それではいよいよサローネの本題に入ります。
まず、、全体の印象というのは元気がない、、ともかく世界的な不況の影響だとは思いますが、サローネ全体のメーカーとしての活気が以前よりかなり低く感じました。
今年はキッチンの年なのに、どのメーカーも発表は自社のショールームかフィエラのブースだけで、特設会場を発表の場を持っているメーカーは皆無だった。
メーカーが駄目なら、デザイナーや建築家個人はということで、ここはむしろ今まで以上に活気があった。
この傾向が続くと、サローネは商売の場ではなく、むしろ作家やデザイナーの発表の場と化してしまうのでないかと思う程です。そうなると、本来のサローネの意義はまったく変わってくる訳で、、でも、、まあ、そんな事はあり得ないとは思いますけど。
2つ目の印象は、やたら中国人が目立っていた。会場でも中国語が飛び交い、中国の現在の勢いを象徴するかのようでした。
でも、サローネ全体の入場者は7%増えたそうだけど、これって殆ど中国人っていうことかもしれない。ともかく、中国人ばかりでした。
まずアート家具の話です。
世界同時不況の影響だと思いますが、メーカーはどうしても売れ筋を中心の新製品が多くて、刺激を受ける事が少なかったのが残念です。まあ、中にはエドラやエスタブリッシュ&サンやバルビエトーゾのようなパワーが溢れた新製品を発表してくれたメーカーもありましたけど・・ まあ、この話はまた後ほど。
上の写真は椅子を樹脂で固めたもので、韓国のデザイナーの作品です。デザイナーの名前は忘れました。ともかく、椅子としての機能を放棄した製品で、まさにアート家具の典型ですね。椅子が氷詰めになった製品もありましたが、同じ作家のものかは不明です。
前述で書いたようにメーカーが元気がない分、こういったデザイナーの発表の場が増えてきていて、ドローグのような動きを見せ始めたデザイナーも目につきました。つまり、メーカーが新製品に対して臆病になった事で、発表の場をなくしたデザイナーが自分で出資者を募り、自分で製品化を図る、、まあそんな動きですね。
次に全体の製品トレンドですが、家具のアート化というトレンドは別の切り口ですから、ちょっと横に置いておいて、メーカーとしてどんなトレンドを意識した製品があったかという話をしたいと思います。
トレンドは名古屋のコンランショップの講演で話したように大きく分けて3っつに分類出来ると思いました。
1) デコラティブ (カラーも含みます)
2) スローライフ (キーワードは自然、ロハス)
3) インターカルチャアル (異文化との融合とでも訳しますか)
それでは、順番にその代表的と思われる製品を紹介しながら文を進めます。
最初は「デコラティブ」
ご存知ガエターノ・ペッシェ
メーカーはメリタリア
このソファー、メリタリアのショールームの外の路上に展示してありました。
ちょっとグロテスクだけど、さすがペッシェ、、カラフルでデコラティブ
ペッシェはこの他にもトリエンナーレの広い会場での発表もありました。
他にも、カラフルな家具で有名なカリム・ラシッドもいろいろなメーカーから新製品を発表してましたし、当社が扱っているモザイクのメーカーSICIS社から驚くようカラフルで有機的なデザインの家具の発表もありました。
デコはまだまだ健在だと思いました。
次に紹介するトレンドは「スローライフ」
沢尻エリカとの離婚問題で騒がれている高城剛も最近出版した本のテーマはやはり「スローライフ」
日本でもソトコトという雑誌が数年前から売れ始めているとか、ともかく「スローライフ」が世界の生活スタイルのトレンドになってきているのご存知の通り。
デザインやインテリアの世界でも5年くらい前からこの傾向の兆しがあり、今年のサローネではトレンドの爆発とも思われるような状態になりつつあります。
写真はスローライフデザインの寵児ピート・ヘイン・イークの収納家具
価格は聞かなかったけど、かなり高価なものだと思う。
このスローライフを日本の市場で考える時に一番のハードルが価格だと思う。
こういったエイジング加工というのはとても高価なものだけでど、日本人のインテリアの価値観の中にこういったデザインがとても高価なものだという認識は現在ではないと思う。
日本でこういった製品が普及するのには、日本人の価値観が変わった時がポイントなのではと思いながら、実は今月末の新製品のテーマは「スローライフ」、展示は今月末から東京、名古屋、大阪の各ショールームに設置する予定なので、ぜひ興味がある方はお出かけ下さい。
東京のショールームにはフランスはプロバンスの本格的なエイジング加工を施したキッチンも展示する予定なのでご期待下さい。
最後はインターカルチュアル、、異文化を融合させた感のデザイン。
マルセルワンダーズやパトリシア・ウルキォラがそれだと思う。
この傾向に具体的なネーミングが与えられ始めたのは最近だと、トレンドとしての歴史は結構長いと思う。
写真は偶然見つけたエスニックな張布のソファー、ちょっとウルキオラ風ということも言えるけど、メーカー名は不明
デザイナーがデザインをゼロから創造するかというと、そういう訳ではなく、何かを見てインスパイァーされたというケースが多いというか、大半ではないかと思う。
そういう意味から、まだ見た事のないもの、見た事がない文化、見た事がないデザインという事になると、異文化の接点から見いだす事があるというのは自然だと思う。イブサンローランのデザインがモロッコのマラケシに居を構える事で花開いたという事ととか、ピカソの絵とそっくりな顔をアフリカの原住民の絵に見つけたとか、、そういう事だと思う。
今後、デザインに関しての情報が瞬時に世界を駆け巡る時代になった現代、まだ見ぬ辺境のアートからインスパイァーされるデザイナーは今後も増えてくるものと思う。
さて、、総論のイントロダクションはこのくらいにして、次回からメーカー毎の各論に入ります。
投稿者 nabe : 10:04 | コメント (2) | トラックバック(0)
イタリアSICIS社のガラス・モザイクですが、外装に使うことで建物のもつイメージがより豊かになります。
日本ではまだガラス・モザイクを本格的に建物の外装に使った実例はないのですが、ヨーロッパではかなり使われ始めています。
その実例写真がSICIS社から送られてきたので紹介します。
かなり建物の表情が変わりませんか?
もう一つの建物はマンションです。
場所はスイスのようです。
如何でしょうか?
内装だけでなく、外装タイルとしても積極的にアピールしていきたいと考えています。
投稿者 nabe : 15:07 | コメント (3) | トラックバック(0)
2日前に書いたばかりなのに「その後」というのも変なものだけど、あの記事の後に「ヤマギワ名古屋」が閉店するという情報が入って来た。
それも、3月14日だから、もう再来週の日曜日までという急な話。
ヤマギワからの案内だと「ショールームは継続する」って書いてあるのだけど、これはショップはクローズしないという意味なのかちょっと不明だけど、ともかく営業は終了するらしい。
これで名古屋から高感度のインテリア・ショップがまた一つ消えてしまったかもしれない。
さて、明日から福岡ショールームのオープンの為に福岡出張です。
金曜日は午後3時から関係者内覧会で、土曜日から正式オープンの運びとなります。
関係者内覧会は勿論ですが私も出席しますし、土曜日も午前中はショールームにいる予定です。
福岡のお客様にお会い出来るのを楽しみにしています。
それと、美味しい福岡の食事も楽しみです。
投稿者 nabe : 16:24 | コメント (0) | トラックバック(0)
投稿者 nabe : 17:11 | コメント (0) | トラックバック(0)
GDCの旗艦店、「代官山店」が2月11日にオープンしました。
オープンに先駆けて、関係者の皆様へのお披露目レセプションが開かれました。
当日は生憎の小雨まじりの天気でしたが、おかげさまで沢山のお客様に来て頂きました。
写真は沢山のお客様で大混雑の店内です。
一時は店にお客様が入りきれずに外まで溢れてしまいしまた。
沢山のお客様に来て頂いて、本当にありがとうございました。
店内の内装にはトーヨーキッチンが販売するインテリア商品が多数使用されています。
左の写真は一段上がったショップ棚の床にライン状に敷き詰められたイタリアSICIS社のガラス・モザイク
右の写真はトムディクソンのライトウェイトで二階に上がる吹き抜けに吊るされています。
トーヨーキッチンが世界からセレクトしてきたインテリア商品が、こういった商業空間でどう使われているのか、興味のある方はぜひご覧下さい。
左の写真はGDC代官山店のオープンを記念して期間限定で発売されている「Daikanyama」「代官山」Tーシャツと記念の風鈴。
どうして風鈴なのかというと、GDCのディレクター熊谷隆志の実家は南部鉄の作家なので、南部鉄といえば代表的な製品は「風鈴」ということでした。
お時間がありましたら、ぜひGDC代官山店にお寄り下さい。
投稿者 nabe : 15:38 | コメント (0) | トラックバック(1)
日本を代表する建築雑誌、「新建築」と「日経アーキテクチュア」の2つの建築雑誌の表紙にトーヨーキッチンの「PUTTON」(プットン)が掲載されました。
まず「新建築」2010年2月号
続いて「日経アーキテクチュア」2010年1-25号
何れの写真も横浜市西区に建築された「ヨコハマアパートメント」
設計は西田司+中川エリカ/オンデザインパートナーズ
アパートの一階が共有部分になっていて、その真ん中にトーヨーキッチンの「PUTTON」が置かれている。
こうやってメジャーな建徳雑誌の2誌の表紙に同時に掲載されたのは始めてのことなので、なんかとても光栄です。
この「ヨコハマアパート」、ちょっと不思議な構造になってて、一階は全て共有部分で、各部屋は全て二階にある。各部屋への階段は写真のように全て共有部分からの内階段になっている
なかなかユニークで楽しそうなアパートですね。
投稿者 nabe : 16:05 | コメント (1) | トラックバック(0)
以前からポンピドーセンターに行ってみたいと思ってはいたのだけど、何故か機会がなくて実は一度も行った事がなかった。ともかくパリというより世界の現代アートのメッカと言っても過言ではないポンピドーセンター、ようやく行く事が出来た。
正式名称は「ジョルジュ・ポンピドゥ国立美術文化センター」、レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースが設計し1977年に開館した。
写真を見ても分かるように、建築途上の足場をそのまま残したようなイメージの不思議な建築物。こんな建物がパリの街並には似合う筈がないと思うけど,建物の前に立ってみると、これが妙にパリの街並に溶け込んで見える。
パリの美術館はフラッシュをたかない限り撮影は自由なので、収蔵品を自分のカメラに収めアルバムにするという楽しみもある。ポンピドーセンターも例外ではなく、館内の収蔵品の撮影は自由だった。
ポンピドー・センターの展示品は本当に多義に渡っている。
知名度の高いマチス(上の写真2枚)もあれば、現代アートには疎い私には聞いた事がない作品から、ともかく幅広い収蔵品に驚かされる。
こんな不思議な黒子のような像が並んで座ってたり
吉岡徳仁が「セカンド・ネイチャー展」で発表した「ヴィーナス-結晶の椅子」の発想はここから得たのではないかと思われる展示があった。「有刺鉄線の塩ランプ」という名称が付いてた。鉄条網を様々な模様に展開させ、死海に沈めたあと、砂漠の太陽の元にさらした作品らしい。
作家の名前はSigalit Landau/シガリット ランダウ
彼の作品は他にも展示されていたので、興味のある方はぜこポンピドーセンターを訪問して下さい。
絵画や造形だけでなく、近代家具も多数展示されていた。
写真左はご存知コルビジェのソファー、右はアイリーン・グレイの収納ワゴン
展示品の中にはジャン・プルーヴェのブレハブの家まで展示されていたのには驚いた。
ポンピドーセンターは1914年から現代に至るアート作品の展示が行われている。アートも現代に近くなればなるほど、「アートの境界って何?」という思いに捕われてくる。そういう意味では自分が持つ常識という垣根をいとも簡単に飛び越えてしまったような、目眩にも似た感覚に襲われる。
ロン・アラッドだと思うけど、「アイデアに困った時にはポンピドーに行く」と言ったそうだけど、確かにここは「常識を超越したアイデアの宝庫」ということが言えると思う。
投稿者 nabe : 15:23 | コメント (2) | トラックバック(0)
メゾン・ド・オブジェでのXO社のブースで新製品「ミミン」の展示を期に、スタルクがインタビューを受けている様子がYoutubeに上がってます。
インタビューはフランス語で、英語の字幕が付いていますが、自分なりの日本語の訳を以下に付けておきましたので、興味のある方は読んでみて下さい。
えっっ、日本語訳の方が分かりにくいって、、はい、、そこまで分かる方は英語の字幕ほうを見て下さいね(笑)
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質問は「我々に何が欠けているのか?」
そして私は、他にその質問を問いかけていたので既に自分自身で
答えられると思っています。
それぞれの行動にはその時間があり、それぞれの時間にはその
行動があります。
だから我々は、それにふさわしい行動を創造しなければなりません。
すなわち、予定より早く、人々が本当に必要としている行動、
我々全てが本当に必要としている行動ということです。
それが、私が現代のデザインについて非常にたくさんのことを
自問自答する理由です。
現代のデザインは、私たちが直面している全ての優先事項、挑戦、
驚くべき緊急事態に、十分知的に、十分強く、十分迅速に対応
できるのでしょうか?
結局、どんな行動をとれば?
我々は決して忘れてはなりません。あらゆる行動、あらゆる
プロジェクト、あらゆる物体は、壮大な変化の歴史の、偉大な
イメージの一部であると考えられなければならないことを。
40億年前にはバクテリアがいました。その後に魚、かえる、
サル、偉大な類人猿。そして、40億年後、太陽が爆発し、
我々が崩壊した時、全ては消滅するでしょう。
全ての人類の行動は、この進化のスピードに貢献しているに
違いありません。
文明のスピードと質をコントロールする為に今まで何十億もの
人間が行ってきたこの並外れた仕事を続けるため、今、
我々に何が欠けているのか?
それは行動?実態のない行動?
それは残念ながらプロジェクトと物体に姿を変える行動?
物質を作り出すことはいつも、過ちの入り口であることを
覚えていなくてはなりません。
何よりも、それが重要な本当の行動。
今日、許容できるであろう唯一の物体は、他が失ってしまった
非常に強い政治的表現、兆しは見えないが新しい経済の現実、
現時点では少しファッショナブルなのでいくつか出てくるかも
しれないエコロジーの現実、又は、新しいセクシャルアイデン
ティティー(性同一性)を持った物体なのでしょう。
今日、私はそのようなものを何も見ません。
しかし、それは、すべきではないものは何もないという事では
ありません。 それを再発明する必要はないという事です。
我々は、再び熱くならなければなりません。
我々の前には、創造の新しい価値や新しい方法をもたらす、
新しいテリトリーがあります。並外れた豊かな土地の前に
我々はいます。しかしそれは我々が思っているものではあり
ません。今日我々が持っているものでもありません。
だから私は自分自身に繰り返し問いかけます。
我々に、何が本当に欠けているのか?
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デザインとは哲学なのでしょうか??
