多用されていますが、日本では極めて稀です。このせいか,日本で紹介されているミラーのバリエーションは極めて少なく、雑誌等でも紹介されることもあまりないようです。ミラーを使ったインテリア空間は今回の CORE のプレゼンテーションでも使われてますので、ぜひ注意してみて下さい。
TOYO KITCHEN STYLE では、もっとインテリアにミラーを使って頂こうと何年も前から,積極的に欧米のミラーを日本で紹介を続けていますし、今後とも継続していろいろなデザインのミラーを日本市場に紹介を続けていきたいと考えています。
ちょっと余談になりますが、今回の新製品COREで使われているミラーの中で一番のお気に入りは KIRAKIRA ビアンコのプレゼンテーションで使われている ICE(アイス)とネーミングされた、氷のように見えるフレームを持ったミラーです。 ミラーICE は東京、名古屋、大阪、福岡の各ショールームで現物をご覧頂けます。
写真の YCAMI のミラーはプロトタイプで、まだ製品化するかどうかは不明だそうですが、もし生産入るようでしたら,日本で紹介するつもりです。
次回のサローネ 2008 は、「デコは定着したのか?」です。
ご期待下さい
投稿者 nabe : 08:14 | コメント (2) | トラックバック(0)
パリ経由でミラノに着いた時は、もう夜になってた。
食事を軽くしてからホテルの近くの コルソコモ を通りかかると、11時を過ぎてるにも関わらず、まだ沢山の人が行き来していた。バールでは、あつこちで一晩中でも続くのではと思ってしまうイタリア人のお喋りが続いていた。相変わらずお洒落で楽しいコルソコモなんだけど、新しいお店もかなり入っていた。
街角にひっそりと立つ街の占い師
喧噪のコルソコモを離れると、ミラノの街は突然静寂の闇に包まれてくる。
賑やかなミラノも好きだけど、静寂の闇に溶け込むミラノの街の方が好きかもしれない。
暗闇に溶け込む街はどれだけ歩いても飽きる事はない。
闇と静寂の底に沈むミラノの街を歩いていると、突然現れた白熱灯に照らされた住宅の扉。こんな扉一つで感動させてくれる不思議な街だ。歩いていると、こういいった街の切り取られた風景が次々と現れて来て、飽きる事はない。
もうサローネに来るようになって何年経つのだろう。
今年はどんなサローネになるのだろう。
年々サローネは巨大化し、ショー化しつつある中で、見る方も余程気をつけて見ていないと、華やかな部分にだけ目を奪われ、サローネの本質を見誤ってしまうような気もする。
今年のサローネで私が特に気をつけて見ていきたいと思っているのは、まず、5年程前から始まって来たデコの流れがどれだけ定着を始めて来たのかという点。それと、そのデコの流れはこれからどこに行くのだろう?という2つの点。この2つを重点的に見ていこうと思った。
もう一つ、最近の日本のサローネ・ブームということもあると思うのだけど、事前情報も含めて、サローネに関しての情報はかなりインターネットを通して発信されている。この情報の洪水の中で、私のブログが通り一辺倒の情報だけを改めて発信する必要があるのだろうかという疑問がある。
もっと、独断と偏見、あまり報道されないサローネの片隅での展示、、まあ、どうなるかは分からないけど、一般的には報道されないと思われるサローネの側面の話や、サローネの底辺で起こっている出来事を中心にまとめてみようと思ってるのだけど・・
余談になるけど、これだけ日本でサローネの事前情報が溢れているなか、肝心のインテルニのサローネ・ページがサローネ前日にしかオープンしなかったという、いかにもイタリア的なエピソードから話を始めようと思います。
写真はコルソコモでみかけた チンクェチェント、、アーティトは不明
投稿者 nabe : 09:25 | コメント (0) | トラックバック(0)
今年のサローネでFiatの新型500の発売を記念して、ミラノ市内でFiatとCapperiniのコラボ展示がありました。場所はサンバビラの近くなので、市内の一等地で開催されたわけです。
Capperiniは少し前にFiatと同じシャルメ・グループに入った事もあっての合同展示だと思います。
この辺りの事情は「サローネ2007(2) 総論編」をご覧下さい。
そのFiat500が今回正式にヨーロッパで発売になりました。遊び心イッパイの楽しいマーケティング戦略で、見てると、少しMINIの戦略と被ってくるような気がしますが、それにしても見てるだけで楽しい。
内装はいかにもイタリア的、ホィールやキーホルダーは遊び心がイッパイ。なんか楽しくなりませんか?
写真はモデル・チェンジ前旧型のチンク・チェント。新型のデザインと較べてみると、かなり新型は旧モデルのイメージをいい意味でデザイン的に踏襲している気がする。
Fiat500は通称「チンク・チェント」と呼ばれ、イタリア人にこよなく愛されているようです。あまりに小さいので、市内の駐車も車と車の隙間に縦に駐車もでき、サイドのドアにパンパー代わりのプロテクターが付いているのを見たときはさすがに笑いました。日本では「ルパン三世」のルパンの愛車としても有名ですね。
その愛すべきチンク・チェントが全面モデルチェンジになった訳ですから、イタリアではもうお祭り騒ぎとか、、日本では車を単なる足と見る人が多いので、イタリア人のように車ごときの発売で大騒ぎすることはないと思います。これは国民性なのか、それとも日本では愛されるような対象なる車が少ないということなのでしょうか?
サローネでのカッペリーニとの展示は、まずカッペリーニの家具の中で印象的な家具や、レア物というか、あまり見かけないタイプの家具で有名所がずらりと展示されていて、とても面白かった。
トム・ディクソンのワイアーのチェアー。子供が不思議なものでも見るように、おそる、おそる、手を出して触ろうとしている。何度見ても不思議な椅子だ。余談だけど、六本木「ムーブル」ではそのトムディクソンのワィアーのシャンデリアを展示して、販売もしている。少し高価だが、アートを購入する感覚で見て貰えば、かなりお値打ちなのではないかと思う。このシャンデリアをインテリアの中に放り込むだけで、空気感ががらりと変わると思います。
マルセル・ワンダーズの紐の椅子、これってMooiから出てるとばかり思ってたけど、カッペリーニから販売されているというのを始めて知った。おまけに、この紐にはメタリック・シルバーの塗装がしてあった。話を聞くと、限定モデルらしい。
この他にも、かなり面白い名作が展示してあって、かなり見ごたえがあった。
勿論、家具だけではなく、会場の入り口には新しい500のカラーリングや車そのもののプレゼンテーションがされていましたが、それは、それで面白かったのですが、一番面白かったのは地下の500の周辺のアクセサリーやバリエーションや関連グッズのプレゼンテーションでした。
Fiat500をモチーフとした掃除機、、この掃除機は最近いろんなブログでも取り上げられているので、発売されるのかもしれないと思ってます。カワイイけど、車も掃除機も同じというのは、ちょっとキモイような気がする。
Fiat500新型専用のシートカバー。被せると旧型500に早代わり。これはかなり笑えるし、もし500買ったら絶対に欲しいグッズの一つ。
これも、笑える。ビンテージ加工された服が流行っているなら、車もいかにも新車そうろうというのも、なんか格好良くない。では、ということで、新車の状態で車もユーズド加工してしまおうという、そんな提案だ。これも、なかなかいいかもしれない。ピカピカの新品が必ずしもカッコイイわけではない。六本木にオープンした「Meuble」の内装も、イメージは廃屋で、使い古した感がむしろ落ち着くのではないかという、そんなコンセプトで、錆びた籠に大理石の石を積み上げたり、床もユーズド感が感じられる床材をセレクトして貰った。
最後の写真はルカ・デメオFiat CEOと新型500、、なんと様になっていることか!こういう写真になるタイプの経営者って、日本にあまりいないのはどういう訳なんだろう。日本の場合、例外はあるけど、イメージとしての経営者のモデルは、どうも銀行家のような気がする。
投稿者 nabe : 15:23 | コメント (0) | トラックバック(0)
今回で2007年度のサローネのレポートを終了します。
お付き合い下さった皆さんには感謝します。
今回のサローネのトレンドは「ミニマルの終焉」と「DECOの時代の始まり」です。この傾向に私が気がついたのは5年ほど前で、4年前に私が南青山で行った講演の中で、DECOの時代の到来を予言していたのですが、当時は説得できる材料も乏しく、聞いてる方も半信半疑だったと思います。
誤解がないように言いますか゛、ここで話していることは「トレンド」の話で、個人の好き嫌いの話をしている訳ではありません。従って今後日本のインテリアが全てDECOの要素を取り入れていくという訳ではないと思います。DECOが好きな人も、嫌いな人もいると思います。しかし、ここでもう一度考えて欲しいのは、個人の趣向といえども絶対的なものではなく、やはりその時代、時代のトレンドに影響されてきます。ミニマルの時代がまさにそうでした。20年前に「ミニマルの時代が来て、アルミやガラスを多用したインテリアが一般的になりますよ」と、話したら殆どの人が信じてはくれませんでしたし、そんな「冷たい」インテリアには住む気がしないとまで言われたことがあります。
DECOの時代はもうすぐそこまで来ています。
さて、貴方はDECOの時代に向けて、どんな住宅、インテリアを企画・設計しますか?私の話を信じる、信じないは別にして、一度考えても面白いと思いませんか?
えっ、、キッチンはどうするかって? それは簡単ですTOYO KITCHENを採用すればそれでOKです(笑)
最後に、私の好きなTomDixonの作品を(順不動ですが)眺めて貰って、サローネの雰囲気を再度味わって戴ければ幸いです。
明日からまた海外出張なので、とりあえずその前にということで、サローネ・レポートを終了しました。もともと、自分のメモとして残しているものを公開してしまったので、良かったのか?悪かったのか?だって、ここまで書いてしまうと、今後の当社の方向性を公開しているようなものですから、、 でも、まあいいかっていう感じです。
掲載の順番は、気が付いてみえるとは思いますが、このトレンドがイタリアでは広く受け入れられている部分から始まって、将来的な可能性を示唆するものが最後の方の掲載です。最後のBISAZZAなんかは、恐らく大半の人が単なるプレゼンテーションの為のプレゼンテーションだけだと思うでしょうね。
DECOの流れは、これからいろいろな方向性や可能性があります。ファションのように百花繚乱になってくるのか、それとも一つの方向に収斂されていくのか?この答えは、少し時代が過ぎるのを待つ必要があると思います。
いずれにしてもトレンドの端境期はデザインを考える立場の人間としては、本当に面白い時代だと思います。
投稿者 nabe : 18:16 | コメント (0) | トラックバック(0)
DECOのトレンドの流れを受けて、4,5年前から徐々にモザイク・タイルが見直され始めている。数年前にはミニークーパーの表面をカラフルなモザイク・タイルで覆ったプレゼンテーションがトリエンナーレであったり、当社も二年前の「デザイン・セプテンバー」というイベントの中で、モザイク・タイルでアメコミ風のキャラクターを描いたものをキッチンと一緒に展示したこともある。
この時に展示したベネツィアン・モザイク・タイルで描かれた「アメコミ」や、複雑な抽象柄は名古屋、大阪、京都、福岡、熊本に展示してあるので見られた方も多いと思う。キッチンの壁面にモザイク・タイルのアメコミって、ちょっと御洒落だと思いませんか?
最近は、日本でもモザイク・タイルが徐々に一般的になりつつあり、INAXは花柄のモザイク・タイルを浴室の在来工法のプレゼンテーションに使い始めたりしている。量産メーカーがこういった量産向きでないアプローチをするのは珍しく、その点では面白い会社だと思っている。
今回のサローネではBISAZZAがとんでもないプレゼンテーションをしていた。
工業製品と言うよりは、アートに近いデザインをしている「JAIME HAYON」と、最近何かと話題が多くなってきている「STUDIO JOB」とのコラボレーションを発表していた。個人的には、このプレゼンテーションが一番面白かった。
まずは「JAIME HAYON」のプレゼンテーション
巨大なピノキオ?、表面は全てモザイクタイルで埋め尽くされている。お腹が何故かパックリ開いていて、ゴールドのモザイク・タイルが中から覗いている。
部屋に散在する不思議なモザイク・タイルの塔。
会場風景をビデオ・クリップしました。ビデオを見てるだけでも、何かラビリンスに迷い込んだような錯覚に陥ります。
次は、御馴染みというか、何かと話題の「STUDIO JOB」、最近はファンも増えてきてるみたいだ。スタジオはアントワープにあるという話なので、ファションとの関連性もかなり強くあるのではと推測する。
巨大なシルバーのモザイクタイルで出来たシャンデリア。綺麗というよりは、なんか不思議な感じがする。その存在感は圧倒的!
巨大なシルバー・モザイク・タイルのディシュ・カバーと、壁に掛かった鏡
巨大な水差しと、巨大な壁にかかったスプーン。勿論、表面は全てシルバー・モザイク
ともかく、このBISAZZAのプレゼンテーションは強烈だった。インテリアがDECOに振れるに従って、ミニマルで良く見られた大量生産に都合のいいデザインではなく、量産出来ないような、とちらかというとアートと工業製品の中間的な商品が徐々に増えてきているような気がしていた。このBISAZZAは今回のサローネではその際たるものだと思った。
こういった流れを見ていると、DOMUSの対談で、ソットサスの「私は工業デザインの話をしているのではない、デザインの話をしているのだ」という言葉を強烈に思い出した。
投稿者 nabe : 00:00 | コメント (0) | トラックバック(0)
edraというのは本当に不思議なメーカーだ。発想も新しいし、意表を突いてくる。プレゼンテーションもかなりユニークだ。
始めてedraを見た時は、こういった製品を創り出す家具メーカーが会社として経営が成り立つというのはとても不思議に思えた。ある意味ではエッヂの部分だけを切り取った製品を作っている訳だけど、エッヂの部分であればあるほど、製品としては面白いが、販売ということになると自分でマーケットを狭めてるだけで、とても経営が成り立つほど売れるとは思えなかった。しかし、こういったedraのようなメーカーを受け入れることができるというイタリアの市場の多様性と懐の深さというのは、ただただ感服するばかりだ。
edraの今回のサローネでの新製品です。
皮のシート片で覆われた椅子。皮は茶、白、黒の三色。デザイナーはカンパーナ兄弟。
最近多くのメーカーから大型の変形ラウンジ・ソファーが出ているが、もともとedraが始めたもので、今年も新しいデザインのものが出てました。デザイナーはINGA SEMPE。余談ですが、ロッソジャポネーゼの古民家の写真の手前に置いてあるソファーはedra製のラウンジ・ソファーです。
「接吻」と名づけられたソファー、、以前からあるデザインだが、貼り布がグフスィック的に処理してある。良く見ると男女が抱擁して接吻している絵だ。
edra社のショールームの地下、巨大なラウンジ・ソファーが広いスペースに散在している。これだけで絵になる光景だと思いませんか。
昨年発表されていたスワロフスキーを散りばめたソファー。ちょっと座るのが怖いが、キラキラと光る表面が美しい。
トルトーナ地区の新しいデザイン・ホテルのラウンジに大量に置いてあったedra社のMasanori Umedaの花のソファー。edra社の家具はこういったスペースにとても映える。
ともかく不思議なメーカーだ。特に、マッシモ・モロッツィ(Massimo Morozzi)がアートディレクターを務めるようになってから面白くなったと言われている。ファションもデザイナーの時代から、ディレクターの時代だと言われている。家具・インテリア・メーカーも同じように、これからはデザイナー主体ではなく、ディレクターの時代が来るのかもしれない。
投稿者 nabe : 00:15 | コメント (0) | トラックバック(0)
今日はサローネを離れて、市内のモンテナポレオーネ界隈のwindow shoppingをしながら、ミラノファッションの最新事情の話をします。
ご存知と思いますが、ミラノ・ファッションの中心的なショップはミラノの中心であるサンバビラからモンテ・ナポレオーネ通り、それとそこから分かれるスピーガ通りに殆ど集中してます。従って、この辺りをうろつけばミラノ・ファッションの定点観測なるものが出来るわけです。有名なインテリアショップもこの辺りに数多くあり、まさにインテリアとファッションの融合が進んでいるとも言えます。事実、アーキテクトの中にはバッグやベルトやアクセサリーのデザインをする人は珍しくありません。このことがファッションとのトレンドとインテリアのトレンドの関連性を強めている理由だと思います。
ミラノ・ファッションや世界の先端ファッションを見るとことで、インテリアの次のトレンドが予測できるというのが私の持論です。 そんな視点でこのレポートを読んで頂ければ、インテリア関係者の方も面白いと思って頂けるかもしれませんね。
今回のミラノはゴールド、シルバーの洪水でした。日本でもメタリックな素材は徐々に一般的になりつつありますが、ミラノはこれが徹底されていました。
まずはクローム系シルバーからです。
左はクリッツィアのロング・ドレス、右はベルサーチのロングドレス。どちらもメタリックなクローム調の質感を持つ美しいドレス。価格は知らぬが華なんでしょうね・・
日本でもかなり一般的になってきたクローム素材の靴とサンダル、、サンダルにはスワロフスキーが埋め込んである。
次にゴールド素材はどうなのか?