投稿者 nabe : 21:39 | コメント (0) | トラックバック(0)
投稿者 nabe : 15:52 | トラックバック(0)
今年のバカラはマルセル・ワンダーズとのコラボレーションでのプレゼンテーションでした。 (ちなみに、昨年はハイメ・アジョン)
バカラ・ブースの全景です。
中央に並べて置いてあるのが,今回のマルセル・ワンダーズの作品です。
昨年のハイメに比べるとちょっと大人しい感じはしましたが、足の一部に下の写真のようなマルセル・ワンダーズのデザイナー・アイコンがありました。
デザイナーも作品だけで主張するのではなく、他の方法でもデザイナーのアイデンティティーを外に向かって表現する時代と言われています。ハイメは山高帽を被って、ステッキを持った自身の写真を常に露出してます。マルセル・ワンダーズはデザイナーそのものをアイコン化するというのは、まさに画期的な発想だと思いました。
クリスタルの他に、動物をスメージしたキャンドル・スタンドも発表されていました。
クリスタルより、こっちの方がマルセル・ワンダーズらしいと思いました。
投稿者 nabe : 15:20 | コメント (0) | トラックバック(0)
XO社からスタルクに代わる次の世代のデザイナーとしてカリム・ラシッドを採用しての新製品を発表してました。
手前が椅子、左がハイスツール、右がスツール
いずれもカリム・ラシッドらしいフォルムでとてもカラフル
上の写真にも少し写っているけど、このスツールは二台をスタッキングすると面白いスツールが出現する。カラーの組み合わせをいろいろ変えると楽しいかもしれないですね。
昨年から各地のショールームで展開しているXO社の発表会で紹介した「Mi Ming」(ミミン)はおかげさまで大きな反響があり、たくさんの予約を頂戴しました。この場を借りて感謝です。
昨年からのトーヨーキッチンでの発表会で紹介したのはミミンの赤(写真奥に写ってます)でしたが、今回白バージョンが新たなカラーバリエーションとして展示されていました。このミミンの白については、2月の半ば過ぎには東京ショールームでご覧頂ける予定です。
昨年にスタルクが引退宣言をしたことで、大御所の引退ということで、家具・インテリア業界は騒然としたことは記憶に新しいと思います。でも、どうもXO社の話しだと引退はしないようで、引き続きXO社から新作を発表するということなので、とても楽しみです。
投稿者 nabe : 15:18 | コメント (0) | トラックバック(0)
ある食事会で始めて東京吉兆に行ってきました。
さすが東京吉兆だあって、食事と器はさすがという感じでした。
食事はともかくとして、ちょっと感激したのが座敷の柱の飾りの釘隠しでした。
この釘隠しは全て富士山の模様で、凄いのは七寶のベースが一つを除いて全て金無垢だった事です。
ちなみに、その一つは右の写真で、ベースがなんとプラチナだと言われました。
さすが吉兆、料理も器も豪華だったけど、座敷の飾りまでここまで凝るのですね。
ちょっと感激しました。
投稿者 nabe : 13:36 | コメント (0) | トラックバック(0)
東京ショールームでテスト的に展示,販売していたイタリアMAGIS社の家具を本格的に取り扱う事にしました。
こんなカラフルで可愛いMAGISの家具がショールームにお目見えするのはもうすぐです。
詳しくは MAGIS JAPANのオフィシャル・ホームページをご覧下さい
キッチンだけを単独で考えるのではなく、キッチンを取り巻くインテリア全体を考えていく事がこれからはユーザー・ニーズになってくる。そう考えて扱い商品を増やしてきました。おかげさまで時代がやってきたようで、家具、照明、モザイク、床材の取り扱いもかなり増えてきました。
インテリア商材の取り扱い増えてくるに従って、今までは家具ルートでしか流れなかったXOのような世界的な有名家具もトーヨーキッチンのショールームで見て頂き,購入して頂けるようになってきました。今回のMAGISの取り扱いが出来るのはとても光栄だと思っています。今後とも、世界で一番旬で美しい家具や照明をショールームで紹介していきたいと思います。
投稿者 nabe : 16:40 | コメント (0) | トラックバック(0)
現在、東京はデザイン関連のイベントが同時に開催されていています。
イベント会場は東京中に散在していて,全て廻るのは至難の技
青山、原宿、丸の内、銀座、恵比寿、六本木、新宿
トーヨーキッチンの東京ショールームもこのデザイン・ウィークに合わせてイベントの真っ最中です
ショールームの入り口にはガラス・モザイクてデザインされたセクシーな美男、美女が迎えてくれます。イタリアSICIS社のモザイク職人さん達がこのイベントの為に作ってくれました。日本でこれだけ大きいモザイクのオブジェはなかなか見る事が出来ないので、一見の価値はあると、手前味噌ですが思っています。
インテリア・イベントの一つに「ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWRD」というのがあって、毎回トーヨーキッチンは賞をもらってます。
今年も「ISOLA liner」で賞をいただきました
ELLE DECO さん、評価して頂いて本当にありがとうございます。
左の写真は受賞の告知の垂れ幕
右の写真は東京ショールームに展示中のの商品
今までとは違う、まるで違うジャンルのキッチンとして話題を集めて、いろいろなメディアにも紹介されました。
東京ショールームのでもう一つの目玉は発行中の「Daily CASA」というカーサブルータスがデザイン・イベントの案内の為に作成した新聞にも、その他いろいろなメディアに既に取り上げられている商品があります。
それはバルセロナ・デザイン社から発表された,人気のフランス人のグラフィク・デザイナー Antonie+Manuelが始めて家具に挑戦したサイド・ボード・キャビネットです。
暗闇に白く浮かび上がるキャビネットが印象的です。
建築家ではなく、クラフィック・デザイナーが手がけた家具なので、従来の家具とはかなり趣を異にしますので、一度見て頂いて感想を頂ければ幸いです。
この他には、前回紹介したスタルクの家具も展示されていますので、ぜひご覧下さい。
トーヨーキッチンが扱ってなくてないのですが、自分として数年前から気になっている家具があります。以前にここnabe forumのサローネ・レホートでも書いたので憶えて見える方もいるとは思いますが、PIET HEIN EKK というデザイナーがいます。彼の家具はもう随分前から気になってました。
最近のデザインの一つの切り口が「エコ」という流れがあり、彼の作品はその源流の一つのような気がしていました。日本では、まだまだ彼の家具を受け入れる素地はないようには思いますが,世界的に評価され始めてきたという現状から考えて、何れ日本にもその流れが来るような気がしています。
彼の家具は東京で一番エッジーな家具ショップ「CIBONE」で扱っているのはご存知の通りです。
写真はシボネ青山の店内に展示されていたPIET HEIN EKK のセンターテープルです。
以前より遥かに沢山の彼の家具が展示されていたので、ファンがゆっくりと拡大してきたという事なんだと思いました。従来はかなり高価な家具なのですが、廉価版とおぼしき家具の展示も始まっていたのでシボネしても少し拡大してもいい時期に来たという判断なのかもしれないと、勝手にそう思ってしまった。
歩いてると、、あれ、、、 本人だ!!
ということでPIET HEIN EKK 本人が店内にましたので、彼の許可を取って撮影させてもらいました。
投稿者 nabe : 14:33 | コメント (0) | トラックバック(0)
SICIS製品の特徴の一つに、単なる単色のモザイクを販売するだけでなく、お客様からオーダー戴いたデザインや柄をモザイクの上で表現して納める事が出来るというのがあります。
世界中からのオーダーをこなす為に、巨大なモザイク工房が工場に隣接してありました。
工房は2階がショールームになっていて、ショールームから見下ろす形で工房を見る事が出来る。
2階のショールームから工房での作業風景を撮影した写真
沢山の若い女性が、それぞれの持ち場のデザイン・モチーフを一つ一つを手でモザイクの上に表現をしている。
ラベンナにはモザイクの専門学校があり、作業をしている女性はその学校の卒業生ということだ。
床のモチーフも、こうやってオーダーに合わせたサイズで作り上げてから、輸送用に小割りにして送るので、現場での作業が簡単に済む。
この工場が出来てから、大きさにもよるが、一つのモザイク・モチーフの工場納期が僅か2週間ということなので、エアーで運べば日本に発注後僅か3週間程で到着することになる。
トーヨーキッチンでは、このデザイン・モザイクの発売を来年早々には対応する予定で進めています。
空間の中にデザイン・モザイクを一つ加える事で、空間のイメージを大きく変える事が出来る。
インテリアの傾向もミニマルからデコラティブな方向にシフトしている、今、空間にこういったデザイン・モザイクを採用することで、より印象的な空間の演出が可能だと思います。
ちょっと変わったオリエンタル調の壷のデザイン
最後に、ちょっと珍しいモザイク・イメージを一つ
ゴールドの立体モチーフです。
この技術はSICISしか出来ないものです。
投稿者 nabe : 17:21 | コメント (1) | トラックバック(0)
ラベンナに行った目的は、SICISの本社工場の訪問です。
場所はラベンナ市内から車で10分程の郊外にありました。
SICISの本社工場の入り口です。
モザイクタイルで飾られた丸い花のブーケが可愛い
写真の建物は本社の管理棟で、中に入るとモザイクで溢れていました。
モザイクのワンちゃんがお出迎えです
カタツムリまでモザイクで出来てました。
エレベーター・ホール廻りはアメリカン・コミックのモザイクで埋め尽くされていました
工場のトイレの中も天井からモザイクで装飾されてました。
ともかく、あらゆるものがモザイクで装飾されていて、見ているだけで楽しくなってきます。
モザイクっていろんな可能性があるんだなと、改めて思った次第です(ちよっと固い)
投稿者 nabe : 16:20 | コメント (0) | トラックバック(0)
今回のパリ訪問の目的の一つが、トーヨーキッチンが日本の総代理店をつとめる、イタリアを代表するガラス・モザイクのメーカーであるSCISのパリショールームのオープニング・レセプションに参加する事でした。
場所はシャンゼリゼ大通りをジョルジュサンク通りに曲がって少し行った所にあり、パリでも一等地だと思う。
近くにはエルメス、ブルガリ宝石店が軒を並べている。
写真はオープニング・レセプションが始まったショールームの前
こういったレセブションには必ずセキュリティーを担当する専門の黒服が入場者を一人一人チェックする。サローネのオールカマーのパーティとは一線を画している。お客は殆どがダークスーツやドレスを身にまとっていて、かなりフォーマルな雰囲気だ。
写真はレセプションの翌日に撮影したショールームのウィンドウ・ディスプレー
かなり「和」を意識したデザインだ。
SCISの始めた新しいサービスで、写真を渡すとその写真をそのまガラス・モザイクで表現してくれる。ちなみに、このモザイクで表現された写真の主はSCISの社長令嬢
この場合はポートレートだが、どうな写真、イラストもガラス・モザイクの上で表現してくれる。例えば自分の好きな車をモザイクにして浴室の壁に飾るとか、好きなアートピースガラス・モザイクにして飾るとか。キッチンの前の壁に野菜や果物をモザイクで表現して飾るとか。
なんかいろいろ面白い、個性的な試みが出来そうだ。
日本でもこのサービスを開始する予定はしていますが、時期についてはまだ未定です。
モザイクの前にモザイクのレリーフにした人物を置く事が出来る。
こうすると人物が立体的に見える
ちょっとお洒落なバーとかにあると面白いかと思う。
SCISは自社でガラス・モザイクを表現する工房を唯一持っているメーカーで、一般的なモザイクは単なるマトリックスだけで形を表現するだけなのだが、SCISはガラス・モザイクを一枚、1枚割りながら形を作成するので、細かいアール等も美しく表現する事が出来る。
写真はSCISの社長とのツーショットと、立体的な曲面にゴールドのモザイクが貼られた像
SCISはかなり細かい曲面やアールにもモザイクを貼るとこが出来る。
場所は凱旋門からでも徒歩10分程度なので、パリに行かれたらぜひお寄り下さい
投稿者 nabe : 22:22 | コメント (0) | トラックバック(0)
福岡の中心、天神から少し外れた今泉の隠れ屋的な複合商業施設を見てきました。
天神の喧噪から外れて、ラブホテル街の外れの路地の奥にその商業施設はありました。
施設の名前は「季離宮(ときりきゅう)」
路地から少し入ると、両側の新緑が回廊のように続いている道の奥にその施設はありました。
正面にはレストランが二軒、そこを右に曲がると小物ショップや食材の店,階段を降りると「ロハスCAFE」
公園を散策しながらショップングやお茶を楽しんでいるようで、とても爽やかで気持ちがいい。
こんな面白い施設が福岡にはあるんですね。
季離宮 → http://www.tokirikyu.net/index.html
季離宮の隣にはラーメンの一風堂の始めた新業態、こがしラーメン「5行」の博多店があった。ラーメン屋さんとは思えないほどお洒落な外観です。
ラーメン激戦区の福岡、私のお薦めは
「麺劇場 玄瑛」 http://www.ramenkyushu.com/cgi-bin/search.cgi?no=3
店は扇状の階段になってることで「麺劇場」という名前がついているそうだ。ラーメンもおいしいけど、ここの「卵かけご飯」が美味しい。人気店なので、けっこう並んでます。そうそう、この近くの昔からの有名店「秀ちゃん」も結構好きですね。
投稿者 nabe : 16:04 | コメント (0) | トラックバック(0)
今日はパリで見つけた,私がちょっと面白いと思ったものを少し紹介します。
いわば、パリ番外編てす。
写真を見るとなんか変ですが、写真の修正したりした訳ではなく、実際のこの形で立っているブロンズ像です。 胴の部分だけが空洞になっているので,一瞬透明人間にでも出会ったかのような不安感に襲われる。
バリのシャンゼリゼ通り沿いにある,レクレルールも入っているショッピング・アーケードで見つけました。
では、どうやって上半身だけが宙に浮いてるのだろう?という疑問だけど、上半身をピアノ線で吊ってるという訳でもない。
左側の写真を良く見ると、手に持った鞄の裏で足と胴が繋がっているのが分かる。手に提げている鞄でーの裏で全体が支えられているという、ある意味で目の錯覚を利用したトリックだと言う事も出来る。
作者等は不明ですが、どなたかご存知の方がお見えでしたら、ぜひコメントを下さい。
鮫の革で表装されたMacBook。
ちょっと妖しげでいい感じです。
この店 は i-Phone の表装もするらしい。
クロコダイルで表装された i-Phone 、そしてフェラーリのロゴマークのついた真っ赤なi-Phone もあるようだ。
パリはチョコレートの街、、ネクタイもなんとチョコレートで出来ている。
妙にリアルでしょ
バリの街にも「ゴスペル」は流れる。
「ゴスペル」と「パリ」、一見ミスマッチな感じもするが,ポスターはしっかりパリの街に溶け込んでいた。
これで今回のパリの記事はおしまいです。
最後まで読んで戴いた方には感謝します。
帰りの飛行機、富士山が目の前でとても奇麗に見えました。飛行機の上からは何度も富士山を見た事はありますが、ここまで奇麗な富士山は始めてです。
最近,何かとバタバタしていて、nabe forumの更新も少しスローペースで、今回のパリの話しも帰国してから一月もかかってしまいました。
で、、なんでバタバタしたかというと、、その理由は、、、ここ
投稿者 nabe : 17:29 | コメント (1) | トラックバック(0)
ファションはカラフルな時代に向かいつつあるという話はしましたが、ではインテリアや家具はどうなんでしょうか?
気にして見てると、結構カラフルな家具っていうのはあるんですね。
パリで見かけたカラフルな家具の一部を紹介します。
今は世界的な不況で、家具・インテリア業界も大変な時代を迎えています。
不況になるとデザインは禁欲的になり、一定期間その禁欲的デザインが続いた後、その反動として装飾的なデザインが復活してくるという法則があるといいます。
例えば;
1920年代の大恐慌でアール・デコは死滅したのだが、戦争が終わるとアール・デコは見事に復活しました。 また、オイル・ショックの後にソットサスを中心としたメンフィスが誕生したというのも同じ法則に当てはまるということになるのかなぁ。
もし、この法則が普遍的なものなら、現在の世界的な不況の後にはカラフルで装飾的なデザインが主流になってくるのかもしれないとか、、そんなことを思いながら,パリのカラフルな家具達を眺めていた。
最後の写真はネオン管で装飾されたシャンデリアが閉じ込められたガラスのテーブル。
ちょっと奇麗でしょ
投稿者 nabe : 16:34 | コメント (0) | トラックバック(0)
昨年からトーヨーキッチンから発売されているハイメ・アジョンの家具についてはnabe forumを読んで戴いている方はもう先刻ご存知の事と思います。
そのハイメ・アジョン、今では世界の若手デザイナーの中でもトップクラスとて上り詰めてきたようで、今回のパリでも彼の新しいチャレンジをいろいろ見る機会がありました。
今回のハイメの新しいチャレンジはなんとピアス
ハイメがディレクションする ReDeco シリーズでスペインの老舗リアドロが新しいイメージを次々と打ち出しているのですが、今回はなんと磁器のピアスです。
ピアスの拡大画像です
ちょっとコミカルで,ハイメ独特のストーリ性も感じられて、今までにないピアスで面白いと思った。価格的にも恐らく高くはないと思うので,結構日本でも流行るのではないかと感じた。
リアドロからのハイメの新作はこのピアスの他にも二点展示してあった。
何れもハイメらしいデザインですね
昨年に東京の伊勢丹でも発表されたハイメの新作の続編のようです。
ハイメのスタンド・ライト
お鼻が可愛い。
この可愛い鼻に触れると点灯する。
照明関係はReDecoシリーズでもいろいろ出てるけど、認可の関係で日本で正式に発売されているのは皆無。このスタンド・ライトも面白いけど、やははり認可の関係で日本での発売は当分望めないかもしれないですね。
ちょっと残念ですね
投稿者 nabe : 14:15 | コメント (2) | トラックバック(0)
前回の記事でファションがカラーの時代に向かいつつあるという話をしました。
フィギュアーや置物もカラーの時代になるのかどうかは分かりませんが、素晴らしくカラフルな牛のフィギュアーを見かけました。このカラフルな牛は2007年のサローネの折りにミラノ市内の中心部の街角に大量に展示されたのを思い出しました。
当時の記事はここです→ここ
あまりにも沢山展示されているのですが、一つ、一つ見ていくと結構楽しかった。
面白いと思ったカラリングを二点だけ紹介します。
あらためてコメントするまでもないとは思いますが、左のキース・へリング風、右の牛はピカソ風です。
いずれもとてもカラフル、、フィギュアーもカラーの時代を予感させるような牛でした。
ちょと余談になりますが、パリの街角で見かけた「フルーツの砂糖漬け」
とてもカラフル、パリはお菓子までカラーの時代なのかもしれない??