ロベルト・カバーリのゴールドのベルト、ミラノで最も華やかで高価なブランドだ。ゴールド使いがとても上手い。このブランドはあまりに高価すぎて、日本では殆ど見かけないかった(最近新宿高島屋に店ができたらしい、、)。でも、セカンド・ラベルであるジャスト・カバーリやCLASSは若い女性の間ではかなりブームになっているのだけど、、、
ゴールドのサンダルとトップスとバッグ、、日本ではあまり見たことがないブランドだった。私が知らないだけかもしれない。
クローム系シルバーとゴールド素材は、実は5年前程から徐々にファッションに取り入れられ始めてきた。2007年の秋冬のコレクションを見ても、ゴールド・クロームのトレンドは当分続く気配だ。日本でも今年になってかなり溢れ始めている。
「ファッションのトレンドがやがてインテリアのトレンドとなる」というのが私の持論だが、その持論で行くとインテリアにもクローム・ゴールド系の素材が入ってくる筈だ。事実、今回のサローネでもその気配は感じられたし、ミラノではゴールドを基調としたインテリアのレストランもオープンしている。
ゴールドは住宅のインテリアでどう使っていくのかというのは、ちょっと考えないと難しいかもしれないが、クローム系シルバーはそんなに難しくないと思うし、今後店舗だけではなく住宅のインテリアにも取り入れられてくると思っている。昨年Grand-Bay INO V-Landでビッグウェーブとクロームメッキのハンドルの組み合わせのキッチンを発表したのも、そんな背景から見て貰えると分かりやすいと思う。
カルテルはファッションとのコラボレーションを積極的に進めていた。左の写真はMOSCHINOとのコラボ、真ん中の椅子はなんと安全ピンが敷き詰めてある。右の写真はETROとのコラボ。写真には撮れなかったが会場ではドルチェ&ガッバーナの豹柄の布を張った椅子がカルテルから出品されていた。
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RonAradにはいろいろな思い出がある。
勿論、RomArad本人には面識はないが、ミラノでのいろいろな場面でRonAradとの接点があった。何かの縁なのかと思うことがあるが、そういう意味でも大好きなデザイナーの一人だ。
最初にRonAradの作品に出会ったのは、うちのミラノの所長がチニ・ボエリの事務所で働いていた頃に設計した「田園の丘陵地に建つ住宅」というのがあって、その内装に何やら鉄の板を曲げた不思議なブック・シェルフを見つけた。RonAradがまだ大きく売り出す前に自分で溶接機やらを持ち込んで、自分の手で製作したものだということだった。まったく不思議なものを作るデザイナー?職人?だと思って、強烈な印象があった。その後、カルテルからBookworm Shelving として樹脂で発売されているのを知った。
余談だけど、自宅はこのチニ・ボエリの「田園の丘陵地に建つ住宅」をイメージして設計して貰った。勿論、イタリアの田園の丘陵地に建ってる訳ではない。
二度目に彼の作品に出会ったのは、ミラノのとあるショールームの地下のバーカウンターだった。このバーカウンターもRonAradが自分で溶接機を持ち込んで製作したというもので、彼特有の不思議な曲線を持つ美しいもので、一目見ると脳裏に焼きついてしまうという強烈なオーラーを発していた。自分で現場で製作するなんて、凄いデザイナーだと改めて思った。このショールームは今は閉鎖されていて見ることは出来ない。
写真はミラノ城で展示されていた金属ワイヤーの椅子。連続した無数のワイヤーを一つ一つ形状に沿って曲げて形を作っている。気の遠くなるような作業だと思った。
その後、彼はサローネの際、ミラノ市内の外れにある画廊を借りて個展を始めてから、ぐんぐんとメジャーになってきた。彼の個展で印象に残っていたのは、真っ暗な空間に白いビニールの紐を無数に垂らし、その紐のカーテンに向けて彼の製作した映像がプロジェクターで投影されていたものだった。紐なので掻き分けてスクリーンの中に入りこむとこができ、スクリーンの裏側からも映像が鑑賞できるという不思議なインスタレーションで、これも印象は強烈に脳裏にこびりついている。この紐のアイデアは、憶測だけど、昨年の吉岡徳人のTOYOTAのインスタレーションのアイデアの基になっているのではないかと思っている。
この個展で御馴染みの「ロッキング・チェアー」を始めて見かけた。欲しいなと思ってると、たまたまミラノ市内のとてもマニアックな家具屋で売りに出されているのを見つけた。値段を聞くとなんと300万と言われて諦めた。
しかし、その後、このロッキング・チェアーが貸し出されてドルチェ&ガッバーナのショーに突然登場したら、あれよ、あれよという間に価格が上がり一年も経つと更にとんでもない値段になってきた。まあ、完全に諦めは付いたけど、今でも心のどこかに引っかかっている。
ショーに登場してから、暫くしてサローネでドルチェ&ガッバーナとRonAradのコラボレーションが始まった。昨年からはドルチェ&ガッバーナの専用ランナウェーイを使ったRonAradのプレゼンテーションが始まり、サローネで最も人気があるイベントになってきている。
写真はこの会場で発表されていたロッキング・チェアー。
会場風景をビデオ・クリップしました。ロックンロールが流れる会場、ランナウェーイの上に並べられたオブジェやロッキングチェアーの数々、暫しRonAradとDolce&Gabbanaの不思議な世界をお楽しみください。
今回はブックシェルフも発表されていた。RonAradらしくて、不思議な曲線に覆われている。
RonAradの作品は、今回もいろいろなメーカーから発売されていた。。
本日(2007年5月3日)、長らく改装中でした大阪御堂筋のスタジオがオープンします。お時間がありましたらぜひご覧下さい。私も昼過ぎにはいる予定です。
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恐らく2007年度のサローネで最も目立ったのはPatricia Urquiolaではないかと思う。
MOROSOはPatricia Urquiolaでほぼ半分は埋め尽くされていたし、他のメーカーからも彼女の作品は本当に沢山出品されていた。いまや、押しも、押されぬミラノ・デザイン界の大御所と言ってもいいかもしれない。
まずはお馴染みのAntibodi、、今回は青い花びらを持つ単色の寝椅子。他の彼女の作品がカラフルで華やかなものばかりだったので、特にこの「深い海のようなブルー」が印象に残っている。彼女の次の作品へのテストなのかもしれないと思って見ていた。
MOROSOは、カラフルな具象モチーフを散りばめた和のテーストを取り入れたソファーと、丸い巨大なクッション・ソファー。どちらも先に紹介したMarcel Wandersのデザイン。日本では相変わらずモノトーンで直線的なソファーが多いが、こんなソファーが日本の住宅で一般的に使われる日は近いだろうか?取り敢えずは、まだ日本で全盛のミニマルな空間に、一つだけこういったカラフルなソファーを放り込んでみると、想像しただけで新鮮で、何やら楽しくなりませんか?空間構成としても、あとの空間がミニマルな無彩色を基調とした空間なら、そんなに難しくなく作り上げられると思う。