投稿者 nabe : 10:47 | コメント (4) | トラックバック(0)
昨年に続いて、今年もキッチン部門でトーヨーキッチンがELLE DECO アワードを頂きました。
来年ミラノのサローネ時に開催されるELLE DECO アワードのキッチン部門の日本代表としての審査対象なりますが、まだ一度もここでは頂いた事がないので、一度は頂いてみたい物だと思っています。
写真は表彰式で盾を頂いた後のショートスピーチをしている私です。同じ写真の中に深沢直人氏や日本FLOSの社長の顔が見えます。私の隣にいるのはELLE DECOの木田編集長です。
写真は頂いた表彰の盾です。
盾は手作りのミニチャーのINOが立体的に貼付けてあり、ちょっと感激しました。さすが木田編集長ですね。
同じ会場で表彰された吉岡徳仁さん。彼はMOROSOから発売された花のソファーで表彰されていた。彼は私がいま日本で一番好きなデザイナーなので、同じ会場で表彰されたのはとても光栄に思いました。
彼が今六本木のMID TOWNで開催している DESIGN SIGHT 第4回企画展 吉岡徳仁ディレクション 「セカンド・ネイチャー」は素晴らしかった。結晶の椅子という不思議な発想はどこからくるのだろう。
投稿者 nabe : 21:34 | コメント (0) | トラックバック(0)
トーヨーキッチンのフラッグシップである「INO」が新たに「バビロン」と「ビブロス」のシリーズを加え、一新されたのでその発表会を全国の基幹ショールームで開催しました。わたしは、南青山のショールームの発表会に出席してきました。
バビロン・シリーズは日本で始めてのサーボ・モーターで引き出しが自動開閉するシステムを使ったハンドルがないデザイン。ハンドルがない分、デザインがすっきりしてキッチンが一つの塊に見え、他の家具との相性が極めていい。
展示でビブロス・キッチンと合わせてあるのは、従来ムーブルで展示してあるベネツィアで製作された伝統的な鏡の家具。精緻なクラシックな模様に、鏡そのものはエイジング加工が施されているのでアンティーク的なイメージの家具になっている。
展示では、こういったインテリアとして合わせる事が難しいと思われる家具も、INOのバビロンでは何の問題もなく溶け込んでいるということを実感して貰えれば嬉しいですね。
壁面には同じくベネツィアで製作された鏡とサイドボード。仕上げはテーブルと同じくエイジング加工とクラシックな文様が施されている。余談ですが、サイドボードはムーブルで展示されていた製品だけど、鏡はムーブルで展示されていたものが売れてしまったので、急遽私物の鏡を展示した。私物だけど、未使用なので販売をする事になったけど、売れても嬉しいような、悲しいような複雑な気分かもしれない。
INOの新シリーズ「ビブロス」ハンドルは従来のステンレスにクローム・メッキを施したフラットバー・ハンドルに黒クローム・メッキを施したもの。材質は同じくステンレスのSUS304。扉は同じくブラック・クローム調のラミネート板を使用しているので、巨大なフラットバー・ハンドルが扉に溶け込んでいるように錯覚する。このデザインも室内に共存す他の家具とのインテリアとしての整合性を高める為のもの。
このキッチンのレイアウトはD-LANDと命名した新しいアイランドの形。キッチンとダイニング・テーブルが一体化したキッチンで、「食」を中心としたライフスタイルをイメージしているユーザー向けに開発したもの。
収納家具で「DARK SIDE」という新しい試みをした。製作は長野県の安曇野の「デラ工房」、デザインはトーヨーキッチンの開発部とデラ工房のコラボレーション。実はこのデラ工房のご主人小野寺さんとは私の講演会に来て頂き、その時始めてお会いして少し話してカタログを頂いたのがきっかけ。忙しかったのでその時はカタログを見る時間はなかったけど、少し後にカタログを拝見して興味を持ち、安曇野の工房まで出かけて行って、製品と工場を拝見した。真面目な物作りの姿勢と、独学で学ばれたという技術力、そして人柄に魅力を感じて一緒に物作りをしたいと思って進めてきたプロジェクトだ。
トーヨーキッチンとしても始めての試みで、何かと難しい局面も会ったけど、小野寺さんの全面的な協力を得て、こうやって世に出す事が出来た。出来上がった展示を見ると、なんか感無量だった。
トーヨーキッチンのフラッグ・シップの全面リニューアルということで、事前からかなり評判を呼んで、おかげさまで南青山だけでなく、全国の発表会に沢山お客様に来て頂き、本当に嬉しい。経済情勢がこんな時期になってしまった時に、価格的には上位に位置するキッチンを発売するというのは、少し不安感もあったのは事実ですが、こうやって沢山のお客様に興味を持って頂き、少しホッとしています。
実は、もうトーヨーキッチン・ウォッチャーは気がついて見えると思うのですが、ここ三年ぐらいをかけて、キッチンの製品ラインを全て変えてきました。今回のINOでとりあえず全ての製品ラインが一新しました。後はこの製品ラインに枝葉を付けて行くという作業が始まりますが、現時点でも、製品的にも、価格的にも、他のキッチン・メーカーに圧倒的な差を付ける事が出来たと自負しています。
発表会が終わって、デラ工房の小野寺ご夫妻と南青山で私が行きつけのイタリアン「AWーキッチン」に繰り出した。名物の「農園バーニャカウダ」とパスタ。ワインはアメリカ産のピノとメルローを二本開けたら疲れも取れた・・ような気がした(笑)
えっと、料理の写真を撮ろうとしてたけど、完全に忘れてしまったので、写真はダミーで落合シェフのパスタ。当日食べたのは、タマネギだけのパスタで、、タマネギの甘さとパスタが微妙に絡み合って、堪能しました。
レストランでの小野寺御夫妻、、とても仲が良い御夫婦で、一緒にいて当てられっぱなしでした。奥様はとても優しそうなのだけど、若い頃はチベットを放浪したって聞いて、ちょっとびっくりした。優しさの中に、そういった強烈な冒険心や探究心があるんだと思った。そういった一面が安曇野でのデラ工房を支えてみえるのだなぁぁ。
翌日はGDCの10周年記念イベントが渋谷のクラブを借り切って行われるので、その為に体力を温存しないといけないので、食事が終わってすぐに帰宅した。なんせこのGDCのクラブイベント、なんと始まるのが夜の10時からというのが、さすがというか、聞いただけで疲れそう。でも、とても楽しみです。
投稿者 nabe : 11:37 | コメント (4) | トラックバック(0)
ハイメ・アジョンの続きです。
リヤドロというスペインの陶磁器人形で有名な窯元があります。
日本では銀座にショールームがあります。
もともと伝統的なデザインが主流だったのですが、ここ数年大きくデザインを変えてきました。そのリヤドロのデザインを変えてきたのが、若くしてデザイン・ディレクターに就任したハイメ・アジョンです。
以前にnabe forumでも取り上げた事があるリヤドロのお姫様人形を憶えてますか??
クラシックなリヤドロの伝統的なモチーフを元に、現代的なカラーリングを施す事でまったく違うイメージを持たせたという、、彼の独特な世界観と才能が見事に開花した名品だと思います。
始めて見た時はかなりショックを受けました。
価格は50万円以上という高価なものですが、実物を見るとこの価格は納得します。
もう少しお求めやすい価格の製品もあります。
この人魚は37,800円だったので、個人的にも所有してます 。
自宅の玄関に置いてあるのですが、可愛いいので、かなり気に入ってます。
この写真の壷は個人的に所有しているもう一つのリヤドロの製品です。
幸運を運ぶと言われる龍のモチーフに飾られたリヤドロの壷(ドラゴンベース)
価格は59,800円、 これも自宅の玄関に飾られています。
気のせいだと思いますが、この龍の壷を飾ってから、、なんかいいことが多いような気がしてます。で、、龍のモチーフはきっと私のラッキー・モチーフではないかと思って、この壷に続いて有田焼の深川製磁のドラゴン・モチーフのモーニング・カッブを購入してしまった。
リヤドロでは今年のサローネで発表されたハイメ・アジョンの新作を日本でもうすぐ発売する予定です。詳しくは今月号のCasa Brutas特集されていますので、興味のある方はご覧下さい。
今までのReDecoシリーズと違って、今回の新作は彼が一からデザインしたものなので、彼の世界観がよりダイレクトに反映されています。
それから、、、10月22日からは、新宿伊勢丹でリヤドロとハイメ・アジョンの特別プレゼンテーションが開催される予定で、ここでも彼の家具が展示される予定です。秋の東京でのデザイン・イベントにハイメ・アジョン自身の来日が予定されてというのもあって、インテリア関係のいろいろな雑誌媒介が彼をフューチャーすると聞いています。
ハイメに似合うキッチンについては、こちらもご覧下さい →
投稿者 nabe : 08:50 | コメント (0) | トラックバック(0)
ハイメ・アジョン、、スペインのデザイナーで、マルセルワンダーズによって見いだされ,今や世界の若手の5本の指に入ると言われているデザイナーの一人です。
ここnabe forumのサローネ報告の中でも取り上げていて、いま私が最も好きなデザイナーのひとりでもあります。
このハイメ・アジョンの家具を日本で独占的に販売することになりました。
同時に、ハイメの家具に似合うキッチンの販売を始めます。
発表会は以下の通りです
期日 2008年10月23日より
場所 トーヨーキッチン・六本木・ムーブル
〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル B1F
では,彼の家具を少し紹介します。
SHOWTIME(ショータイム)シリーズの中からの代表作のサイド・ボードです。
写真で見て頂ければ分かるように,足に大きな特徴があります。色々なデザインの足があり、その足を注文によって選ぶ事ができます。ですから、写真のサイトボードの足の組み合わせはそのほんの一例です。
色は、深くて鮮やかなブルーの塗装で、とても印象的なのは言うまでもありません。
基本的なフォルムはシンプルだけど、装飾性のある足によって、少しクラシックなイメージを見る人に与えてくれます。
同じくブルーのソファー
少し小振りで、全体の印象は少しクラシカルです。
ハイメの一人掛けソファー
写真は赤ですが、展示はブルーになります。
背もたれで包み込まれる感じのソファーなので、周囲に煩わされる事なくリラックス出来るような気がするのだけど、、実は私はまだこの椅子には座った事がないので、あくまで推測ではあります。
同じデザインでガーデンファニチャーもある。
ムーブルでのプレゼンテーションは、いま紹介した家具の他に、ダイニング・テーブルやダイニング・チェアー、ハイ・ボード、ミラー等もキッチンと共に展示される予定です。
最後の写真は、そのハイメの家具と同じ空間に鎮座するトーヨーキッチンの新製品INO BABYLON(イノ・バビロン)です。
キッチンが壁から離れて部屋の中央に位置するのが一般的になってきました。いわゆるアイランド・キッチンです。キッチンがアイランド化するにつれて、キッチンのデザインを考えるとき,LDKの全体の空間インテリアとの擦り合わせがますます必要になってきました。
今回のプレゼンテーションは、ハイメ・アジョンという独特な世界観を持ったデザイナーの家具とキッチンが同じ空間に存在したとき、キッチンのデザインはどうあるべきかという、トーヨーキッチンとしての答えです。
キッチンを含むLDK空間のデザインがこれからどう進化をしていくのか、そんな興味を持たれている方、ぜひご覧下さい。
投稿者 nabe : 16:07 | コメント (0) | トラックバック(0)
最も野性的で、ワイルドな椅子とソファーを発見した。
こんな家具が実際に流通しているっていうことは、ワシントン条約には抵触はしないのだろうかと、他の国の事ながら少し心配をしてしまう。もっとも、聞いた話だけど、ワシントン条約の実際の運用については、欧米諸国ではもう少し柔軟だという話は耳にした事があるが、真偽の程は知らない。
まあ、そんな話は横に置いておいて、ともかく写真を見て欲しい。
こんな家具が実際に造られていて、実際に販売されているというのは、それだけでも欧米文化の奥の深さと、凄みを感じる。
ワニの一匹を丸ごと使ったソファーというか、椅子というか、、背もたれが一枚物のワニの尻尾というのが凄い。座った瞬間に、気分は酋長さんになる事は請け合い。
ワニの皮が座面と背もたれに使われている。肘掛けや、背もたれの装飾は動物の骨や、水牛の角も使われている。これは、一体どういう所で使われるのだろう??
最後の写真は、リアル豹の毛皮を使ったソファー。本物の豹の毛皮って始めて見たけど、色も奇麗というだけでなく、なんか凄みさえ感じる。
こんな家具を個人的に欲しいかどうかと言われると、そんなに欲しいとは思わないけど、こんな家具が世の中に、それもパリに存在をするという事だけで腰を抜かした。
投稿者 nabe : 15:47 | コメント (0) | トラックバック(0)
銀座にある某有名ヨーロッパ・ブランドが秋に向けて新作の時計を発表しました。
そのプレス発表会の会場に TOYO KITCHEN STYLE の照明器具「カボッシュ」が展示されました。
発表会は銀座の店の中に特設会場を設けて開催されました。
勿論、インビテーション・オンリーなので一般のお客様は入場出来ません。
当社の「カボッシュ」はその特設会場の入り口を飾ってました。
インテリアは全て白一色
展示されたカボッシュ・スタンドは空間に完全に溶け込んでました。
実は、この新作発表会は世界中で開催され、との会場にも入り口にはこのカボッシュが置いてあったそうです。
TOYO KITCHEN STYLE が本格的に照明を扱い始めて4年になります。今まではペンダント型が中心でしたか、これからはこのカボッシュ・スタンドや、今回COREのロックンロールで発表した Great One のように、キッチンにもこういったスタンド・ライトを使用していけたらと思っています。
スタンド・ライトは,視覚的にキッチンとリビングの見えない垣根を取り払う事ができると思います。
写真は Great One です
投稿者 nabe : 17:11 | コメント (0) | トラックバック(0)
岐阜に面白い家具屋さんがある。
30代の若いオーナーで、昔はファション関係の仕事をしてたそうだ。
どうして面白い家具屋かっていうと、ビンテージ家具の専門店で、それもただのビンテージ家具ではなく、スペース・エイジと呼ばれる家具を中心にコレクションしていて、おまけにとても高価だ。
こんなマニアックで高価な家具を集めて売るという商売が、失礼だけど岐阜でビジネスとして成立するのかという疑問が当然湧いてくるのだけど、どうも成り立っているようだ。でも、かくいう私もわざわざ岐阜まで出かけていって買うのだから、まあ私のような客はかなりいるという事なんだろうなと思う。
このショップで最近昔から欲しいと思ってた照明器具を購入した。
キング・サンという名前の照明で、デザイナーはガエ・アウレンティ
バリのオルセー美術館をデザイン・設計したことで知られるイタリア人の建築家であることはご存知の通り。
見ていると、なんか照明器具というよりは、一つの建築構造体を見ているような錯覚に陥る、不思議な作品だ。
この家具屋のオーナーはアストレア君といって、彼の不思議なビジネス以上に、個人としても面白い。
曰く「こんなものは誰も知らないだろうという家具を集めるのが好き」
私「おいおい、、誰もしらなきゃ、、商売にならんだろうが、、」
と、、俗人の私は思ってしまうのだけど、彼の口からその言葉が出てくると、なんか自然にそのまま受け入れてしまう。
曰く「金持ちとは商売はしない!」
私「えっと、、この家具いくらだっけ?」
まあ、話していると興味は尽きない。
希代のB級グルメの甘党であるというのも、なんか可笑しい。
アストレア君のブログ → ここ
ちなみに購入したキング・サンは名古屋本社のミュージアムに展示してあるので、一度見てみたいと思われる方はご予約下さい。
投稿者 nabe : 16:23 | コメント (0) | トラックバック(0)
木造4階建てという不思議な温泉宿が箱根の塔ノ沢にある。
築100年というから、かなりのレトロ感だし、今では木造で4階建てという建築は許可されないそうだ。そいいう意味からでも、建築としてはかなり興味深い。
宿に入った瞬間に100年前にタイムスリップしたかのような錯覚にさえ陥ってしまう。
この宿、実は私の20年来の友人がやってる旅館で、時々全国に散らばった友人が一同に集まって、旧交を暖めたりする場でもある。この友人とは、若い頃に青年会議所という組織に入っていて、その頃に知り合い、以降なんやかんやで交遊が続いている。
そんな由緒ある旅館の親父なので、どことく雅な顔立ちで、それと、子供の頃から温泉で生まれ育ったというだけあって、なんか顔がいつも艶々としているような気がして、さすが塔ノ沢の湯は肌にいいという看板を背負っている、、、ていう感じかな!
玄関を入ると、右手に飾られている大きな古色蒼然とした金庫。
格子の窓越しにお庭を見ながら、部屋へと案内される。
畳敷きの渡り廊下
建具は全て昔のままの木製。
木製の床の渡り廊下
建具に入ってるガラスは全て「手吹きの板ガラス」
像は微妙に歪むが、ガラスの透明度は素晴しい。
こんなガラスが割れないで今まで残っているというのは驚異だと思った。
ヨーロッパにはまだ「手吹きの板ガラス」を製作している工房は残っているという話は聞いたけど、日本でもまだ残っているのかどうかは聞き漏らした。
旅館の4階にある国宝級の大広間。
襖絵はかなり修復が必要なように見受けたけど、予算的にも一旅館で修復費用を負担するのはかなり厳しいと、、親父は言ってた。さもありなんと思った。でも、この70畳の大広間、かなりの迫力で、一見の価値はあると思う。
大広間の天井
欅の一枚板で覆われている。一見曲げ木に見える天井側面の桟も、良く見ると曲げ木ではなく、一枚の木を刳り貫いて加工してあるように見えた。
昔のものは、一点一点に職人の手が入っていて、それが何か暖かみみたいなものとして伝わってくるような気がした。
環翆楼の玄関で旅館の親父と記念撮影。
宿の下足番にシャッターを押してもらったら、なんとピントがオオボケだったので写真は縮小しました。
一泊しただけだけど、、なんか肌が艶々になったような気がしたけど、、 な、、わけないな。
箱根塔ノ沢の「環翆楼」、今風のカップル向けの温泉宿ではないけど、、お近くにおいでの節で、木造建築に興味がある方、レトロな雰囲気がお好きな方、ぜひ一度お出かけ下さい。
投稿者 nabe : 17:06 | コメント (5) | トラックバック(0)
ここ nabe forum でも、実用品としての家具ではなく、アートとしての家具について度々話をしてきました。日本の場合はどうも「座る」という機能を優先させるという切り口だけで椅子やソファーを評価してしまうという考え方が一般的で、空間デザインを優先させた家具というのは、どうしても脇に追いやられてしまっているのはとても残念です。
4月号の「CasaBrutus」のアートの特集の中で、アートとしての家具も特集されていましたので紹介します。こういう切り口で家具を雑誌で取り上げられる事は日本では希有なので、CasaBrutusの新編集長の勇気に拍手を送りながら、この特集を取り上げてみます。
余談ですが、CasaBrutusの前編集長は吉家さんというとても素敵な女性で、先頃無事に男の子を出産されたそうです。おめでとうございます
この特集では家具だけでなく、建築やファションさえも、アートという切り口で語られていて、とても興味深いです。
話を家具に戻して、この特集ではいろいろなアートとしての家具が取り上げられていますが、私なりに興味をそそられたものを取り上げてみます。
アレッサンドロ・メンディーニのロッカー
ロッカーの上にはゴールド・モザイクのガラス・タイルに覆われた巨大なブーツが鎮座している。価格は 60,000 ユーロだから、900万円強ということなので、かなり高価ではあります。誰もが購入出来る価格ではないので、市場には出回る事は無く、コレクターの間で売買されるだけだと思うので、まさに自分だけの家具で、玄関先の靴の収納ローカーとして置いてある様を想像するだけで、強烈なインパクトを感じる。
近藤典子さんの200足の靴を効率的に収納出来るというロッカーより、こういった無駄で美しいロッカーの方が私としては食指が動いてしまうのです。住む空間が、あまりにも無駄がなく効率的で合理的というのは、なんか息が詰まってしまう私です。
心のゆとりみたいなものは、「無駄」なものから生まれてくるような気がします。
ステュディオ・ジョブの巨大なブラックホール付きの収納。穴が開いてりゃ、収納として使い物にならないということになるが、、、不思議なイメージだ
記事よるとブロンズ製らしい。
いかにもステュディオ・ジョブらしい一品。
価格は、日本円に換算して3600万円というから、とても高価、、限定の生産台数が5台らしい。
TOYO KITCHEN STYLE では、キッチンだけではなく、キッチンに付随、隣接する家具や照明をトータルで提案出来る企業を目指してきてました。特に、アイランド・キッチンの時代になって、空間にキッチンだけを単独で置いて、それでおしまい、、後はユーザーが自分で考えて下さい、、というだけの対応ではなく、キッチンを中心としたインテリア空間をトータルに提案していきたいと考えています。
アートとしての家具という切り口も、一つのキッチン・インテリアを提案するキーワードだと考え、かねてから開発をしてきました。この、私としても思い入れが強い家具を来週ようやく発表することになりました。
楽しみにして下さい
3月28日より六本木 Muble で一般に公開されます。TOYO KITCHEN STYLE が考える、キッチンに隣接するアートとしての家具、ぜひお出かけ下さい。
投稿者 nabe : 17:51 | コメント (2) | トラックバック(0)
日本では椅子やソファーというのは「座りやすい」という事が第一義に考えられていて、座り心地の悪い椅子やソファーは、それだけで市場から排除されてしまうことがある。
しかし、椅子やソファーというのは「座る」という機能だけでなく、空間に置くことによって、空間そのものの空気感さえも変えてしまうという機能が、むしろ「座る」という機能よりも大切なのかもしれない。つまりインテリアとしての家具という側面からの家具の価値基準から考えると、家具も一つのアートとて捉える事が出来る。
最近、1億6千万円で落札された「ラウンジ・チェアー」がある。
ロッキード・チェアーとか、ロッキード・ラウンジ・チェアーと呼ばれるのがそれで、アルミをハンドメイドで叩いて、折り曲げて、リベットを打ち込んで製作されたそうだ。世界に一台しかなく、現在ではもう製作は不可能だそうで、それが1億6千万という価格の所以かもしれない。
それにして、椅子が1億6千万とは、ちょと、、というか、、かなり驚く。
デザイナーはマーク・ニューソン、、プロデューサーは日本人の元IDEEの代表だった黒崎さん。日本人がこういった物造りに携わったというのは、なんか同じ日本人として誇らしいと思う。
でも、黒崎さんがこのローキード・チェアーをプロデュースしたのだけど、結局は日本のマーケットはそれを理解する事は出来なかったようで、200万程度の価格で外国に渡ったそうだ。黒崎さんのような、こういった天才的な人間が出現しても、日本のインテリア・マーケットはあまりに保守的で、権威主義がまかり通っていて、こういった革新的な製品を受け入れるだけの許容性に欠けるようだ。
従来、こういった高額で取引されるアート性の高い家具はビンテージ家具が殆どで、新作家具がその対象になることはなかったが、ここ数年、新作家具についてもアートピースに近い価格で取引されるようになってきた。勿論、こういった新作家具は限定で生産され、限定数に達すると、製作に必要な型さえも廃棄される。
最近、ロンアラッドのロッキング・チェアーの新作が発売になった。
価格は1300万から2000万円、、、勿論一台の価格だ。
ダーウィシュというラウンヂ・ソファーがある。
ミラノのサワヤ&モローニ社が世界限定6台で製作して話題を呼び、当時世界的なイタリアのインテリア雑誌「INTERNI」の表紙を飾った、有名な椅子だ。限定で、とても高価な椅子を製作して販売するという意図が当時は私も良く分からなかったが、新しいインテリア・マーケットへのアプローチの切り口として、かなり興味をそそられたので購入した。今から考えると、よく買ったなと思うけど、ともかく現在になってみるとアートピースとしての新作家具の原点と考える事が出来るので、購入して良かったと思っていいる。
現在、このダーウィシュは本社の「ミュージアム」に展示してあるので、こういた家具に興味がある方は一見の価値はあると思う。ミュージアムの見学は予約制なので、事前に担当の営業を通して申し込んでください。
投稿者 nabe : 15:14 | コメント (2) | トラックバック(0)
パリで見かけた不思議な家具と照明器具
ガーデン・ファニチャー
木の根っこが岩の中に入り込んだものを岩ごと掘り出して、それを椅子とテーブルに削りだしたものらしい。
「これは自然の物か?」って聞くと。
「勿論」という答えが返ってきた。
これは、何と言っていいものか、表現する言葉に詰まる。
しかし、、なんとも言えない存在感だ。
木の化石を使ったガーデン・スツール
これも自然というか、本物の木の化石らしい。
そもそも、こんな大きくて、ちゃんとした木の幹の形をした化石を見た事がない。
なかなか珍しい素材だと思うけど、それをスツールにしてしまうという発想、、何か抜けてしまっていると思うしかない。
ハイヒールの脚を持つテーブル。
脚がハイヒールというのも飛んでるけど、色使いはもっとぶっ飛んでる。
フランス人は凄い
美しいゴールドのモザイク・タイルを側面に貼付けた、猫足のクラシックなバスタブ
なんかいいなぁぁ、、このKIRA・KIRA感
このバス・タブに入れば、そのまま桃源郷の境地に入りそうな気がする。
家のバス・タブ、、これに変えたいって、一瞬思った。
ザハ・ハリドの有機体のような照明器具
ザハ・ハリドって、、なんか抜けちゃってる感じがする
照明の下にあるソファーもザハ・ハリドのデザイン
ご存知、名作「Goast」のミラーバージョン
デザインはTOYO KITCHEN STYLE のミラノデザイン・オフィス所長の Tom Katayanagi と Cini Boeri
素材を変えるだけで、これだけイメージが違ってくるって、、なんか凄いと思った。
自分的には、このミラー・バージョンの Goast は結構好きかもしれない。
白いプラスチックのヌードの男性が群がるランプ・シェード
ダンテの「神曲」を連想した
こんな照明器具の発想はどこからくるのだろう?
プロダクトそのものよりも、その発想の原点を知りたいと思った。
ヨーロッパのマーケットに存在する多様性を持つプロダクト群、それを支える多様な発想を持つデザイナー、それと、なんと言っても、その多様性を容認して,受け入れる事が出来るマーケットの懐の深さには本当に驚く。
振り返って、日本の市場は多様性という意味では,欧米のマーケットと比較して格段に遅れている。これがユーザーの趣向の多様化かまだまだ進んでないというえ意見もあるが、もう一つの理由としては、許認可と結びついてしまっている流通の閉鎖性というのが原因なのだと思っている。
PS.
明日から南青山のショールームでYcamiの新作と、照明器具のFoscaliniの新作発表会を開催するので、ぜひ足をお運び下さい。明日 2月20日 は私も会場に詰めているので、ぜひお客様とお話が出来たらと思います。
尚、Ycami の新作の展示会は 南青山以外にも名古屋、大阪、福岡 でも開催中なので、ぜひご覧下さい。話題の ORIGAMI は勿論展示してありますが、今回 Carlo Columbo の新作 PASHA も展示してあります。
投稿者 nabe : 15:51 | コメント (0) | トラックバック(0)
最近撮影されたと思われるソットサスの写真です。
ソットサスについては、いろいろ噂が飛び交ってますが、写真を見る限りでは「老いて益々、、」という感じですね。
ソットサス・ファンとしては嬉しいですね。
しかし、グリーンのパンツに黄色のマフラーとは、なんというお洒落なお爺ちゃん。
日本のデザイナーや建築家って、、なんで服装に気を使わない人が多いのだろうって思ってしまう。
サローネで、マオカラーのシャツを制服のように着ている日本の建築家が溢れているのを見るたび、なんか情けないやら、、悲しいやら、、
投稿者 nabe : 00:13 | コメント (0) | トラックバック(0)
今日は、ちょっと嬉しい、ニュースです。
世界的に影響力があるイタリアのインテリア誌「INTERNI」(インテルニ)から毎年12月に掲載される2007年度「キッチン年鑑」にTOYO KITCHENが掲載されました。
まだ、本誌は見てないので何とも言えないのですが、恐らく、日本のキッチン・メーカーでは始めての掲載だと思います。それも、2ページに渡っての掲載です。
掲載のページです。
その12月号と、キッチン年鑑の表紙です。
「INTERNI」ですが、最近 TOYO KITCHEN にかなり注目して貰ってます。
ブログでは紹介は出来なかったのですが、9月号では六本木の新しいショールーム Mueblel も大きく取り上げてもらいました。
こうやって、日本だけではなく、世界的なインテリア誌が当社に興味を持って戴くというのは、なんか本当に嬉しいですね。
投稿者 nabe : 09:25 | コメント (0) | トラックバック(0)
雑誌「ミセス」の今月号で取り上げられている、スタイリストで写真家でGDCブランドの服のディレクターでもある熊谷隆志さんの自宅を訪問してきました。家の詳しい内容や写真やTOYO KITCHENが熊谷さんと一緒になって作り上げたキッチンについては、この雑誌を参照して下さい。
今日は、この雑誌で取り上げられてない部分で、私が気になったもの、感銘を受けたもの、そんなところを書いてみます。
この写真で私が着ているジャケットとシャツははGDCの兄貴ブランドVETURA。ディレクションは勿論熊谷隆志
庭の左端の絶壁からは、何やら黄色い柑橘系の果実が実を結んでいる。これも、もともと自生していたものだそうで、食べるとあまり美味しくないそうだけど、緑一色の景観の中の黄色は一種の点景のようにも見える。
暖かい日には、そこが熊谷さんの昼寝の場所らしいが、普段は愛犬に占領されているとか、、、 さすが、犬は心地いい場所を本能的に感知するらしい。
以前にもこのブログで書いたように、この家を作るにあたって、熊谷さんがした事は、まず家具選びから始まったそうだ。その家具選びも世界中を飛び回る彼が、その合間の時間を使って買い付けたものなので、私も殆ど見た事がないような家具やライト、それと、さりげなく置かれているアート作品が素晴らしい。
サーフ・ボードの部屋で見つけた空色に塗装されていたビンテージ家具。ベルギーで見つけたものらしい。少し剥げかけた塗装が家具に味を付けている。欲しいと思った。こういった、使い古した味のある家具が、最近特に気になっている。先日も、ビンテージのジョイ・コロンボのソファーを購入して,現在ミュージアムに展示してあるが、足はの塗装は剥げかけていて、それがまたなんかいい。
写真は階段廻りに使われているペンダント・ライト。手作り風の手吹きの色ガラスが爽やか。デザインにちょっとエスニックな味がある。どこのものかは聞き忘れたが、中近東の香りがする。
アート作品も、なにげに無造作に置いてある。かなり有名になった作品もあったけど、熊谷さんが購入したのはかなり昔なので、購入価格を聞くとちょっとびっくりするほど安い。さすが、時代の先端を突っ走ってる人だけのことはある。
常識に捕われない、美に対しての貪欲な感性が彼の真骨頂のような気がする。
日本の現代の住宅では、配線は何でも隠してしまうのだけど、熊谷さんの家では、場所によって配線が剥き出しになっている部分がある。写真はインドネシアから取り寄せた、金属製の配線カバー。ロフト風のスパイスが空間に効いているようで、かなり面白いと思った。しかし、こんなものがインドネシアにあるということを知ってる彼には驚く。
この住宅は熊谷さんを知る人から見ると、どこをとっても「熊谷隆志」の匂いがする。よく住宅雑誌に掲載されている「施主の顔が見えない住宅」ではなく、こんな住む人の個性や人間性を映し出せる住宅がもっと日本でも増えてくるとしたら、日本の住環境も随分と変わるのだろうと思う。
投稿者 nabe : 18:52 | コメント (2) | トラックバック(0)
今年のサローネを見ても、また、今年のデザイナーズ・ウィークを見ても、世界のインテリアデザインは今までのミニマル・デザインから大きく舵を切って、DECO の時代に入って来ています。5年ほど前からその予兆があったイタリアでは、今では、今さらDECOという言葉自体を使うのがおこがましいほど、その傾向は完全に定着しています。単なるDECOではなく、「どんなDECOなのか?」というテーマでもかなり長時間の議論が出来そうです。
しかしながら、日本のインテリアの現状はいまだ「ミニマル」の世界にどっぷり浸かっていて、大半がDECOの流れさえ理解出来ない専門家が多いのが現状です。しかし、日本でもDECOの足音は着実に近づいてきています。都市部のマンションの多くが、モデル・ルームのキッチンにインスタレーションとしてシャンデリアを吊るのは、もう珍しくも何ともなくなってきています。しかし、部屋全体としてDECOをイメージしたプレゼンテーションはまだ見た事がありません。
東京の有明地区。 「ゆりかもめ」の延長や、銀座からの一直線の道路も完備して、一種の都市型リゾート地区として注目を集めて来いる地区なのはご存知の通り。
その有明地区に東京建物が建設中の大型マンション「マーレ有明」の高層階の特別室42室にTOYO KITCHEN STYLEのISOLAが採用されました。有明という地区も興味があったのですが、それよりも東京建物の担当者が、「モデル・ルームのイメージをDECOを採用しました」という言葉が印象に残ったので、担当の方に特別にお願いして視察をさせて貰いました。
モデル・ルームの玄関を入ると、いきなりジョガーリがモザイク・タイルの壁にかかっている。ホワイト・ゼブラの建具を通して、ISOLAとジョガーリのシャンデリアが見える。なかなかいい感じだ。
玄関から部屋に入ると、そこはリビング・ダイニングそしてキッチンを一つの空間として捕らえた美しいスペース。数年前から「リビング・レス」というコンセプトで空間のワンルーム化を提案して来たせいもあって、実際にメジャーなマンションにこのコンセプトが採用されているのを見ると、ちょっと感無量。 空間全体のイメージは確実にDECO、ジョガーリ・シャンデリアも多用されていたり、使用してある家具や什器も品のいいDECOでまとめられていて、とても気持ちがいい。最近、ミニマルな空間に身を置くと、なんか一昔前のデザインを見せつけられているようで、居心地が悪いが、この空間は気持ちがいい。
少しレトロに仕上げたISOLAのデザインにも奇麗に合っている。
寝室と、バニティーから見たバス・ルーム。窓から夜景が一望に見える設計らしい。東京の夜景を全部自分のものにして、湯につかって1日の疲れを癒す、、かなり魅力的。寝室は落ち着いた感じに仕上がっているのと、バニティーの鏡がかなり気に入った。「マーレ有明」では、マンションのモデル・ルームでは始めて本格的なDECOをベースにしたプレゼンテーションを見せて貰った。これが一つの成功例になれば、マンションやビルダーのインテリアも雪崩を打ったようにDECOに振れるのではないかという予感がした。
ここで、もう一つ驚いたのは、建具にゼブラ柄、それもホワイトのゼブラが使われてしたいということだ。私はかなり好きなのだが、一般的にはどうなんだろうと思って、案内してくれた女性に聞くと、高層階での建具セレクションはかなり高い確率でホワイト・ゼブラを選択されるとのことだ。これには、ちょっと驚いた。
ともかく、マーレ有明はいろんな意味で面白かった。
気がついたら3時間近く滞在してしまった。
追伸
安藤忠雄をスターにした雑誌「CasaBrutus」、、その雑誌が、今月号の特集は「アンティーク家具」、、脱ミニマルの予兆は少し前から感じられてたけど、、
そうかぁぁ、カーサがアンティークかぁぁ
この雑誌は影響力が大きいから、DECOの時代の到来は思ったより早くなるかもしれない、、そう思った。
投稿者 nabe : 17:53 | コメント (0) | トラックバック(0)