日本のだと思われるようなカラフルな布を貼ったラウンジ・チェアー。デザイナーはミラノ在住の富田一彦。美しくて、とても新鮮だった。日本の古民家の空間の中に放り込んでみたい。特に、ロッソジャポネーゼの横に置いてみるとどうなるのだろう??こういった意表を突く家具を見ていると、ミラノにいる事を忘れて、空間の妄想は限りなく広がっていくのです。
B&Bの市内のショールームの一番前のウィンドウ側に置いてあったソファー。勿論デザイナーはPatricia Urquiolaなんだけど、これにはちょっとびっくり。B&Bといえばチッテリオだというイメージなんだけど、これは一体どういうことなのか??チッテリオを探すと、ショールームの一番奥、ザハ・ハリドの奥に見つけました。展示してある作品は、新作なのだか、旧作の手直しなのか、良く分からなかったけど、いずれにしてもちょっと新鮮味は欠けてたし、見ている人は極少数だった。
見てて面白かったのは、B&BのPatricia UrquiolaはMOROSOとは違って、やはりB&Bの臭いがプンプンするのです。やはり同じデザイナーを使っても、会社によってこれだけ違うのかという印象でした。
Patricia UrquiolaやMOROSO、、どうしてこんなにポピュラーになってきたのかという事を考えてみると、勿論デザインの美しさと新鮮さはあり、いいデザインであることは間違いないし、私自身も大好きなのだけど、それ以外に何かの理由がある筈だと、、サローネ期間中ずっと考えてた。帰りの飛行機の中で、突然に「こういうことじゃないか」と閃いた事がある。それは、ミニマルからDECOへの橋渡しの役目として彼女のデザインは一番自然なのではないとかいうことです。写真はトード・ボーンチェによるDOLL CHAIRです。
時差ぼけの頭で考えたことなので、まあ、いい加減な話として聞き捨ててください。
投稿者 nabe : 22:18 | コメント (0) | トラックバック(0)
時代の寵児Marcel Wanders
いま世界で一番旬で、熱いデザイナーMarcel Wanders
デザインという想像力の琴線をダイレクトに刺激してくれるデザイナーMarcel Wanders
2007年のサローネでも しっかりやってくれました。
天才かもしれない。
お得意の巨大モチーフは健在。巨大なスタンド・ライト、大きさは一緒に写っている人間と比較して下さい。マルセルがプロデュースするMoooiではstudio JOBによる巨大なシャンデリア。小さいものを単純に巨大にするだけで、形としてバランスがとれるのかという疑問がありましたが、実物をよくよく見ると、ディテールでの工夫はかなりされている節が見られました。さすがMarcel Wanders、、ただものではない。
今回の作品の中でのハイライトはレースを樹脂で固めた家具。
中は空洞なので座ると壊れそうな気がするが、座ってみると意外と頑丈。でも、レースということで座りながら一抹の不安感を感じるのが、なんか自虐的に心地良い。しかし、こんな発想と、技術はどこから出てくるのだろう?
同じく、レースの四角いスツールと、巨大で装飾されたベルの前に置かれた「子犬」のモチーフ、これもレースを樹脂で固めてある。中は、勿論空洞で透過性がある。巨大な装飾されたベルは、他にも何台も展示されていた。もうこれはアートの世界なんだと思う。
ゴールド系の具象モチーフが施されている「チェスト」と「椅子」。ちょっと淡目のゴールドが上品さを感じさせる。
具象モチーフや抽象モチーフのファブリックを貼ったソファーはこの他にもいろいろ展示されていた。形状も単純な定規で線を引いたようなデザインではなく、人間の手が確実に入った線を基調にしているのが、よりいっそう暖かみを感じさせる。日本の市場でも、無印的なシンプルだけど無機質で単調なソファーや家具ではなく、こういったより暖かい、人間味を感じさせる家具に変わっていくのだろうと思います。まさに「ミニマルの終焉」と「DECOの始まり」が日本でも急速に進むだろうと思います。
余談ですが、チェストの前に座っている男性が着ているカラフルなシャツが、Marcel Wandersのブースに妙にマッチしている。個人的にもちょっと気に入りました。どこのシャツだろう?もう一つ、会場で会った「モダンリビング」の編集が着てたメンフィス柄のMIUMIUのシャツもとても良かった。男性のシャツも柄物のの時代が到来なんでしょうね。
コクーンと不思議で新鮮なモチーフを表面に施したオットマン。これからの家具は、これほどカラフルで躍動感のあるデザインになって行くのだろうか?美しいだけに、その可能性に付いて考え込んでしまいました。ここまでDECOが行くとしたら、DECOの可能性は無限に広がっていくと思います。
ゴールドのモザイク・タイルが表面に張られた展示車。勿論ダミーで走ることは出来ません。一昨年のサローネでベネツィアン・モザイクで装飾されたミニ・クーパーがトリエンナーレで展示されてましたが、こうやって見ていると、こんな車もありかな?と思ってしまいます。
最後にサローネでのMarcel Wondersの個展をビデオでクリップしました。写真よりもより臨場感があるかと思います。
最後にお願いです。
「人気Blog Ranking」なるものに登録しました。興味半分に登録したのですが、順位が少しずつ上がってくにつれ、性格的なものなのか、どうしても順位をもう少し上げたいなんて思ってしまいます。もしお願いできるなら、左上の「人気Blog Ranking」のボタンををクリックして貰うとカウントされるようです。宜しくお願いします。現在「インテリア部門」の37位です。
投稿者 nabe : 12:27 | コメント (0) | トラックバック(0)
今日はアルミ家具の名門YCAMI社から紹介します。ご存知とは思いますが、YCAMI社の製品は日本ではTOYO KITCHENが総代理店を務めています。
YCAMI社と、TOYO KITCHENとのつながりはもう17,18年近くになるでしょうか?本当に不思議な縁で始まりました。ある年に、サローネでYCAMI社の家具を見て、一目で気に入ってしまいました。でも、当時はもう既に日本に扱っている業者があって、何度引き合いを出しても相手にして貰えなかったのです。でも諦めずに、イタリア国内でコネクションを探して、なんとか取引を開始したいとしつこく粘っていたのです。イタリアというのは面白い国で、個人のコネクションをとても大切にする国民性で、局面が打破できなくても、間に共通の友人、知人を立てることで、驚くほどスムーズに問題が解決する場合が多いのです。
この時、YCAMI社との間に立ってくれたのは、なんとBoffi社の海外マネジャーだったのは、今から思うと本当に不思議です。まだ、創業者のパウロ・ボッフィーが健在な時代の話です。その後、この海外マネジャーは新しく社長に赴任した現在のガバジ社長とそりが合わずBoffi社を離れることになるのですが、、この話はまた後日・・
YCAMIとは、そんな経緯で取引が始まり、会長のジュセッペ・カイミと個人的な関係を築き、その後、日本での扱い業者はTOYO KITCHEN一社に限定してくれ、現在に至っているわけです。写真はYCAMIのブースでのジュセッペ会長と私です。以前にも書きましたが、ジュセッペ会長は有名なフェラリストで、現在も数台のフェラーリを所有してみえます。面白いのは彼の所有するフェラーリは全て「黒」だそうです。