写真家であり、スタイリストであり、インテリアや店舗デザインも手掛けたり、また、自分のファションブランド GDC でも有名な熊谷隆志さんが自宅を葉山に新築した。彼からキッチンの相談があったので、一緒になって、熊谷流の新しいキッチンを作ってみようということになった。
自宅が完成して、その関連記事が今月号の「ミセス」の P344 〜 P349 に特集されたので、ぜひ見て欲しい。
場所は葉山、どうして葉山かというと、彼の趣味はサーフィン、生活とサーフィンが一つになった暮らしが欲しくて場所は選択したという話だ。
「ミセス」が撮影した写真を見ると、家の庭から見える光景は素晴らしい。人工的な建造物は一つも見えない。見渡す限りの「空」と「緑」が広がっている。外観は極めてシンプルで美しい。建築家は仙台のファション関係の店舗を多く設計している「さくま ひろひさ氏」外観を見てると、何か懐かしさみたいなもの感じてしまうのは、ちょっと不思議かな。
熊谷氏が選んだキッチンはPUTTON、そのPUTTONを置く為の台は全て熊谷氏のデザイン。アンダルシア産のタイルと、漆喰の組み合わせのデザインは、プロダクト・デザイナーからは決して出てこないイメージだと思う。漆喰を使ってるので、工場生産は不可能で、全て現地で職人さんが造作で作り上げる。まさに、熊谷氏だけの、熊谷氏の為のキッチンと呼んでもいいと思う。
熊谷邸は勿論非公開なので、誰にもこのキッチンを見て頂く事は出来ないが、今月の15日に名古屋に計画中の「TOYO KITCHEN MUSIUM」が仮オープンするので、ここで見て頂く事が出来る。手前味噌ではなく、このキッチンは、キッチンに携わっている方は必見だと思う。
そうそう、この「TOYO KITCHEN MUSIUM」は11月15日の恒例のボジョレー・パーティーの折に仮オープンで公開されるが、本格オープンは来年の3月以降なので、それまでは見て頂く事は出来ない。ても、もし、担当の営業に頼めば、工事をしてない日だったら、ひょっとすると見せて貰えるかもしれない、、、と、、 社長が言ったという事は内緒です。
この家には隠し部屋がある。イメージとしてはル・コルビジェが最期を過ごしたカップ・マルタンの小屋をイメージしたものらしい。まさに、熊谷隆志のプライベート・スペースなのだと思う。
この葉山の自宅を新築するに当たって、熊谷氏がまず行ったのは家具選びだそうだ。建築を始める二年前から家具選びを始めたそうで、家具選びが終わった時点から建築が始まったそうだ。置いてある家具の一つ一つに恐らく熊谷氏の思いが込められているのだと思う。それだからこそ、出来上がった家は彼の持つ住宅に対するイメージが強烈に伝わってくる。
日本の住宅は「施主の顔が良く見えない」と言われます。家具選び一つとっても、建築家の言われるがままであったり、新築をする段になって、突然に家具屋さんに足を運び出したり。最悪のケースだとどこかの家具の量販チェーンの商談会の場で決めたりする。これからの日本の家造りを考える時、もっとそこに置く家具や照明も含めて、施主が自分の意志で選択して、自らが家づくに積極的に参加していくようになってくるとしたら、日本の家も随分と変わってくるのではないかと期待したりしています。
投稿者 nabe : 15:39 | コメント (4) | トラックバック(0)
2007年度「ELL DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARD」の日本ノミネートのキッチン・キッチン用品部門を「INO Meuble Crystal」が受賞しました。ノミネートされた商品、デザイナーは来年のミラノ・サローネで世界24ヶ国の「ELLE DECO」が集まり最終審査で世界のデザイン・アワードが決定されます。今年のサローネで発表されたデザイナー・ヤブ・イャーでは日本人の深沢直人氏が受賞した事は記憶に新しいと思います。
今年のデザイナー・オブ・イャーはリヤドロの若きデザイン・ディレクター、ハイメ・アヨン、ヤング・デザイナー部門では nendo ノミネートされていました。
今年のデザイナー・オブ・ザ・イャーのハイメ・アヨンと、昨年に同賞を受賞して世界で選ばれた深沢直人。これだけ世界的に有名なデザイナーと同じステージに立っているのが、なんかとても不思議でした。また、こんな素晴しい賞に選んで頂いた「ELLE DECO JAPAN」に感謝すると同時に、とても光栄でした。
ハイメ・アヨンですが、今年のサローネでもタイル・メーカーの「BISZZA」のプレゼンテーションが印象的だったのと、ディレクターをしている老舗「リヤドロ」が大きくイメージを変えたようで、、実は今年の冬の「メゾン・ド・オブジェ」で見たリヤドロのドールが凄かった。この時は、ディレクターが変わった事をしらなくて、単純に陶器のドールを見て驚いた記憶がある。
深沢直人は今年もベッド・家具部門でB&Bから発売されてるベッド SIENA で受賞してました。
現代の日本人デザイナーで私が一番好きな吉岡徳仁もチェア部門でPANNA CHAIRで受賞してました。彼はなんか従来のデザイナーとは発想の原点が違うような気がする。彼のデザインはイメージした形状を具象化する為にデザインしているのではなく、彼の持つイメージを形状にこだわる事なく変幻自在に表現しているような気がする。
このPANNA CHAIR も形状の偶然性のうようなものを感じるし、昨年のサローネでのトヨタのプレゼンテーションでも、突然に彼のイメージの中に迷い込んでしまったような錯覚に陥って、見慣れたトヨタ車かまるで違って見えた。
授賞式が終わって、同席してくれた社員と乾杯をしようということになって、南青山のワイン・バーに繰り出し。華やかなシーラ種の名品「エルミタージュ」を開けた。ワインそのものも美味しかったけど、受賞の感激がワインの味を更にシェープ・アップしてくれたような気がする。
乾杯
投稿者 nabe : 15:15 | コメント (1) | トラックバック(0)
スワロフスキーのクリスタルのキラメキを眺めていると、その七色に変化する光の渦の中に思わず吸い込まれそうになる。今回の「INO Meuble Crystal」の発表会に当たって、キッチン以外のいろいろなクリスタルを散りばめた商品も展示した。数えて見ると、全部で約35万個のクリスタル・ガラスに六本木「Meuble」が占領されていることになる。その35万個のクリスタルの輝きの中にいると、自分がキッチンのショールームにいることを暫し忘れてしまって、とても幸せな気分にさせてくれる。
「美しいキッチン」を創ってみようと思い立ったのが五年前。四年前にはクリスタルをキッチンに使ってみようというアイデアが湧き出てきた。ファションのトレンドを見てると、「輝き」というのが一つのキーワードではないとか直感的に感じた。その後、アラベスクやビッグラインのようなクローム系のキッチンを新たに提案しながら、水面下でクリスタル・キッチンの開発を進めていた。
二年前にサローネでedra社のクリスタル・シリーズに遭遇した。かなりの衝撃を受けた、、と、、同時にクリスタルをインテリアに使うという可能性を強く感じて、クリスタル・キッチンの発表の時には、このedra社の製品を同時に展示をしようと、その場で発注をしてきた。冒頭の写真は、その時に購入したクリスタル・ソファー「桔梗」、、デザイナーは日本人の梅田正徳氏、昨日も会場に来て頂いた。福井で新しい漆の家具の発表会をするそうで、誘われたので一緒に福井に蕎麦を食べに行くことにした。
クリスタルが今後インテリアにどう入り込んでいくのだろう、、まだまだ色々な議論はあるとは思いますが、うちが仕掛けたシャンデリア・ブームもほぼ定着してきたことを考えると、キッチンも含めてクリスタルとインテリア・デザインとのかかわりはますます深くなっていくのだと思っています。
クリスタル・キッチン「INO MeubleCrystal」、、会場に入られたお客様の多くが、思わず歓声を上げられるほど「美しい」。一人でも沢山の人に見てもらって、クリスタルという素材がインテリアに入り込んでいく可能性を感じて頂ければ幸いです。
今回のクリスタル・キッチンと一緒に、プロトタイプだけど、NewYorkソファーのクリスタル・バージョンも展示して見ました。これもあわせてご覧ください。
投稿者 nabe : 08:32 | コメント (2) | トラックバック(0)
今日、明日の二日間は六本木の「Meuble」で、Meuble オリジナル・キッチンの第一弾「INO Meuble Crystall」の内覧会です。 世界で初めてキッチンにスワロフスキー社製のクリスタルの粒を散りばめてあります。 とても、美しい。
(一般への公開は26日からになります)
六本木ムーブルのオープン記念の講演会でもお話したのですが、これからのキッチンは同じ趣向を持つ、一つの市場として捕らえるだけでは理解でなくなると思っています。キッチンは単なる料理をする道具から、コミュニケーションや家族の団欒をもたらすイメージとしてのキッチンに変わってきました。では、次の時代のキッチンはどんな切り口なのでしょうか?私は、それはキッチンの「美しさ」だと思っています。その「美しさ」という切り口で、どんなキッチンが提案できるのか?その答えが今回の「クリスタル・キッチン」です。
私ごとですが、こういった特別の内覧会を開催する時には、その発表する製品のテーマに合わせたファションを考えて着ることにしています。最初はお客様にちょっと奇異な目で見られてましたが、つまりテーマに合わせると、とても社長には見えないという事なんでしょうね。でも、最近ではお客様の中には、私のファションを興味津々で期待してみえる方もお見えになるようになり、私も半分、癖というか、、ちょっと楽しみにもなってしまいました。
今回の内覧会はクリスタルなので、当然ファションもクリスタルが付いたもの。
写真は本日着用予定の、バックにクリスタルを散りばめたジャケットです。
投稿者 nabe : 08:37 | コメント (0) | トラックバック(0)
名作「カボシュ」
デザインはいま世界で一番旬なデザイナー、パトリシア・ウルキォラ。
ISOLAのロッソジャポネーゼのプレゼンテーションに使う照明として白羽の矢を当てたのがこの「カボッシュ」。近未来的なデザインなのだけど、少しレトロで、和のインテリアに奇麗に馴染むという、不思議なデザイン。日本のボンボリを少し連想させる。
サイズは「大」「中」「小」と3サイズあって、使い方によってイメージが完全に変わってくる。ロッソジャポネーゼでは、「小」を三連、高さを変えて吊ることで、より印象的なプレゼンテーションが出来たと、ちょっと自負している。
この「カボッシュ」は最近イタリアで急成長している「FOSCARINI」(フォスカリー二社)によって製作・販売されている。
この「FOSCARINI」はユニークな会社で、社内に製作部門を持たないという、最近の言葉で言うとファブレスな会社だ。つまり、デザインと企画、そして販売だけに特化する事で、多種多様な素材を自由に使いこなし、新しい照明デザインを世に送り出している。
この「FOSCARINI」社に訪問してきた。ベニス郊外、ピストージ社とは方向は違うが、ベニスから車で30分ほどのところある。
デザイン企画と販売だけに特化した会社らしく、本社は緑に囲まれた、とても美しい建物で印象的だ。内部はオフィス・スペースと最終の梱包工程、そしてウェアハウスだけで、製作部門は持たなので、内部も本当に清潔で美しい。従業員のユニフォームは赤の「Campion 」社製のウェアーに「FOSCALINI」のロゴが入っていて、とてもお洒落。さすがデザインに特化している会社だと思った。
輸出担当役員のMr.Luca D`Alpas と記念写真をパチリ。場所はプレゼンテーション・ルーム。天井からは六本木ムーブルにも展示してあるTomDixinのワイヤーのシャンデリアが吊るされて印象的だ。
実は、この「FOSCALINI」社の日本の正規代理店は、うち以外にももう一社ある。このもう一つの代理店は何故か価格をかなり高めに付けている。どうしてそんなに高く設定しているのかは、他社の事情なので良くは分からないが、ともかくTOYO KITCHENより遥かに高い。
この価格差が説明出来ないのだと思うけど、あるテレビ番組の中で、この代理店が扱っている「カホッシュ」だけが正規輸入品だと説明しているのをたまたま見かけた。これは、TOYO KITCHENが販売している「カボッシュ」は正規輸入品ではないと言われてると同じ事なので、すぐにそのテレビ局に抗議のメールを送ったのだけど、なしのつぶてだった。
その後、調べてみると、当社の扱っている「カボッシュ」は正規輸入品ではないと聞いたがという問い合わせかなりあった。真偽の程は不明だが、もし、この話がもう一つの代理店が流通に流しているとしたらちょっと許せないと思った。
もう一度確認の意味で書くのだけど、TOYO KITCHEN は「FOSCALINI」社の日本に於ける正規代理店で、従ってうちが販売している「カボッシュ」は正規に輸入された商品なので安心してご購入ください。
ちなみに、TOYO KITCHENの「カボッシュ」の価格は次の通りです。
カボッシュ (小) ¥ 90,300.
カボッシュ (中) ¥ 189,000.
カボッシュ (大) ¥ 336,000.
ご確認ください
投稿者 nabe : 10:57 | コメント (2) | トラックバック(0)
シャンデリア「ジョガーリ」
当社では数年前に日本での販売権を獲得して、キッチンと一緒に販売を始めました。今では、TOYO KITCHEN が扱うシャンデリアの代表作になってきています。キッチンにシャンデリアを飾るという、今のキッチン・インテリアのトレンドの先駆けとなった作品でもあります。
デザインはご存知巨匠マンジャロッティ。
近代シャンデリア・デザインのエポック・メーキングな作品です。フレームにガラスのオーナメントを連結してぶら下げるだという、至ってシンプルな発想なのだけど、オーナメントを支える上部のフレームの形を変えるだけで、全体のイメージが変幻自在に変化してくる不思議なシャンデリア。
その「ジョガーリ」の製造元である Vistosi 社に訪問してきました。場所はベネツィアの郊外、車で40分ぐらい北に上がったところにあった。工場そのものは古い建物で、なんか趣があった。中での生産は熟練した職人さんが一つ一つハンドメイドで製作していて、古い工場の佇まいと、妙にマッチしていた。
写真は出来立てのホヤホヤのジョガーリのオーナメント。これだけ並ぶとちょっと壮観だと思った。ハンドメイドなので、一個、一個の形は微妙に違うけど、それがまた味があって美しい。
Vistosi 社の二代目、Mr.Moretti と工場内で、記念写真をパチリ。
Mr.Moretti が手にしているのは、TOYO KITCHENの照明・家具のカタログ。カタログの表紙に写ってる足は私の足だって言ったら、大笑いして喜んでくれた。とても気のいいイタリア人のお兄ちゃんだった。
かなり美味しかった。私はセーブして食べたのだけど、同行した社員はセーブが効かず、思わず全て平らげてしまって、昼食後満腹過ぎてのたうち回ってた。
ハイライトは、同行の社員の一人がエビ・アレルギー。前菜にスカンピ(手長エビ)のカルパッチョが出てきたのだけど、よせばいいのに、折角だから少し食べてみるって言って、一匹食べてしまった。案の定、少し時間がずれてアレルギー噴出時様態に陥って、完璧に一晩死んでた。自業自得なので、同情してやらない事にしたら、「冷たい社長だなぁ」って言われたけど、無視して知らんふりすることにした。
写真はレストラン内に使われていたベネチィアン・ガラスのシャンデリア。いかにもベニスらしい。日本でもこれからはこういった装飾性の高いシャンデリアも普及してくるのではないかと思った。
投稿者 nabe : 17:35 | コメント (2) | トラックバック(0)
再びパリの話題です。
オルセー美術館、、実は何故か一度も行った事がなかったのです。
今回、ようやく夢がかなってオルセー美術館を堪能してきました。
噂に違わず、素晴らしい美術館でした。
元駅舎だそうで、写真のように巨大な空間と、恐らくコントロールされているとは思うのだけど、自然光がサンサンと降り注いでいる空間の中で見る名画は格別でした。
驚いたのは、フラッシュをたかない限り、写真撮影は認められてるのですね。「名画の著作権は美術館にあるのか」という議論もあると聞きますが、オルセーではそんな意味から撮影を認めているのかもしれませんね。
こんな名画が、自分のカメラに収める事ができるばかりか、このデータを使って名画のスクリーン・セーバーを自分のコンピューターにセットできるわけです。
所蔵の名画はいろんなところに紹介されているので、今日は少しインテリア関係の所蔵品、特にエミール・ガレの作品と彼の使った動物モチーフを紹介します。
エミールガレのソファー。アールヌーボーらしい作品です。いまインテリアそのものがデコに振れている事もあってか、こういった装飾性の高い家具が新鮮に見えてくる。実際にソファーも当社が扱っている「Black Mink」のような装飾性の高いソファーが徐々に人気が出つつあることからも考えて、日本のインテリアもこういった傾向の家具が浸透してくるのだろうと思ってます。
このソファーの肘掛け部の装飾のアップです。素晴らしく精緻で美しい職人の技てすね。
このソフアーだけど、現在ソファーより座面がかなり低い。昔のソファーはこんな高さだったのか、それともエミールガレ独特のものなのか?誰かご存知の方がいれば教えて下さい。
金具に使われていた動物モチーフ。ネズミを家具の取手のモチーフに使うという発想も面白いと思った。
収納扉の表面に施された象眼。モチーフは鶉かな??
デコの流れの中で、動物もチーフもありかな、、と、、思って、六本木ムーブルのオープン記念に「Flyig Pig」という豚に銀の翼が生えた貯金箱を売り出してみた。売れ行きはご存知の通り、オープン前の内覧会で完売してしまって、オープン記念にはならなかった。
また、9月末には陶器製の「カエルの王様」シリーズを発売したが、これも数日で完売してしまった。
動物モチーフ、、もしインテリアの中に入り込んで来るとしたら、どんな形なのだろうかと、、考えるとなんか楽しくなる。中には、お風呂の猫足のように既に定着を始めてきたモチーフもある。
実は、ここオルセーにはガレの設計した部屋が丸ごと移設されて展示されています。暗くて撮影は出来なかったのですが、インテリア関係者は必見だと思います。特に、インテリアのトレンドがデコに振れ始めているいま、このガレの部屋は一つの方向性の示唆を感じさせてくれした。
今日の夕方にはベネチィアに向かいます。
投稿者 nabe : 11:53 | コメント (3) | トラックバック(0)
パリの街角で見かけた、ちょっと面白いと思った家具達です。
サントノーレ街のピェール・カルダンのショップのショーウィンドウに不思議な家具を発見した。どうしてカルダンのショップに家具が並んでいるのか、それもショーウィンドウの三面も使って展示してあるのか、理由がまったく不明でなので、誰か知ってる方がいれば解説して欲しい。
デザインは多分にオブジェ的で、家具に機能を求めすぎる日本の市場ではあまり見かけないし、一般的ではないのだけど、欧米では空間のオブジェ的な要素がより強い家具というのはよく見かける。
紹介したこの家具達も、収納するという機能は確かにあるのだけど、それはこれらの家具の本意ではなく、むしろ空間に置くとこで一瞬にして空気感を変えてしまうことが、これらの家具達の本意だと思う。白い何もない空間に、一つだけ置かれたこの家具を想像してみて下さい。
それにしても、この生物モチーフの家具にはちょっとやられた、、そんな感じかな?