いずれにしても、美しい椅子です。
写真はSKINの表面に施された模様のアップ。最近のインテリアのトレンドでもある具象モチーフが新しさを感じます。
昨年発売されたカルロ・コロンボのソファーの新色です。造形的で、今までにないフォルムで、不思議なソファーです。組み合わせて使うとかなりの存在感があります。新色は少し光沢感があるベロアのような素材です。
YCAMI社はアルミの家具ということで、イタリアでインテリアにもミニマルの波が押し寄せてくるちょっと前、ミニマルのトレンドが、トレンドとしての予感はあったにしろ、まだまだトレンドとして定着していない20年ほど前に生産を始めました。アルミとかガラスとか、暫くしてダークウッドである「ベンゲ」がインテリアの素材としてイタリアでトレンドになってくる中で、YCAMI社も企業規模を大きく拡大をしてきました。いわゆるミニマルのトレンドと伴に育ってきた会社なのですが、しかし、最近はDECOの流れを積極的に取り入れ始めています。アルミの表面も、従来のアルミの生地の色ではなく、シャンパンゴールドに染め上げたり、表面の模様も具象柄を取り入れ始めてきています。
余談ですが、この当時「これからはアルミがインテリアの素材としてもっと多く使われてきますよ」と、インテリア関係者に話すと、殆どが半信半疑、また設計事務所の先生には「冷たい金属がインテリア空間に入るべきではない」と訳も分からず叱られたことがあります。別に怒らなくてもいいのに、と、当時は思ったけど、今から考えると懐かしい思い出です。
投稿者 nabe : 23:44 | コメント (0) | トラックバック(0)
各論に入る前に、まず2007年度のサローネは全体としてはどうだったかという話から始めます。
今年は例年よりも参加者が多かったようだと書きましたが、主催者側の発表でも27万人にのぼり、昨年の22万5千人より20%も多い参加者だったようです。もっと驚くのは参加者の62%がイタリア以外からだということで、まさにサローネは世界最大のインテリア・家具・デザインイベントに成長したと言えます。
参加企業についても、現在400社以上も待機リストがあり、その大半が外国からだということなので、恐らく来年はもっと多くの日本企業の参加があると推測します。日本からの参加企業の目的が「世界に向けての情報発信」ではなく、「日本市場への情報のフィード・バックによる企業イメージの向上」だとしたら、参加企業が増えることでマスコミの取材対象が分散するので、後者が目的の企業の意味が薄れるので結果的にはいいことではないとか思います。
今年の日本企業の参加ブースを視察しても、プレゼンテーションそのものは有名建築家やデザイナーの起用で素晴らしいのですが、展示してある実際の製品やコンセプトがイタリアの現在のトレンドと見比べると、少し時代錯誤ではないかと思われるものがあり、どう贔屓目に見ても日本市場に向けてのイベントであるという感はぬぐえないものも多く見かけました。
それではサローネ全体の話に戻ります。
今年のサローネの特徴は大きく分けて3つあります。
1つは「ミニマルの終焉」とDECOの時代の本格的到来」です。4,5年前からこの傾向は徐々に出始めてはいるのですが、今年のサローネでこのトレンドが完全に定着した感を持ちました。象徴的なのは、あのチッテリオと切っても切れないとと思われていたB&Bがショールームの最前列に「パトリシア・ウルキオラ」、その後ろには「ザハ・ハディド」、そして最後列がなんと「チッテリオ」だったのにはちょっとびっくりしました。この話は、また後日します。
2つ目はイタリア家具業界の再編成の動きです。事前情報でも書きましたが、いまイタリアの家具業界は二つの大きなグループの動きが活発になってきていすま。「シャルメ・グループ」と「オペラ・グループ」です。イタリアの家具業界は中小企業が中心の時代から、巨大な資本をバックにした企業集団の時代に移りつつあるようです。今回のサローネではシャルメ・グループのカッペリーニとフィアットのコラボレーションが新しい時代の到来を予感させました。
最後、3つ目は「デザイナーのウィンブルドン化現象」です。つまりイタリアのデザイナーや建築家よりも、海外のデザイナーの活躍する場が大きくなってきています。日本からのデザイナーの活躍もそういった流れの一つと見る事ができます。逆にイタリア人の若いデザイナーで目に付くのは「カルロ・コロンボ」だけのような気がしています。世界中のデザイナーや建築家をミラノに集まり、デザインのレベルは大きく上がったが、逆にイタリア人のデザイナーの活躍する場が減ってきた、、まさに「ウィンブルドン化現象」ですね。
そうそう、ファション業界とのコラボレーションも以前よりかなり増えてきたと思います。
さてっと、次回はいよいよフィエラ会場からのレポートです。
投稿者 nabe : 23:48 | コメント (0) | トラックバック(0)
ミラノにはサローネの前々日に入った。
もう何回目のサローネだろうと数えると、ミラノ事務所の所長にもう20回は来てますよと言われて、なんか感無量だった。最初の私のサローネの視察は25年前だった。では、ミラノは何回目だろうと聞くと、担当の専務が「私が今回で48回目なので、もっと多いはずですよ」と言われてちょっと数えてみると60回近くになったのには自分でも驚いた。
思い出してみるといろいろなサローネがあったが、トレンドの変わり目と、そのトレンドが定着する過程のサローネが一番面白い。今回のサローネはまさにそのトレンドが明確に定着してきたサローネだと誰もが感じたのだと思う。ミラノの新聞や雑誌でも「SALONE DECO」という言葉が頻繁に登場していた。そういう意味から、2007年のサローネは私にとって思い出に残るサローネの一つになりそうだ。
前々日にミラノに着いたのだが、ミラノ市内は明後日からのサローネを控えて、もう盛り上がってきていた。サローネはMODAを抜いて、ミラノ最大のイベントになってきたらしい。最大のイベントという事は、ホテル代や航空運賃が高いという事に直接つながり、ユーロ高もあいまって、日本からの参加者もかなり出費がかさんだことと思う。でも、会場を見る限りは、今までのサローネで一番沢山の日本人を見たような気がする。
市内のあちこちにはアーキテクトがデザインした牛が溢れていた。コルソ・コモにも4体の牛が装飾されて展示してあった。面白いイベントだなと思いながら見ていたら、同行した社員が「ベルリン」かどこかで同じようなイベントを見たことがあるそうだ。ベルリンの場合は「熊」だったそうだけど・・
しかし、牛と一口に言っても、装飾や色の使い方だけで、随分と変わった顔に見えてくるのはなんか楽しい。カリム・ラシッドの牛は、なんと半分にスライスしてあった。ここまでいくとちょっとグロテスクだけど、そこはカリム・ラシッドうまくまとめ上げている。
この牛を後ろから眺めているイタリアのおばさんの服の色が、牛のカラーリングとまったく同じだったので、思わずシャッターを切ってしまった。偶然にしてはちょっと笑える!!
ドーモの前の「リナシェンテ・デパート」のウィンドウ・ディスプレーも全てサローネ仕様になっていた。世界の有名建築家の作品が競ってウィンドウに並ぶというのはいかにもサローネらしい。ウィンドウに写り込んでるのはドーモというのか、なんかミラノなんだという気がしませんか?
日本からは「隈研吾」が選ばれていたが、残念ながらガラスに反射してうまく写真が撮れなかった。
さて、次回はフィエラ会場からのレポートです。
ご期待下さい。
投稿者 nabe : 17:54 | コメント (0) | トラックバック(0)
サローネ開催までもう一週間を切lりました。サローネの情報は洪水のように溢れ始めているので、、今更私が語るまでもないと思います。今日はちょっと視点を変えて、展示内容やイベントについてではなく、ビジネスや、こういったサローネの開催を支えるイタリア社会の背景について書こうと思います。日本のマスコミがサローネをビジネスという視点で報道することは少ないので、インテリア・ビジネスに携わっている方には、ちょっと面白いかと思います。
日本では、どうしてもサローネの興味の大半がデザインという側面のみで語られる事が多いのですが、実はサローネというのは壮大なビジネスの場なのです。イタリアでは「ビジネスのサローネ」「デザインのアビターレ・イル・テンポ」と言われてますが、余談ですが、日本では何故かこの「アビターレ・イル・テンポ」の知名度が極端に低いのは、日本のマスコミがサローネにだけ関心が向かっているせいなのでしょうね。
しかし、最近のサローネは単純に商談の場ではなく、世界中のデザイナーが実験的なプレゼンテーションする場となりつつあるので、どうしても日本からの参加者の殆どの興味が「デザイン」という部分にのみ集中しています。それも、サローネ全体を見るのではなく、世界的に有名なアーキテクトがどんなデザインの商品を発表するのか?もっと極端なケースでは、日本人のデザイナーの作品にのみ興味が集中するという笑えない話もあります。また、最近では日本の会社の出展が増えてきているので、日本の会社の会場だけを見て廻るという、もっと笑えないというより、不思議な参加者も増えてきています。ミラノ2泊組と言われる参加者ですね。
まず、話を始める前にサローネの規模について理解をして貰う必要があります。サローネに出展する会社は、会場内と会場外も含めて2000社から3000社の間だと言われています。イタリアの商工会議所の家具メーカーとして登録されている会社は3万社らしいので、サローネに出展するのはイタリアの家具メーカーのほんの一部だとも言えます。
そのサローネに参加する2000社から3000社のメーカーが、この時期に一斉に新製品を発表する、実はこれがサローネなのです。一つのメーカーが発表する新製品は少ない会社では5種類ぐら、多い会社だと20種類以上の新製品を発表します。そうすると2000社かける、10種類の新製品という事になると、なんとサローネ期間中にはなんと最低でも2万種類以上の新製品が発表されるいうことになります。
一つの産業が同時期に2万種類の新製品を発表するという状況を、日本のどんな市場にあてはめて考えても、とんでもない事態だという事がすぐに理解をして貰えると思います。日本の会社が出展しても、日本人のデザイナーが新作を発表しても、サローネ全体としてみるとほんの一部の出来事で、イタリアで注目される事はとても難しいのが現実です。ただ、日本人デザイナーやアーキテクトの位置はかなり高くなってきているので、イタリアの有名メーカーがこぞって使い始めることで注目はかなり浴びるようにはなってきています。
デザインという側面からだけでサローネを見るのも確かに楽しいし、面白いとは思うのですが、私のブログを読んだ方は、今回のサローネではその規模や、2万種類の新製品を生み出すイタリア人のパワーと情熱、それと、それを支える産業構造を実感して欲しいと思います。そして、振り返って、日本のインテリア産業やインテリア市場への疑問を持って戴ければ幸いです。
まず、サローネで発表される製品の多様性はどこからもたらされているのか?2万種類の新製品は当然ですが似たような製品はあるのですが、なんせ2万種類なのでその多様性といったら想像を絶します。では、この多様性を可能にする産業システムはどうなんたろう?また市場としてこの多様性を受け入れる事が出来るイタリアのマーケットとはどんな市場なんだろう?興味は尽きません!!写真はハンドメイドの臭いがプンプンするブリキの椅子。これもれっきとしたメーカーの商品
このイタリア家具産業の多様性に興味を持たれた方は、「イタリア・デザインの秘密」も併せて読んで貰うと、より面白いかもしれません。
振り返って、日本のインテリア市場はあまりにも似たような製品が氾濫し、多様な価値観を持つ製品が市場の中で殆ど見られないのはどういう理由なのか?それが、日本のユーザーが均一な趣向の中に埋没して、多様な価値観やデザインはもともと求めてないのか?それとも、日本のさまざまな規制や、日本の流通システムがそれを阻害しているのか? そして、これからの日本のインテリア産業や家具産業どうなるのだろう?現状のままの均一性の高いマーケットとしてこのまま継続していくのか?それとも、インテリア・家具マーケットの成熟度が上がるに連れて、イタリアのような多様性を受け入れるマーケットに変わっていくのだろうか?毎年サローネに行く度に、私はこんな疑問を繰り返し心の中で反芻してしまいます。
次に、イタリアの家具産業の現状です。2006年度のイタリア家具産業の規模は6兆円だそうです。輸出は2兆円といいますから、生産量の三分の一は輸出と言う事になります。日本の家具産業の規模は知りませんが、恐らくイタリアの規模はとんでもない規模だと思います。前述の多様性を可能にするのはこの産業規模の大きさと言うことが出来るかもしれません。
最近のイタリアの家具産業でもう一つ顕著なのは、投資グループによる家具とファション産業のグループ化、再編成と言ってもいいかもしれません。
写真はロン・アラッドとドルチェ&ガッパーナとのコラボレーション。会場はドルチェ&ガッバーナの専用ランナウェーイ。これもインテリアとファションが急速に近づいてきた事による新しいサローネの傾向の典型的なケースだと思います。
大きな投資グループは二つあり、ひとつはフェラーリの社長 ルーカ・コルドーネ・ディ・モンテゼーモロや、Tod’sグループの 社長 ディエーゴ・デッラ・ヴィッラらが率いるシャルメCharmeグループがあります。「ポルトローナ・フラウ」、「カペリーニ」がこのグループになります。
二つめの投資グループはオペラ・グループです。このグループのメインの企業は「ブルガリ」であり、このグループの中にはB&BやMoooiが傘下にあります。Boffiがこのグループに入ったという噂を聞きましたが、単なる噂だけかもしれません。
この投資グルーブ下で、インテリアとファションが産業として融合が進みつつあり、イタリアのインテリア産業もより大きな資本をベースにしたダイナミックな経営戦略を取り始めています。このことが最近のサローネの華やかさにも繋がっていると感じています。
このようにサローネをデザイン以外の視点で見ていくと、また違った意味でのサローネの感じ方や見方ができると思うのです。
サローネの事前情報も4回目となりました。2007年度のサローネの事前情報については今回で最後にします。「参考になった」と思っていただけたら幸いです。次は帰国してから、また独断と偏見も交えながら、私なりのサローネのレポートをしようと思ってます。

最後に、もう一つのサローネの楽しみ方は、サローネ期間中は会場内、市内を歩いていると突然に有名なアーキテクトに遭遇します。インテリア好きとしては邪道ではありますが、芸能人に遭遇したテーンエイジャーのように単純にミーハー的に出会いを楽しむというのがあります。出会いがあったら、すかさずデジカメに収録してコレクションでもしてみましょう。
写真は2006年のサローネ会場で見かけたカンパーナ兄弟。会場内にはさりげなく世界的に有名なアーキテクトやデザイナーが溢れているます。あるパーティーでシャンパンを飲みながらふと振り向いたらガェターノ・ペッシェがそこに立ってたことがある。ペッシェの大ファンとはもうそれだけで大感激でした。
それではサローネ会場の、「Ycami」のブースでお待ちしています。フィエラの12号館になります。
投稿者 nabe : 16:54
2007年度のサローネもあと一週間ちょっとになり、関連情報もかなり広範囲に集まりつつあります。Webでの関連情報も徐々に充実してきていますので、検索エンジンでいろいろ検索しても面白いかもしれません。
まず今日は、メイン会場であるフィエラの情報です。
事前情報(1)でも書いたように広大な会場なので、事前に見たい会社、ジャンルを特定してから会場に入られた方がいいと思います。徒に会場を歩き回っても足や腰に負担がきて、記憶力や注意力も次第に薄くなるというような事にもなりかねません。必ず、はやる心を抑えて、おもむろにガイドブックを入手して、よくホール番号とブース番号を確認してから歩き出しましょう。
一般的にはまず8号館、12号館が必見です。「Vitra」「Molteni」「Zanotta」「Edra」「Moroso」「Cappellini」「Cassina」、そしてうちが総代理店をしている「Ycami」も全てこの二つの館にブースを設けています。また、この二つの館は二階にあり、隣り合わせなので、とても便利です。
下にの写真は、8号館、12号館のブースのメーカー別の配置を分かる範囲でメモしたものです。参考にしてください。
次にトリエンナーレでのイベントですが、「New Italian Design」というのがメインの展示のようです。インテリア、プロダクト、アクセサリーの分野で活躍するイタリアの124名のデザイナーの合同展示のようです。
もう一つのトリエンナーレのイベントですが、ちょっと驚いたのですが、少し前に「AXISビル」のリニューアル・オープンのイベントで、深沢直人とジャスパー・モリソンが主宰した「Super Normal」という展示を憶えてみえますか?そのイベントをどうも今度のサローネのトリェンナーレで再現するようです。このイベントは「ペンや洗濯バサミなど無名デザイナーの日常生活用品 200 余点を展示」するもので、今まで気にも留めなくて日常的に使用していた物が実はいいデザインなのだというイベントです。AXISで見たときは結構面白かった。今回のトリェンナーレでは、どんな展示がされるのでしょうか?