家具というのは、機能だけを追い求めると、デザインは同じようなものになってしまったり、多分に単調になってしまうものだと思う。ちょっと前だけど、サローネを報じるイタリアの新聞にこんな記事が出てたのを思い出した。
「これ以上新しいソファーをデザインするには、人間のお尻の形を変えでもしない限り、新しいものは出てこない」
新しい家具デザインは、機能を超越した所から生まれるような気がします。
サントノーレをさらに歩いていくと、サントノーレで一番過激なショップ「ジョン・ガリアーノ」の店頭で、ガリアーノのニュースペーパー柄の椅子とオットマンを発見。
この椅子は単なるショップの装飾用として置いてあるだけなのか? それとも販売されるのかは不明だけど、個人的にはちょっと欲しいと思った。
FENDI が家具を発売したり、ドルチェ&ガッバーナとロン・アラッドとの関係なんかを見てると、これからアパレル業界からの本格的がインテリア・家具業界への参入があるのかもしれないと思った。
投稿者 nabe : 06:22 | コメント (2) | トラックバック(0)
本当に落とした物じゃなくて、今回の「メゾン・ド・オブジェ」の会場でちょっと気になった物たちです。
木製のユーズド加工をした飛行機を発見
この木製の飛行機は本当に古い物ではなく、新しく制作したものを、ユーズト加工というか、ビンテージ加工というか、わざわざ古く見せる為の加工がされている。真新しい塗装をされた木製の飛行機ならあまり魅力もなく、見向きもしないけど、こうやって古く見せる加工をすることで、なんとも言えない美しさを感じる。欲しくなってくる。
このブースには、色や、形を変えて、ビンテージ加工をした飛行機が並んでいた。古く見せるという商品は、前回の椅子でも紹介したよう、これ以外にも多くのブースで見られた。ビンテージ加工された商品というのは、去年あたりから「メゾン・ド・オブジェ」で少しずつ増えてきているような気がするし、そのビンテージ加工の技術も、僅か1年だけみても、かなり洗練されてきたような気がする。もともと、アンティークのリメイクの職人が多数いるユーロッパだから出来るのかもしれない。
大量生産品の生産拠点が、先進国から発展途上国に移る過程で、一般的な工業生産品の価格が大幅に下がることで、ひと昔前は一部の人しか保有出来なかった製品が、誰もが持てる時代になってきました。これによって、工業製品の相対的な価値観というのは、この価格の下落に伴って薄れてきていると思います。端的に言えば「保有する喜び」もたらす物が一般的な工業製品では少なくなりつつあるのではないでしょうか。
では、消費者は何に保有する「喜び」を見つける事が出来るのか、これがこれからのマーケッティングのキーワードではないとか思います。
今回の「メゾン・ド・オブジェ」で取り上げたものは、今回のユーズド加工された商品であったり、製品そのものに計算されない偶然性を感じさせるものであったり、はたまたアートに近いものであったり、、大量に供給されている工業製品の対極にあるものではないでしょうか?
これからの成熟した消費者は、こういった物に大きな興味を示してくるのではないかと思っています。
前回も書いたけど、世界的な富裕層マーケットの増大を受けて、ガーデン・ファニチュアーだけの専用館が設けられていた。ガーデン・ファニチュアといっても、日本のDIYショップで見られるようなチープな商品ではなく、チーク材等の本格的な素材と、パトリシァ・ウルキォラのような本格的なデザイナーを起用しての、かなり高額な商品ばかりで驚いた。
写真は、あるブースの天井から吊るされて風で揺れ動く銀色の魚の風船。まるで群れをなして泳ぐ魚群のようで、ディスプレーとして少し感銘を受けた。
揺れ動くシャチ
投稿者 nabe : 13:28 | コメント (0) | トラックバック(0)
インテリア・デザイン関係の雑誌で「Meuble」という雑誌がある。
その雑誌「Meuble」に、当社の六本木「Meuble」の紹介記事が掲載されました。
ちょっとややこしい・・
でも、、かなり分かり易くまとめて頂いたと思います。
104 ページ から 107 ページ の4ページです。
六本木「Meuble」に行きたいけど、まだ行ってない方、、「Meuble」をもっと知りたい方、、「Meuble」には行ったのだけど、何の事やらよく分からなかったという方、、
必見です!
ついでに私もカールトンとのツーショットで登場してます。
ぜひ、お買い求めください。
投稿者 nabe : 17:20 | コメント (0) | トラックバック(0)
「メゾン・ド・オブジェ」でも、デコの流れは顕著見られるようになってきたと思う。
では、デコはいったいどこに行くのだろうということなのですが、デコはミニマルと違って単純ではなく、考えれば、考えるほど、いろんな可能性があり、なかなか先を読むのは難しいと思う。この事は、最近のファションの流れも見てもよく分かる。
サローネのレポートの時にも書いたと思うのだけど、「量産されるものへの嫌悪感」みたいなものが底流にあるような気がするのです。つまり、いくら素晴らしいもの、美しいものであっても、それが大量にマーケットに溢れたとき、その価値を失ってしまうという考え方です。これを「デザインの大量消費に対してのアンチテーゼ」という言葉で呼んでもいいかもしれない。
コルビジェは素晴らしいけど、これだけ市場に溢れるともういいか、、そんな感じかな・・・ちょっと極端な言い方なのでコルビジェ・ファンの皆さん「ごめんなさい」。 実は私もファンなのですが、、
今回のメゾン・ド・オブジェでも、「量産」できないもの、手作り感とか、アート感とか、そんなものが多く展示されていました。
カラフルで不思議なテーブルと椅子。テーブルはカラフルだけというだけではなく、ガエターノ・ペッシェのように色の偶然性のようなものを感じる。恐らく、作る度に色や形は微妙に変わり、二つとして同じ物は出来ないそんな感じがする。
左はそのテーブルのアップ。
椅子の上に置かれた「Tokyo Kids」と名付けられた人形。Tokyoというくらいだから日本人の作品なのだろうか? 展示には作者名は掲示してなかった。
捨てられていた鉄板を使って作られたように見える椅子。川窪怜のゲリラ・ショップを思い出した。代官山の「Color by Numbers」というラブレス系のアパレル・ショップや、最近改装した南青山の「UnderCover」も使い古したビニール・コーティングした鉄のワイヤーが、錆びたままの状態で内装に使われている。うちの六本木の「TOYO KITCHEN Meuble」でも、ポテチーノの呼ばれる大理石の石ころを納めてるのは、わざと錆びさせたワイヤー・ケージ。
使い古したものは、使い古したという感覚そのものが美しく感じる。そんな時代がやってきたのかも知れないと思う。これは、やはり「量産されたものへの嫌悪感」というのが底流にあると思う。
写真がうまく撮れてないので、良く見ないと分からないと思うけど、実はこの化粧皿は白いプラスチック製の人形を半分溶かすようにして成形されている。形の偶然性から考えても、どちらかというと、この皿はアートと呼ぶべきなのかもしれない。
ペット・ボトルのシャンデリア。使い古したペット・ポトルが豪華?なシャンデリアとして甦る。ちょっとしたジョークともとれる作品。でも、これも量産は出来ない。
デコの方向性はいろいろあると思うので、「デザインの大量消費に対してのアンチテーゼ」というのは、単に方向性の一つに過ぎないと考えて欲しい。もっと多くの方向性や、可能性があるような気がします。
何れにしても、単純なミニマルな時代は終わり、本格的な多様性のデコの時代を迎えるいま、我々インテリアに携わる人間としては、市場の均一性を前提として、横並びの製品を、単に流通を押さえる事だけで売っていく、そんな時代は終わり、もっと創造力溢れる製品作り出していかないと、多様化するユーザーのニーズには対応できなくなってくるような気がします。
投稿者 nabe : 20:23 | トラックバック(0)
のメイン・ビジュアルを見て、もう気がついて見えるとは思いますが、新しいシャンデリアを発売しました。価格は¥39,000円なので、かなりリーズナブルに設定しました。
シャンデリアは特別な照明器具ではなく、もっと気楽にインテリアに使って貰いたいという思いも込めた価格です。PORTOユーザーだけでなく、アイランド・キッチンやペニンシュラー・キッチンを考えてみえるお客さまに、どしどし使って戴けたら幸いです。
3年前から「キッチンにシャンデリアを」というプレゼンテーションを始めました。キッチンを単なる料理をする道具だと考えると、キッチンの照明は料理をする為のライティングという発想になります。でも、これだけアイランド・キッチンが一般的になってきた現状から考えると、キッチンはもはや「料理をするだけの道具」ではないと考えてる方が多くなったという事だと思います。
キッチンを中心に、もっと生活を楽しむといったライフスタイルと考えると、キッチンの照明も機能だけを考えた無味乾燥な照明ではなく、もっとインテリアが豊かに演出できる照明も必要だろう、、、それが「キッチンにシャンデリアを」という発想の原点でした。
あれから3年、最近ではマンションのモデル・ルームにキッチンにシャンデリアを使うというのも珍しくなくなってきました。3年前にはあり得ないと思われていたキッチンとシャンデリアの組み合わせ、もう誰も奇異にも思わなくなってきたのは、はやり時代の流れというものが、我々が想像する以上に早くなってきているという事だと思っています。
投稿者 nabe : 18:59 | コメント (2) | トラックバック(0)
岩手県久慈市、琥珀の産地で有名。
そこにある「琥珀美術館」に行ってきました。
琥珀といえば、樹液の化石で、中に虫が閉じ込められているものほど高価らしい。
映画「ジェラシック・パーク」では、琥珀に閉じ込められたDNAを抽出して、それを恐竜まで育てるといったストーリ、、まあ、私の琥珀知識はそんなものだった。
花巻空港を降りて、左手に「どんと晴れ」でも有名な岩手山を見て、東北自動車道を一路北に、、おもてなしの宿「加賀美屋」は一体どの辺りにあるのだろうか??なんて馬鹿なことを考えながら3時間、ようやく三陸海岸の街、久慈市に到着。
琥珀美術館は街の手前の山の中にあった。
琥珀というと、アクセサリー以外はあまりイメージが沸かなかったが、複雑な細工物があるのには驚いた。
写真は、琥珀の衝立、、琥珀をスライスして貼り付けてある。写真ではちょっとどぎつい感じもするが、本物は琥珀の独特の透明感のある澄んだ色がとても美しい。それにしても、何枚の琥珀が使われているのだろうと思うと、ちょっと気が遠くなる。
琥珀で作られた宝石箱、中に入れるジュエリーよりも箱の方が高そうに見える。
琥珀のチェス・セット、、こんなんも出来るんだと驚いた。 美しい!!
当日は、久慈市で一泊、、少し街を歩いてみたが、どこの地方都市も同じだけで、旧市街は完全に寂れていて、少し郊外のショッピング・センターには沢山の人が集まってた。
久慈というと、ホヤで有名らしい。
夜は居酒屋で新鮮なホヤを堪能した。
食べ物の値段は驚くほど安い、写真のホヤで居酒屋で一皿500円、翌日街の魚屋でホヤの値段を見たら150円だった。八百屋で烏骨鶏の卵を発見、一個100円、、名古屋だと安くて一個500円はする。
投稿者 nabe : 10:35 | コメント (0) | トラックバック(0)
今年のサローネでFiatの新型500の発売を記念して、ミラノ市内でFiatとCapperiniのコラボ展示がありました。場所はサンバビラの近くなので、市内の一等地で開催されたわけです。
Capperiniは少し前にFiatと同じシャルメ・グループに入った事もあっての合同展示だと思います。
この辺りの事情は「サローネ2007(2) 総論編」をご覧下さい。
そのFiat500が今回正式にヨーロッパで発売になりました。遊び心イッパイの楽しいマーケティング戦略で、見てると、少しMINIの戦略と被ってくるような気がしますが、それにしても見てるだけで楽しい。
内装はいかにもイタリア的、ホィールやキーホルダーは遊び心がイッパイ。なんか楽しくなりませんか?
写真はモデル・チェンジ前旧型のチンク・チェント。新型のデザインと較べてみると、かなり新型は旧モデルのイメージをいい意味でデザイン的に踏襲している気がする。
Fiat500は通称「チンク・チェント」と呼ばれ、イタリア人にこよなく愛されているようです。あまりに小さいので、市内の駐車も車と車の隙間に縦に駐車もでき、サイドのドアにパンパー代わりのプロテクターが付いているのを見たときはさすがに笑いました。日本では「ルパン三世」のルパンの愛車としても有名ですね。
その愛すべきチンク・チェントが全面モデルチェンジになった訳ですから、イタリアではもうお祭り騒ぎとか、、日本では車を単なる足と見る人が多いので、イタリア人のように車ごときの発売で大騒ぎすることはないと思います。これは国民性なのか、それとも日本では愛されるような対象なる車が少ないということなのでしょうか?
サローネでのカッペリーニとの展示は、まずカッペリーニの家具の中で印象的な家具や、レア物というか、あまり見かけないタイプの家具で有名所がずらりと展示されていて、とても面白かった。
トム・ディクソンのワイアーのチェアー。子供が不思議なものでも見るように、おそる、おそる、手を出して触ろうとしている。何度見ても不思議な椅子だ。余談だけど、六本木「ムーブル」ではそのトムディクソンのワィアーのシャンデリアを展示して、販売もしている。少し高価だが、アートを購入する感覚で見て貰えば、かなりお値打ちなのではないかと思う。このシャンデリアをインテリアの中に放り込むだけで、空気感ががらりと変わると思います。
マルセル・ワンダーズの紐の椅子、これってMooiから出てるとばかり思ってたけど、カッペリーニから販売されているというのを始めて知った。おまけに、この紐にはメタリック・シルバーの塗装がしてあった。話を聞くと、限定モデルらしい。
この他にも、かなり面白い名作が展示してあって、かなり見ごたえがあった。
勿論、家具だけではなく、会場の入り口には新しい500のカラーリングや車そのもののプレゼンテーションがされていましたが、それは、それで面白かったのですが、一番面白かったのは地下の500の周辺のアクセサリーやバリエーションや関連グッズのプレゼンテーションでした。
Fiat500をモチーフとした掃除機、、この掃除機は最近いろんなブログでも取り上げられているので、発売されるのかもしれないと思ってます。カワイイけど、車も掃除機も同じというのは、ちょっとキモイような気がする。
Fiat500新型専用のシートカバー。被せると旧型500に早代わり。これはかなり笑えるし、もし500買ったら絶対に欲しいグッズの一つ。
これも、笑える。ビンテージ加工された服が流行っているなら、車もいかにも新車そうろうというのも、なんか格好良くない。では、ということで、新車の状態で車もユーズド加工してしまおうという、そんな提案だ。これも、なかなかいいかもしれない。ピカピカの新品が必ずしもカッコイイわけではない。六本木にオープンした「Meuble」の内装も、イメージは廃屋で、使い古した感がむしろ落ち着くのではないかという、そんなコンセプトで、錆びた籠に大理石の石を積み上げたり、床もユーズド感が感じられる床材をセレクトして貰った。
最後の写真はルカ・デメオFiat CEOと新型500、、なんと様になっていることか!こういう写真になるタイプの経営者って、日本にあまりいないのはどういう訳なんだろう。日本の場合、例外はあるけど、イメージとしての経営者のモデルは、どうも銀行家のような気がする。
投稿者 nabe : 15:23 | コメント (0) | トラックバック(0)
インテリア デザインの流れは明らかにトレンドの狭間にきています。
2004年の講演会では近い将来にインテリア デザインはもっと装飾性のあるものに変わってくる筈だという話をさせて貰いました。当時はこのトレンドを「モダン・パロック」という言葉を使いました。完全なクラシックではなく、現代風にアレンジされたクラシックだという意味の新造語でした。ここに来て、このトレンドは単純にDECOという言葉で一般的に表現されるようになり、今年のサローネでの動向を見てると、イタリアではこのDECOの流れがかなりトレンドの主流になりつつあるといういう話もこのnabe fourmでも何度も書かせてもらいしました。
現在はミニマル全盛ですが、日本でもトレンドの先端部分はもうかなりDECOの動きが出てきています。森田恭通が店舗設計では大きくもてはやされていたり、トレンドの目安でもある東京のマンションのインテリアもかなりDECOに振れ始めてきているので、日本でもDECOが主流になってくるのはもう目の前です。
もう一つ、DECOはミニマルと違って、多様性があります。多様性という事は、今までようにインテリア デザインをするときに、ストライク・ゾーンばかりを狙う訳にはいかなくなるという事になります。この多様性というのは、ある意味ではメーカー側や建築設計側にとっては、ユーザー・ニーズが一般論化できないという、かなりやっかいな問題が起きてくるのではと考えています。つまり、「お客の顔を見てからではないと、お客の趣向が特定できない」という事になると、同じようなインテリアの家を提供すれば事足れりとしている訳にはいかなくなるということです。
この新しいトレンドの流れの中、日本の住宅・インテリア産業はどう変わってくるのでしょうか?
ちょっと堅い話が続いていますが、7月5日の講演に向けて、来て戴く方より理解をして貰いたいと、話の概略を少しずつ書かせて貰っています。
投稿者 nabe : 23:48 | コメント (1) | トラックバック(0)
ある雑誌でカンパーナ兄弟のスケッチを見つけました。
今年のサローネでedraから発表された「レザー・ワークス」のスケッチ画です。
製品を知ってるので、スケッチを見ても想像できるのですが、いきなりこんなスケッチを見せられて、製品を作れと言われてもどうするのだろう。デザイナーとそれを支える職人の連携がなければ新しい製品を生み出すことは難しい。デザイナーも素晴らしいけど、ひょっとするとそれ以上に試作をする職人の方が偉いかもしれないと思った。
何年か前に雑誌「ENGINE」の鈴木編集長に聞いた話だが、例えばフェラーリはピニファリーナでデザインされてはいるが、ディテールのアールとか、エアー・インテークの大きさやティテールでの形とかはモデラーと呼ばれる職人の手で作り上げられるそうだ。
投稿者 nabe : 16:06 | コメント (5) | トラックバック(0)
「V-Land INO」の新しいプロモーション・ビデオが完成しましたので、6月のHPでの公開に先駆けてここ「nabe forum」でお披露目します。
このビデオに登場するモデルのスタイリングは、私がこよなく愛して止まない南青山のセレクト・ショップ「Loveless」にお願いしました。キッチンだけでなくファションにも注目してください。
それと、キッチンの背景にはソットサスの「カールトン」を使いました。これにも注目です。有名な家具ですが、実物を見たことがある人は少ないと思います。7月始めに六本木にオープンするTOYO KITCHEN STYLEの新しいショールームには展示される予定ですので、ぜひ自分の目で確認してください。
色彩のバランスと、形状のバランスが紙一重の処でかろうじて保たれているのがとても不思議です。ソットサスならではの作品です。余談ですが、アムステルダムのサザビーオークションでこの「カールトン」が330万円で落札されたようです。
セットに使われているものは、カールトンの他には、照明はパトリシア・ウルキォラの「カボッシュ」のLサイズ、ダイニング・チェアーとソファーはTOYO KITCHEN STYLEの「NewYork 」シリーズです。
投稿者 nabe : 13:42 | トラックバック(1)
一ヶ月の間、イタリアとドイツを廻ってみて思うことは、製品の驚くべき多様性と、その多様性を受け入れることが出来るマーケットのダイナミックさです。これだけ多様な価値観を持つデザインが、これだけ大量に溢れる市場というのは、一体なんだろうと思うと同時に、振り返って日本のインテリア・マーケットの均一性は、新しいデザインが生むことが出来るのだろうかと少し心配になってしまいます。未だに無印的デザインがグッド・デザインとして評価されてしまう市場の後進性が日本の現実だとしたら、新しい創造的なデザインを志すものとしては、この市場の中で何が出来るのだろうと考えてしまいます。
時代はDECOに向かって大きく舵を取り始めました。あのB&Bさえも、チッテリオをバックヤードに押し込んで、新しいデザインの息吹を感じさせる製品の展示を始めました(聞くところでは、この展示は急遽決まったそうです)。日本でも恐らく2,3年後にはDECOの動きがもっと顕著になってきます。
ここで、難しいのは、そのDECOがどんな方向に向かうのだろうという事と、ミニマルと違ってDECOは多様性の世界ですから、ありとあらゆる可能性が出てきます。クラシックなDECOであったり、レトロなDECOであったり、光物であったり、ポスト・モダンもその大きな可能性だと思います。
DECOの突き進むと、他が持ってない、自分だけのものを保有する欲求も出てきます。5年前に発行した「Bay Book」の中で、アートと工業製品の中間にマーケットが存在するのではないかという文章を読まれた方も見えると思いますが、まさにここでマーケットは芽生えつつあります。ロンアラッドの限定品や、今回のMoooiから展示されていた大型のシャンデリアは限定2台で完売したそうです。先日、{Casa Brutus」の吉家編集長のメールマガジンにも同じような事が書いてありました。
このような時代の流れを受けて、TOYO KITCHEN STYLEの次の一手は何があるのだろう?いろいろ考えさせられた一ヶ月でした。
余談になりますが、ドイツで面白い会議室を見かけた。会議室の椅子がバラバラなのです。ちょっと意表を突いたのですが。なかなか新鮮で面白いと思いませんか?
投稿者 nabe : 09:41 | トラックバック(1)
ケルンには「pesch」という有名な家具屋さんがある。
セレクションも素晴らしいし、規模も大きく、かなり見応えがある家具屋さんだ。
ケルンに行ったことがあるインテリア好きは必ず訪れると言っても過言ではないと思う。
写真はその「pesch」で見つけた気になる家具と照明です。
メタリック・シルバーのラウンジ・チェアーとオットマン。なかなか美しい。少しレトロなのも好感が持てる。
左は、どこかで見たことがある顔が背もたれにプリントされた椅子。
右は卵を入れるケースを積み重ねたスタンド・ライト。廃物利用もここまでくると一瞬気がつかない。
トード・ポンチェ風の床置きのライト。こういった柄を配したインテリア・グッズは本当に多くなってきた。このライトは始めて見るので誰のデザインかは不明。
「pesch」家具店に最後に行ったのは4,5年前だったが、今回久々に行ってみると店舗数も増えてるし、それと一店舗あたりの面積も随分と広くなってて驚いた。
ソファーもなんとV−Land、、
家具でも、キッチンに続いてV−Landがトレンドになるかもしれない!!
投稿者 nabe : 15:54 | トラックバック(0)
今回で2007年度のサローネのレポートを終了します。
お付き合い下さった皆さんには感謝します。
今回のサローネのトレンドは「ミニマルの終焉」と「DECOの時代の始まり」です。この傾向に私が気がついたのは5年ほど前で、4年前に私が南青山で行った講演の中で、DECOの時代の到来を予言していたのですが、当時は説得できる材料も乏しく、聞いてる方も半信半疑だったと思います。
誤解がないように言いますか゛、ここで話していることは「トレンド」の話で、個人の好き嫌いの話をしている訳ではありません。従って今後日本のインテリアが全てDECOの要素を取り入れていくという訳ではないと思います。DECOが好きな人も、嫌いな人もいると思います。しかし、ここでもう一度考えて欲しいのは、個人の趣向といえども絶対的なものではなく、やはりその時代、時代のトレンドに影響されてきます。ミニマルの時代がまさにそうでした。20年前に「ミニマルの時代が来て、アルミやガラスを多用したインテリアが一般的になりますよ」と、話したら殆どの人が信じてはくれませんでしたし、そんな「冷たい」インテリアには住む気がしないとまで言われたことがあります。
DECOの時代はもうすぐそこまで来ています。
さて、貴方はDECOの時代に向けて、どんな住宅、インテリアを企画・設計しますか?私の話を信じる、信じないは別にして、一度考えても面白いと思いませんか?
えっ、、キッチンはどうするかって? それは簡単ですTOYO KITCHENを採用すればそれでOKです(笑)
最後に、私の好きなTomDixonの作品を(順不動ですが)眺めて貰って、サローネの雰囲気を再度味わって戴ければ幸いです。
明日からまた海外出張なので、とりあえずその前にということで、サローネ・レポートを終了しました。もともと、自分のメモとして残しているものを公開してしまったので、良かったのか?悪かったのか?だって、ここまで書いてしまうと、今後の当社の方向性を公開しているようなものですから、、 でも、まあいいかっていう感じです。
掲載の順番は、気が付いてみえるとは思いますが、このトレンドがイタリアでは広く受け入れられている部分から始まって、将来的な可能性を示唆するものが最後の方の掲載です。最後のBISAZZAなんかは、恐らく大半の人が単なるプレゼンテーションの為のプレゼンテーションだけだと思うでしょうね。
DECOの流れは、これからいろいろな方向性や可能性があります。ファションのように百花繚乱になってくるのか、それとも一つの方向に収斂されていくのか?この答えは、少し時代が過ぎるのを待つ必要があると思います。
いずれにしてもトレンドの端境期はデザインを考える立場の人間としては、本当に面白い時代だと思います。
投稿者 nabe : 18:16 | コメント (0) | トラックバック(0)
DECOのトレンドの流れを受けて、4,5年前から徐々にモザイク・タイルが見直され始めている。数年前にはミニークーパーの表面をカラフルなモザイク・タイルで覆ったプレゼンテーションがトリエンナーレであったり、当社も二年前の「デザイン・セプテンバー」というイベントの中で、モザイク・タイルでアメコミ風のキャラクターを描いたものをキッチンと一緒に展示したこともある。
この時に展示したベネツィアン・モザイク・タイルで描かれた「アメコミ」や、複雑な抽象柄は名古屋、大阪、京都、福岡、熊本に展示してあるので見られた方も多いと思う。キッチンの壁面にモザイク・タイルのアメコミって、ちょっと御洒落だと思いませんか?
最近は、日本でもモザイク・タイルが徐々に一般的になりつつあり、INAXは花柄のモザイク・タイルを浴室の在来工法のプレゼンテーションに使い始めたりしている。量産メーカーがこういった量産向きでないアプローチをするのは珍しく、その点では面白い会社だと思っている。
今回のサローネではBISAZZAがとんでもないプレゼンテーションをしていた。
工業製品と言うよりは、アートに近いデザインをしている「JAIME HAYON」と、最近何かと話題が多くなってきている「STUDIO JOB」とのコラボレーションを発表していた。個人的には、このプレゼンテーションが一番面白かった。
まずは「JAIME HAYON」のプレゼンテーション
巨大なピノキオ?、表面は全てモザイクタイルで埋め尽くされている。お腹が何故かパックリ開いていて、ゴールドのモザイク・タイルが中から覗いている。
部屋に散在する不思議なモザイク・タイルの塔。
会場風景をビデオ・クリップしました。ビデオを見てるだけでも、何かラビリンスに迷い込んだような錯覚に陥ります。
次は、御馴染みというか、何かと話題の「STUDIO JOB」、最近はファンも増えてきてるみたいだ。スタジオはアントワープにあるという話なので、ファションとの関連性もかなり強くあるのではと推測する。
巨大なシルバーのモザイクタイルで出来たシャンデリア。綺麗というよりは、なんか不思議な感じがする。その存在感は圧倒的!
巨大なシルバー・モザイク・タイルのディシュ・カバーと、壁に掛かった鏡
巨大な水差しと、巨大な壁にかかったスプーン。勿論、表面は全てシルバー・モザイク
ともかく、このBISAZZAのプレゼンテーションは強烈だった。インテリアがDECOに振れるに従って、ミニマルで良く見られた大量生産に都合のいいデザインではなく、量産出来ないような、とちらかというとアートと工業製品の中間的な商品が徐々に増えてきているような気がしていた。このBISAZZAは今回のサローネではその際たるものだと思った。
こういった流れを見ていると、DOMUSの対談で、ソットサスの「私は工業デザインの話をしているのではない、デザインの話をしているのだ」という言葉を強烈に思い出した。
投稿者 nabe : 00:00 | コメント (0) | トラックバック(0)
edraというのは本当に不思議なメーカーだ。発想も新しいし、意表を突いてくる。プレゼンテーションもかなりユニークだ。
始めてedraを見た時は、こういった製品を創り出す家具メーカーが会社として経営が成り立つというのはとても不思議に思えた。ある意味ではエッヂの部分だけを切り取った製品を作っている訳だけど、エッヂの部分であればあるほど、製品としては面白いが、販売ということになると自分でマーケットを狭めてるだけで、とても経営が成り立つほど売れるとは思えなかった。しかし、こういったedraのようなメーカーを受け入れることができるというイタリアの市場の多様性と懐の深さというのは、ただただ感服するばかりだ。
edraの今回のサローネでの新製品です。
皮のシート片で覆われた椅子。皮は茶、白、黒の三色。デザイナーはカンパーナ兄弟。
最近多くのメーカーから大型の変形ラウンジ・ソファーが出ているが、もともとedraが始めたもので、今年も新しいデザインのものが出てました。デザイナーはINGA SEMPE。余談ですが、ロッソジャポネーゼの古民家の写真の手前に置いてあるソファーはedra製のラウンジ・ソファーです。
「接吻」と名づけられたソファー、、以前からあるデザインだが、貼り布がグフスィック的に処理してある。良く見ると男女が抱擁して接吻している絵だ。
edra社のショールームの地下、巨大なラウンジ・ソファーが広いスペースに散在している。これだけで絵になる光景だと思いませんか。
昨年発表されていたスワロフスキーを散りばめたソファー。ちょっと座るのが怖いが、キラキラと光る表面が美しい。
トルトーナ地区の新しいデザイン・ホテルのラウンジに大量に置いてあったedra社のMasanori Umedaの花のソファー。edra社の家具はこういったスペースにとても映える。
ともかく不思議なメーカーだ。特に、マッシモ・モロッツィ(Massimo Morozzi)がアートディレクターを務めるようになってから面白くなったと言われている。ファションもデザイナーの時代から、ディレクターの時代だと言われている。家具・インテリア・メーカーも同じように、これからはデザイナー主体ではなく、ディレクターの時代が来るのかもしれない。
投稿者 nabe : 00:15 | コメント (0) | トラックバック(0)
今日はサローネを離れて、市内のモンテナポレオーネ界隈のwindow shoppingをしながら、ミラノファッションの最新事情の話をします。
ご存知と思いますが、ミラノ・ファッションの中心的なショップはミラノの中心であるサンバビラからモンテ・ナポレオーネ通り、それとそこから分かれるスピーガ通りに殆ど集中してます。従って、この辺りをうろつけばミラノ・ファッションの定点観測なるものが出来るわけです。有名なインテリアショップもこの辺りに数多くあり、まさにインテリアとファッションの融合が進んでいるとも言えます。事実、アーキテクトの中にはバッグやベルトやアクセサリーのデザインをする人は珍しくありません。このことがファッションとのトレンドとインテリアのトレンドの関連性を強めている理由だと思います。
ミラノ・ファッションや世界の先端ファッションを見るとことで、インテリアの次のトレンドが予測できるというのが私の持論です。 そんな視点でこのレポートを読んで頂ければ、インテリア関係者の方も面白いと思って頂けるかもしれませんね。
今回のミラノはゴールド、シルバーの洪水でした。日本でもメタリックな素材は徐々に一般的になりつつありますが、ミラノはこれが徹底されていました。
まずはクローム系シルバーからです。
左はクリッツィアのロング・ドレス、右はベルサーチのロングドレス。どちらもメタリックなクローム調の質感を持つ美しいドレス。価格は知らぬが華なんでしょうね・・
日本でもかなり一般的になってきたクローム素材の靴とサンダル、、サンダルにはスワロフスキーが埋め込んである。
次にゴールド素材はどうなのか?
ロベルト・カバーリのゴールドのベルト、ミラノで最も華やかで高価なブランドだ。ゴールド使いがとても上手い。このブランドはあまりに高価すぎて、日本では殆ど見かけないかった(最近新宿高島屋に店ができたらしい、、)。でも、セカンド・ラベルであるジャスト・カバーリやCLASSは若い女性の間ではかなりブームになっているのだけど、、、
ゴールドのサンダルとトップスとバッグ、、日本ではあまり見たことがないブランドだった。私が知らないだけかもしれない。
クローム系シルバーとゴールド素材は、実は5年前程から徐々にファッションに取り入れられ始めてきた。2007年の秋冬のコレクションを見ても、ゴールド・クロームのトレンドは当分続く気配だ。日本でも今年になってかなり溢れ始めている。
「ファッションのトレンドがやがてインテリアのトレンドとなる」というのが私の持論だが、その持論で行くとインテリアにもクローム・ゴールド系の素材が入ってくる筈だ。事実、今回のサローネでもその気配は感じられたし、ミラノではゴールドを基調としたインテリアのレストランもオープンしている。
ゴールドは住宅のインテリアでどう使っていくのかというのは、ちょっと考えないと難しいかもしれないが、クローム系シルバーはそんなに難しくないと思うし、今後店舗だけではなく住宅のインテリアにも取り入れられてくると思っている。昨年Grand-Bay INO V-Landでビッグウェーブとクロームメッキのハンドルの組み合わせのキッチンを発表したのも、そんな背景から見て貰えると分かりやすいと思う。
カルテルはファッションとのコラボレーションを積極的に進めていた。左の写真はMOSCHINOとのコラボ、真ん中の椅子はなんと安全ピンが敷き詰めてある。右の写真はETROとのコラボ。写真には撮れなかったが会場ではドルチェ&ガッバーナの豹柄の布を張った椅子がカルテルから出品されていた。
投稿者 nabe : 09:08 | トラックバック(0)
本日、長らく改装中だった御堂筋本町の大阪スタジオがオープンしました。
大阪は設計が少し古かったので、今回の改装で全体的にオープンにしたのと、セット数を減らして商品を少し引いて見て戴けるようにしましたので、以前よりは格段に見やすくなったと思います。
正面を入ると、新製品ISOLAのロッソジャポネーゼが照明のカボッシュと共にセットされてます。バトリシア・ウルキオラのこのカボッシュ、ミラノサローネでもかなりブレイクしてましたが、改めて見ると本当に美しい照明だと思いました。
正面から真っ直ぐ進むと、ISOLAシリーズが続いています。勿論、INO V-LAND、ビックウェーブも展示されています。
大阪の展示ではV-Landもカボッシュの中サイズを照明に使っています。ロッソジャポネーゼだけでなく、このカボッシュはいろいろなキッチンに合いそうです。
さらに進むと、この大阪で始めて公開されたINOのオンウォールがベネツィアン・モザイク・タイルと共に展示してあります。
オンウォール・タイプのINOの展示は大阪が初めてなので、私もスタジオでどう見えるのか心配だったのですが、なかなか美しいし、オンウォールでもINOの美しさは損なわれていないので安心しました。この大阪にはINOのペニンシュラー・タイプも展示されてますので、併せてご覧下さい。
右手奥の窓際には、世界初のDECOのトレンドを先取りしたキッチン「アラベスク」が展示されています。発売してもう二年になりますが、今年のサローネで見られたDECOのトレンドを見ると、ようやく時代が商品に追いついてきた感がして、ちょっと感無量です。
、
投稿者 nabe : 19:47 | コメント (0) | トラックバック(0)
RonAradにはいろいろな思い出がある。
勿論、RomArad本人には面識はないが、ミラノでのいろいろな場面でRonAradとの接点があった。何かの縁なのかと思うことがあるが、そういう意味でも大好きなデザイナーの一人だ。
最初にRonAradの作品に出会ったのは、うちのミラノの所長がチニ・ボエリの事務所で働いていた頃に設計した「田園の丘陵地に建つ住宅」というのがあって、その内装に何やら鉄の板を曲げた不思議なブック・シェルフを見つけた。RonAradがまだ大きく売り出す前に自分で溶接機やらを持ち込んで、自分の手で製作したものだということだった。まったく不思議なものを作るデザイナー?職人?だと思って、強烈な印象があった。その後、カルテルからBookworm Shelving として樹脂で発売されているのを知った。
余談だけど、自宅はこのチニ・ボエリの「田園の丘陵地に建つ住宅」をイメージして設計して貰った。勿論、イタリアの田園の丘陵地に建ってる訳ではない。
二度目に彼の作品に出会ったのは、ミラノのとあるショールームの地下のバーカウンターだった。このバーカウンターもRonAradが自分で溶接機を持ち込んで製作したというもので、彼特有の不思議な曲線を持つ美しいもので、一目見ると脳裏に焼きついてしまうという強烈なオーラーを発していた。自分で現場で製作するなんて、凄いデザイナーだと改めて思った。このショールームは今は閉鎖されていて見ることは出来ない。
写真はミラノ城で展示されていた金属ワイヤーの椅子。連続した無数のワイヤーを一つ一つ形状に沿って曲げて形を作っている。気の遠くなるような作業だと思った。
その後、彼はサローネの際、ミラノ市内の外れにある画廊を借りて個展を始めてから、ぐんぐんとメジャーになってきた。彼の個展で印象に残っていたのは、真っ暗な空間に白いビニールの紐を無数に垂らし、その紐のカーテンに向けて彼の製作した映像がプロジェクターで投影されていたものだった。紐なので掻き分けてスクリーンの中に入りこむとこができ、スクリーンの裏側からも映像が鑑賞できるという不思議なインスタレーションで、これも印象は強烈に脳裏にこびりついている。この紐のアイデアは、憶測だけど、昨年の吉岡徳人のTOYOTAのインスタレーションのアイデアの基になっているのではないかと思っている。
この個展で御馴染みの「ロッキング・チェアー」を始めて見かけた。欲しいなと思ってると、たまたまミラノ市内のとてもマニアックな家具屋で売りに出されているのを見つけた。値段を聞くとなんと300万と言われて諦めた。
しかし、その後、このロッキング・チェアーが貸し出されてドルチェ&ガッバーナのショーに突然登場したら、あれよ、あれよという間に価格が上がり一年も経つと更にとんでもない値段になってきた。まあ、完全に諦めは付いたけど、今でも心のどこかに引っかかっている。
ショーに登場してから、暫くしてサローネでドルチェ&ガッバーナとRonAradのコラボレーションが始まった。昨年からはドルチェ&ガッバーナの専用ランナウェーイを使ったRonAradのプレゼンテーションが始まり、サローネで最も人気があるイベントになってきている。
写真はこの会場で発表されていたロッキング・チェアー。
会場風景をビデオ・クリップしました。ロックンロールが流れる会場、ランナウェーイの上に並べられたオブジェやロッキングチェアーの数々、暫しRonAradとDolce&Gabbanaの不思議な世界をお楽しみください。