次にミラノ市との共催イベントです。
ドゥオモに向かって右に「パラッツォ・レアーレ」という古い建物があります。エヌマーレ三世の王宮だそうです。ここで「Camera con vista (眺めの佳い部屋)展」が開催されます。イタリアの 1900- 2000 前世紀から今日までのイタリアンアートとデザインを展示という事なので、かなり面白そうです。余談ですが、この建物は王宮美術館と呼ばれるミラノの歴史的建造物です。中に入ると、イタリアの歴史的な重みを体全体でずっしりと感じ何とも言えない雰囲気にさせてくれます。行かれたことがない方は必見です。
最近、サローネの第二会場とも言えるようになってきた「トルトーナ地区」ですが、TOYOTAのプレゼンテーションはここのOffinaFiorentini(ViaSavona35)で開催されるようです。プレゼンテーションの内容ですが、もうすぐ発売されるれハイブリッド・レクサスLS600hをモチーフにした造形モデルと、Dior銀座ビルの建築家乾久美子の新作家具「ノハラ」を展示。 空間構成は乾久美子とア ーティストの平川紀道だそうです。
同じくトルトーナ地区です。コーリアンがジャンヌーベルを使っての新しいコーリアンの造形の可能性のブレゼンテーションを行います。題して『CORIAN NOUVEL LUMIERES』
場所はOfficine Stendhal" via Stendhal 35です。昨年はザハ・ハディドのデザインでキッチンのプロトタイプをコーリアンで製作して展示してあった。今年はコーリアンで何を作るのだろう?
最後にミラノのの天気ですが、アルプスの麓という事もあり、山岳気候の影響で変わりやすく、寒いと思えば、夏のように暖かくなったり、ともかく読めません。事前にいくら天気予報をチェックしても意味がない事も多いので、持って行かれる服は冬から初夏まで幅広く対応できる服を持参する事をお奨めします。
投稿者 nabe : 11:45 | コメント (0) | トラックバック(0)
サローネまであと2週間ちょっととなり、ここにきてようやく色々な情報が集まり始めました。
でも、日本とは違って、直前までは中々情報が出てこなかったり、アナウンスがあった筈なのに、突然に変更になってたり、そんなとこは日常茶飯事ですので、その点はご容赦ください。
なんたって、イタリアなんですから、、、
サローネへのツァーも、そんなイタリア式寛容さを心に持って行かれると、精神衛生上大変宜しいというのが、私のアドバイスです。
「郷に入れば、郷に従え」ですね。
写真は去年のサローネ、メイン会場のフィエラの正面入り口に立つ私
今日は、最近とみに増えてきた日本企業のサローネでの出展予定を分かる範囲で列挙してみます。
今年はちょっと珍しい業種が日本から出展します。
マンション業者の三井不動産レシデンシャルが、トリエナーレの二階で建築家「隈研吾」のディレクションの基、「つなぐ~TSUNAGU~」というテーマの出展をする予定です。展示場所はサローネでの一等地、使うのは世界的に有名な隅研吾なので、それなりの興味は惹かれますが、事前情報(1)で書いたように、三井不動産が世界やイタリアのマンション市場に打って出る計画は聞いたことがないので、しこの出展も世界に対しての情報発信の場という位置づけではなく、日本への情報のフィード・バッグによる、三井不動産の日本のマンション市場でのイメージ・アップというのが出展の目的だと思います。出展の内容はともかく、こういったやり方や手法に頼らないと日本でのイメージ・アップが出来ないというのは、なんか悲しい感じがします。
以前にステファノ・ジョバンノーニのオフィスに行ったときに見かけた携帯電話が、今回のサローネで発表されるようです。メーカーはNECで機種はDOCOMOで、デザインはステファノ・ジョバンノーニです。
場所は「Superstudio Piu」ですから、市内の会場になります。
テーマは。「DoCoMo : New Vibes from Stefano Giovannoni - design for cellular phones」
この出展も携帯電話という商品の性格から言って、世界に向けての発信ではなく、日本市場に向けての情報のフィード・バッグでしょうね。
写真はステファノ・ジョバンノーニのオフィス兼自宅の屋上という妙な写真
また、ステファノ・ジョバンノーニですが、アレッシーでブレークしたことと、ある有名なあるデザイン・コンサルタント会社(ここはかなり高い)が窓口となったことで、かなりの日本企業からのオファーが続いているようですね。以前に彼に会った時も、一ヶ月に二回は日本に行ってるって言ってました。
毎度お馴染みというか、サローネでのちょっとした顔になりつつあるTOYOTAの「LEXUS」ですが、今年も出展をするようです。テーマは例年通り「L-finesse 先鋭-精妙の美」のようですが、具体的な展示内容についての情報は、業界がまるで違うということなので、例年通り事前情報は掴んではいません。これでレクサスも3年目という事になるわけで、例年のすざましい程の金のかけ方を見てると、今年も凄いんだろうなとい期待感は持たせてくれます。場所は「Officina Fiorentini」 、、ここどこだろう??
同じく3年目になるTOTO、今年はステファノ・ジョバンノーニをクリエィティブ・ディレクターに迎えての出展です。はっきり言って、過去の2回の出展内容は、世界的なデザインのレベルからみても、あまりに退屈過ぎるデザインだったので失望したのですが、今回はステファーノ・ジョバンノーニを使うのでちょっと期待していいかなと思ってます。TOTOはサローネで出展の目的が、世界の市場に対してのプレゼンスの強化とHPには書いてありますが、去年のようなデザインをプレゼンテーションをしている限りでは、真意を疑るか、それとも本当にそう思ってるなら、TOTOのデザイン管理者のレベルに疑問を感じざる得ません。ちょっと、厳しいかな??反論はミクシーでどうぞ、、>TOTOのデザイン担当者の方
でも、今年はちょっと期待してますので怒らないで下さい。>TOTOの方
テーマは「Hi-Tech, Hi-Bath"LUMINIST meets STEFANO GIOVANNONI」
場所は「MAGNA PARS」Via TORTONA 15
ミクシーに入ってる方は、次も参照して下さい。私のマイミクの建築芸人さんが日記に書いています。
ちょっと気になってるのが、日本ビクターがサローネに出展するという話です。ビクターはいま松下が企業そのものを売却してしまおうとして、新聞紙上をかなり賑わしていますが、どうしてこの時期に日本ビクターが?という素朴な疑問と、出展の商品が「呼吸球式スピーカーの公募デザインモデル」とあります。えっ、、そもそも呼吸球式スピーカーってなんだ?私では解説できないので、ビクターのホームページを参照して下さい。
YAMAHAは今回は本格的に出展するようです。前回のサローネでは、ヤマハのような巨大な企業が、「サテライト」という新人デザイナーに発表の場を安く提供しようという趣旨のスペースに出展をして、少し顰蹙を買ってました。今年はその反省の意味もあっての本格出展なのかなと推測してます。間違ってたらゴメンナサイ>YAMAHAさん。
テーマは「scenen of tone」で、新しい楽器デザインの提案。場所もメジャーな「トルトーナ地区」なのでかなり気合が入ってる筈ですね。
しかし、楽器のデザインのプレゼンテーションって、過去のサローネでは記憶がない。そういう意味からも、このYAMAHAの出展は地元でもかなり注目されると思う。
そういえば、先日喜多俊之さんに会ったら、サローネで個展をすると言ってました。
最後に「TOKYO DESIGN PREMIO _TOKYO LOVE」とのテーマで、東京デザイナーズ・ウィークと100%デザインの事務局「デザインアソシエーション」が今年もまた出展するようだが、例年通りの展示だとしたら、イタリアまで行ってわざわざ見に行くのは、会場で担当者と日本語で話せる以上の意味は何もないと思う。 勿論、個人的な意見です。
もうちょっと別の見せ方がや企画があるんだろうと思うけど、、
まだ、これ以外にも日本人のデザイナーのプレゼンテーションや、日本の会社の出展もあるようだけど、長くなるので今日はここまでにしておきます。
投稿者 nabe : 08:01 | コメント (0) | トラックバック(0)
世界最大のインテリア・イベントである、ご存知「サローネ」の開催まであと一ヶ月を切ったので、そろそろ事前の情報を上げて行きます。
サローネに行く予定の方は必見だし、行かない人も事前の情報から、実際のサローネの事後記事と継続して読むことで、サローネの感じ方が違ってくると思います。当然ですが、この「NabeForum」でもサローネの報告を掲載する予定なので期待して下さい。
今年のサローネは来月18日から23日までの会期で、北イタリアの都市ミラノで開催されます。メインの会場はミラノ郊外にある「フィエラ」という巨大な展示会場で、まさしく巨大、、どのくらい巨大かというと、会場の中央に動く歩道があり、その歩道の両側に展示館がズラリと並んび、その歩道の長さが1kmもあるという代物。当然ですが、フィエラの全ての会場を見るというのは、殆ど不可能だし、もし見たとして単に会場を歩き回る以上の意味はないと思います。
ですから、自分がどんな家具を見たいのか、どのメーカーの製品を見たいのか、事前によく調べてから行かないと、会場をウロウロするだけで終わってしまう恐れは十分にあります。ここ「NabeForum」でも事前に入手した情報をリアルタイムで掲載する予定ですので参考にしてください。
サローネは基本的には「家具」の見本市ですが、併設として隔年で「キッチン」と「照明」の見本市が開催されます。いわゆる「ユーロクッチーナ」と「ユーロルーチェ」です。今年は照明の年ですのでキッチンを見たい方は来年にされたほうがいいかと思います。
会場では企業ベースの展示の他に、新人デザイナーの登竜門として「サテライト」という催しもあり、若いデザイナーの息吹を直接肌で感じる事ができるので、中々興味深く、私は必ず訪れる催しです。最近では、単に独立した個人のデザイナーだけでなく、企業内の新人デザイナーが企業の後援を受けて出展する場合もあり、こういったイベントが企業ベースで使われるというのは、私としては少し否定的な考えを持っています。
サローネでは最近このフィエラの会場での展示だけではなく、ミラノ市内でかなり広範囲に展示が広がっています。デザインナーの特別なプレゼンテーションから、インテリア産業以外からの特別展示もあり、サローネも単にインテリア産業だけの枠に留まらず、デザイン全般のプレゼンテーションの場として変化してきています。
TOYOTAは二年前から積極的にサローネで特別展示を行うようになりました。昨年の吉岡徳仁 を使ったプレゼンテーションはかなり話題になりました。デザイナーでは、インゴマウラーがクリッチィアのスタジオを借り切ってのプレゼンテーションは毎年衝撃的です。ロンアラッドも毎年市内の画廊を借りてのプレゼンテーションをやってましたが、一昨年から「ドルチェ&ガッバーナ」の後援を受けて大きな規模になりました。特に、昨年は「ドルチェ&ガッバーナ」が新たに建築した自前のコレクション会場でのロッキング・チェアのプレゼンテーションは昨年の11月8日の日記の「ドルチェ&ガッバーナの純利益」でも紹介したとおりです。
もう一つの見所は「トリェンナーレ」という市内の会場で開催される企画展です。今年の情報はまだ掴んでいませんが、ここでの展示は毎年かなりインパクトがあるので、サローネに行かれる方は必ず予定に入れるのをお勧めです。過去の展示で印象に残るのは「ソットサス展」「ガェターノ・ペッシェ展」、日本の企業ではエンツォ・マリーのデザインで「HIDA」が発表した新作展が印象に残っています。
近年、このサローネの情報発信力に注目して、日本のメーカーもかなり積極的に展示スペースを持つようになりました。産業デザイン振興会も昨年はトリエンナーレで「日本のグッド・デザイン」の特別展を開催したり、東京デザイナーズ・ウィークも市内で特別展をやってました。過去の日本の企業の展示で特に印象に残っているのは、いい意味でも、悪い意味でも、あの「IDEE」がスプークトニクを担いで開催した特別展です。なぜいい意味で、なぜ悪い意味なのかは、ここでは秘密にしておきます。
他の企業のことはあまり悪くは言いたくないのですが、日本の企業がサローネで特別展をする場合は、何故か世界に向けての情報発信ではなく、日本に向けての情報発信とイメージのフィード・バッグが目的ではないかと思われる点です。ですから、日本企業の展示に訪れるお客の大半は日本人ですし、海外のメディアが注目する事は殆どありません。私の知ってる限りで、海外のメディアに注目されたのは、前述の「IDEE」と「TOYOTA」「HIDA」そして、「NEXT MARUNI」ぐらいです。
どうしてなんだろうと考えると、一つは当初から出展の目標が「日本へのイメージのフィード・バッグ」であるとしか思えないのと、二つ目が、こういった企画をするスタッフがあまりに世界のデザインのレベルを知らなさ過ぎるという点だと思います。
今年も多くの日本企業がサローネに出展するようですが、目的が「日本へイメージのフィード・バッグ」だけではないとこを祈ります。
いずれにしても、このサローネはインテリアやデザインに関わる人間として必見であるのと、世界中からインテリア・デザイン関係者がこのミラノの地に集まってきます。日本では一度も会ったことがないのに、ここミラノののサローネでは毎年会うというような人もいる程です。デザインを見るという目的以外に、デザイン関係者との交流と意見の交換というのも、このサローネでの楽しみの一つです。
投稿者 nabe : 07:15 | コメント (0) | トラックバック(0)
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