今回はブックシェルフも発表されていた。RonAradらしくて、不思議な曲線に覆われている。
RonAradの作品は、今回もいろいろなメーカーから発売されていた。。
本日(2007年5月3日)、長らく改装中でした大阪御堂筋のスタジオがオープンします。お時間がありましたらぜひご覧下さい。私も昼過ぎにはいる予定です。
投稿者 nabe : 08:50 | コメント (0) | トラックバック(0)
恐らく2007年度のサローネで最も目立ったのはPatricia Urquiolaではないかと思う。
MOROSOはPatricia Urquiolaでほぼ半分は埋め尽くされていたし、他のメーカーからも彼女の作品は本当に沢山出品されていた。いまや、押しも、押されぬミラノ・デザイン界の大御所と言ってもいいかもしれない。
まずはお馴染みのAntibodi、、今回は青い花びらを持つ単色の寝椅子。他の彼女の作品がカラフルで華やかなものばかりだったので、特にこの「深い海のようなブルー」が印象に残っている。彼女の次の作品へのテストなのかもしれないと思って見ていた。
MOROSOは、カラフルな具象モチーフを散りばめた和のテーストを取り入れたソファーと、丸い巨大なクッション・ソファー。どちらも先に紹介したMarcel Wandersのデザイン。日本では相変わらずモノトーンで直線的なソファーが多いが、こんなソファーが日本の住宅で一般的に使われる日は近いだろうか?取り敢えずは、まだ日本で全盛のミニマルな空間に、一つだけこういったカラフルなソファーを放り込んでみると、想像しただけで新鮮で、何やら楽しくなりませんか?空間構成としても、あとの空間がミニマルな無彩色を基調とした空間なら、そんなに難しくなく作り上げられると思う。
日本のだと思われるようなカラフルな布を貼ったラウンジ・チェアー。デザイナーはミラノ在住の富田一彦。美しくて、とても新鮮だった。日本の古民家の空間の中に放り込んでみたい。特に、ロッソジャポネーゼの横に置いてみるとどうなるのだろう??こういった意表を突く家具を見ていると、ミラノにいる事を忘れて、空間の妄想は限りなく広がっていくのです。
B&Bの市内のショールームの一番前のウィンドウ側に置いてあったソファー。勿論デザイナーはPatricia Urquiolaなんだけど、これにはちょっとびっくり。B&Bといえばチッテリオだというイメージなんだけど、これは一体どういうことなのか??チッテリオを探すと、ショールームの一番奥、ザハ・ハリドの奥に見つけました。展示してある作品は、新作なのだか、旧作の手直しなのか、良く分からなかったけど、いずれにしてもちょっと新鮮味は欠けてたし、見ている人は極少数だった。
見てて面白かったのは、B&BのPatricia UrquiolaはMOROSOとは違って、やはりB&Bの臭いがプンプンするのです。やはり同じデザイナーを使っても、会社によってこれだけ違うのかという印象でした。
Patricia UrquiolaやMOROSO、、どうしてこんなにポピュラーになってきたのかという事を考えてみると、勿論デザインの美しさと新鮮さはあり、いいデザインであることは間違いないし、私自身も大好きなのだけど、それ以外に何かの理由がある筈だと、、サローネ期間中ずっと考えてた。帰りの飛行機の中で、突然に「こういうことじゃないか」と閃いた事がある。それは、ミニマルからDECOへの橋渡しの役目として彼女のデザインは一番自然なのではないとかいうことです。写真はトード・ボーンチェによるDOLL CHAIRです。
時差ぼけの頭で考えたことなので、まあ、いい加減な話として聞き捨ててください。
投稿者 nabe : 22:18 | コメント (0) | トラックバック(0)
時代の寵児Marcel Wanders
いま世界で一番旬で、熱いデザイナーMarcel Wanders
デザインという想像力の琴線をダイレクトに刺激してくれるデザイナーMarcel Wanders
2007年のサローネでも しっかりやってくれました。
天才かもしれない。
お得意の巨大モチーフは健在。巨大なスタンド・ライト、大きさは一緒に写っている人間と比較して下さい。マルセルがプロデュースするMoooiではstudio JOBによる巨大なシャンデリア。小さいものを単純に巨大にするだけで、形としてバランスがとれるのかという疑問がありましたが、実物をよくよく見ると、ディテールでの工夫はかなりされている節が見られました。さすがMarcel Wanders、、ただものではない。
今回の作品の中でのハイライトはレースを樹脂で固めた家具。
中は空洞なので座ると壊れそうな気がするが、座ってみると意外と頑丈。でも、レースということで座りながら一抹の不安感を感じるのが、なんか自虐的に心地良い。しかし、こんな発想と、技術はどこから出てくるのだろう?
同じく、レースの四角いスツールと、巨大で装飾されたベルの前に置かれた「子犬」のモチーフ、これもレースを樹脂で固めてある。中は、勿論空洞で透過性がある。巨大な装飾されたベルは、他にも何台も展示されていた。もうこれはアートの世界なんだと思う。
ゴールド系の具象モチーフが施されている「チェスト」と「椅子」。ちょっと淡目のゴールドが上品さを感じさせる。
具象モチーフや抽象モチーフのファブリックを貼ったソファーはこの他にもいろいろ展示されていた。形状も単純な定規で線を引いたようなデザインではなく、人間の手が確実に入った線を基調にしているのが、よりいっそう暖かみを感じさせる。日本の市場でも、無印的なシンプルだけど無機質で単調なソファーや家具ではなく、こういったより暖かい、人間味を感じさせる家具に変わっていくのだろうと思います。まさに「ミニマルの終焉」と「DECOの始まり」が日本でも急速に進むだろうと思います。
余談ですが、チェストの前に座っている男性が着ているカラフルなシャツが、Marcel Wandersのブースに妙にマッチしている。個人的にもちょっと気に入りました。どこのシャツだろう?もう一つ、会場で会った「モダンリビング」の編集が着てたメンフィス柄のMIUMIUのシャツもとても良かった。男性のシャツも柄物のの時代が到来なんでしょうね。
コクーンと不思議で新鮮なモチーフを表面に施したオットマン。これからの家具は、これほどカラフルで躍動感のあるデザインになって行くのだろうか?美しいだけに、その可能性に付いて考え込んでしまいました。ここまでDECOが行くとしたら、DECOの可能性は無限に広がっていくと思います。
ゴールドのモザイク・タイルが表面に張られた展示車。勿論ダミーで走ることは出来ません。一昨年のサローネでベネツィアン・モザイクで装飾されたミニ・クーパーがトリエンナーレで展示されてましたが、こうやって見ていると、こんな車もありかな?と思ってしまいます。
最後にサローネでのMarcel Wondersの個展をビデオでクリップしました。写真よりもより臨場感があるかと思います。
最後にお願いです。
「人気Blog Ranking」なるものに登録しました。興味半分に登録したのですが、順位が少しずつ上がってくにつれ、性格的なものなのか、どうしても順位をもう少し上げたいなんて思ってしまいます。もしお願いできるなら、左上の「人気Blog Ranking」のボタンををクリックして貰うとカウントされるようです。宜しくお願いします。現在「インテリア部門」の37位です。
投稿者 nabe : 12:27 | コメント (0) | トラックバック(0)
今日はアルミ家具の名門YCAMI社から紹介します。ご存知とは思いますが、YCAMI社の製品は日本ではTOYO KITCHENが総代理店を務めています。
YCAMI社と、TOYO KITCHENとのつながりはもう17,18年近くになるでしょうか?本当に不思議な縁で始まりました。ある年に、サローネでYCAMI社の家具を見て、一目で気に入ってしまいました。でも、当時はもう既に日本に扱っている業者があって、何度引き合いを出しても相手にして貰えなかったのです。でも諦めずに、イタリア国内でコネクションを探して、なんとか取引を開始したいとしつこく粘っていたのです。イタリアというのは面白い国で、個人のコネクションをとても大切にする国民性で、局面が打破できなくても、間に共通の友人、知人を立てることで、驚くほどスムーズに問題が解決する場合が多いのです。
この時、YCAMI社との間に立ってくれたのは、なんとBoffi社の海外マネジャーだったのは、今から思うと本当に不思議です。まだ、創業者のパウロ・ボッフィーが健在な時代の話です。その後、この海外マネジャーは新しく社長に赴任した現在のガバジ社長とそりが合わずBoffi社を離れることになるのですが、、この話はまた後日・・
YCAMIとは、そんな経緯で取引が始まり、会長のジュセッペ・カイミと個人的な関係を築き、その後、日本での扱い業者はTOYO KITCHEN一社に限定してくれ、現在に至っているわけです。写真はYCAMIのブースでのジュセッペ会長と私です。以前にも書きましたが、ジュセッペ会長は有名なフェラリストで、現在も数台のフェラーリを所有してみえます。面白いのは彼の所有するフェラーリは全て「黒」だそうです。
いずれにしても、美しい椅子です。
写真はSKINの表面に施された模様のアップ。最近のインテリアのトレンドでもある具象モチーフが新しさを感じます。
昨年発売されたカルロ・コロンボのソファーの新色です。造形的で、今までにないフォルムで、不思議なソファーです。組み合わせて使うとかなりの存在感があります。新色は少し光沢感があるベロアのような素材です。
YCAMI社はアルミの家具ということで、イタリアでインテリアにもミニマルの波が押し寄せてくるちょっと前、ミニマルのトレンドが、トレンドとしての予感はあったにしろ、まだまだトレンドとして定着していない20年ほど前に生産を始めました。アルミとかガラスとか、暫くしてダークウッドである「ベンゲ」がインテリアの素材としてイタリアでトレンドになってくる中で、YCAMI社も企業規模を大きく拡大をしてきました。いわゆるミニマルのトレンドと伴に育ってきた会社なのですが、しかし、最近はDECOの流れを積極的に取り入れ始めています。アルミの表面も、従来のアルミの生地の色ではなく、シャンパンゴールドに染め上げたり、表面の模様も具象柄を取り入れ始めてきています。
余談ですが、この当時「これからはアルミがインテリアの素材としてもっと多く使われてきますよ」と、インテリア関係者に話すと、殆どが半信半疑、また設計事務所の先生には「冷たい金属がインテリア空間に入るべきではない」と訳も分からず叱られたことがあります。別に怒らなくてもいいのに、と、当時は思ったけど、今から考えると懐かしい思い出です。
投稿者 nabe : 23:44 | コメント (0) | トラックバック(0)
各論に入る前に、まず2007年度のサローネは全体としてはどうだったかという話から始めます。
今年は例年よりも参加者が多かったようだと書きましたが、主催者側の発表でも27万人にのぼり、昨年の22万5千人より20%も多い参加者だったようです。もっと驚くのは参加者の62%がイタリア以外からだということで、まさにサローネは世界最大のインテリア・家具・デザインイベントに成長したと言えます。
参加企業についても、現在400社以上も待機リストがあり、その大半が外国からだということなので、恐らく来年はもっと多くの日本企業の参加があると推測します。日本からの参加企業の目的が「世界に向けての情報発信」ではなく、「日本市場への情報のフィード・バックによる企業イメージの向上」だとしたら、参加企業が増えることでマスコミの取材対象が分散するので、後者が目的の企業の意味が薄れるので結果的にはいいことではないとか思います。
今年の日本企業の参加ブースを視察しても、プレゼンテーションそのものは有名建築家やデザイナーの起用で素晴らしいのですが、展示してある実際の製品やコンセプトがイタリアの現在のトレンドと見比べると、少し時代錯誤ではないかと思われるものがあり、どう贔屓目に見ても日本市場に向けてのイベントであるという感はぬぐえないものも多く見かけました。
それではサローネ全体の話に戻ります。
今年のサローネの特徴は大きく分けて3つあります。
1つは「ミニマルの終焉」とDECOの時代の本格的到来」です。4,5年前からこの傾向は徐々に出始めてはいるのですが、今年のサローネでこのトレンドが完全に定着した感を持ちました。象徴的なのは、あのチッテリオと切っても切れないとと思われていたB&Bがショールームの最前列に「パトリシア・ウルキオラ」、その後ろには「ザハ・ハディド」、そして最後列がなんと「チッテリオ」だったのにはちょっとびっくりしました。この話は、また後日します。
2つ目はイタリア家具業界の再編成の動きです。事前情報でも書きましたが、いまイタリアの家具業界は二つの大きなグループの動きが活発になってきていすま。「シャルメ・グループ」と「オペラ・グループ」です。イタリアの家具業界は中小企業が中心の時代から、巨大な資本をバックにした企業集団の時代に移りつつあるようです。今回のサローネではシャルメ・グループのカッペリーニとフィアットのコラボレーションが新しい時代の到来を予感させました。
最後、3つ目は「デザイナーのウィンブルドン化現象」です。つまりイタリアのデザイナーや建築家よりも、海外のデザイナーの活躍する場が大きくなってきています。日本からのデザイナーの活躍もそういった流れの一つと見る事ができます。逆にイタリア人の若いデザイナーで目に付くのは「カルロ・コロンボ」だけのような気がしています。世界中のデザイナーや建築家をミラノに集まり、デザインのレベルは大きく上がったが、逆にイタリア人のデザイナーの活躍する場が減ってきた、、まさに「ウィンブルドン化現象」ですね。
そうそう、ファション業界とのコラボレーションも以前よりかなり増えてきたと思います。
さてっと、次回はいよいよフィエラ会場からのレポートです。
投稿者 nabe : 23:48 | コメント (0) | トラックバック(0)
ニューヨークのSOHO地区に新しいALESSIの旗艦店がオープンした。
小さな写真しかないので、はっきりとは分からないが、現在のALESSIのショップのデザインからはかなり変わってきているようだ。ALESSIも従来のビジネスモデルを踏襲するだけでは限界が見えてきているので、複数ブランドの展開を始めたり、他のメーカーとのコラボレーションを始めたりしている。今回の新しい旗艦店はその戦略の一環だろうとは思う。従来のALLESIのショップより高級感を感じさせる。
ALESSIは一昨年あたりから従来のワンブランドではなく、ブランドを3つに分けて、それぞれのブランド毎の商品、販売戦略を取ろうとしています。ワンブランドの時より、よりダイナミックで柔軟性がある戦略を展開できるということだと思うのですが、悪くすればブランドのイメージが散逸する恐れもあります。また、トヨタのレクサス戦略でみるように、ブランドを短期間に立ち上げようとすると、とんでもない投資が必要な場合もあり、理屈では合理的であっても、実践する場合の問題点は山積するというのが常識です。ALESSIも類似した商品、または同じビジネス・モデルを踏襲した会社がマーケットに数多く出現することで、市場での競争も以前とはかなり違ったものになってきています。多ブランド展開で、この状況を打破しようとしているのだと推測します。
新たに展開してきているのは次の3ブランドです。
まず「Officina Alessi」です ALESSIの中でも一番上の価格帯に位置する商品で、タイトルも「Art and Poetry」のサブタイトルが付けられてるところから見て、マス・マーケットに向けた商品ではなく少量生産で、特定の狭いマーケットに向けた実験的な商品のようです。 以下がHPからの抜粋です 「The "Officina Alessi" collection includes our most sophisticated, experimental and innovative products,as well as our small-scale and limited productions.」2つめのブランドは従来の「ALESSI」です。ある程度の大量生産をベースにしながら、品質とデザイン・レベルの高い商品ということなので、従来のブランドの踏襲ですね。サブタイトルには「夢工場」と付いています。 以下がHPからの抜粋です
「The "ALESSI" collection expresses the best industrial mass productions of our sector, both from the point of view of design and production quality. Discover the Alessi collection. Select」
最後は普及価格帯の商品で、「A di Alessi」というブランド名で展開して、卸先についてもある程度広範囲の供給を考えているようです。デパートやスーパーのコーナーで販売するという商品です。ステファノ・ジョバンノーニのコミカル・シリーズとか、以前ブログで紹介したカンパーナ兄弟の籠などもこのブランドに属するようです。 以下がHPからの抜粋です 「The "A di Alessi" trademark includes our most "democratic" and accessible products. Discover the collection... 」
今回のニューヨークのソーホー地区の旗艦店は、このようなALESSIの戦略を踏まえてみると、この店がALESSIにとってどういう意味を持つのか自ずと推測できます?
ショップのデザインははhani rashid、エジプト生まれのカナダ育ちの建築家。確かkarim rashidのお兄さんか、弟だと思う。店内の什器はメンディーニがALESSIの為にデザインしたものらしい。
この旗艦店では中にカフェがあり、ウェスト・ビレッジの有名カフェ「Joe’s, the award winning」 のエスプレッソが飲めるとのこと。
右の写真はhani rashid
投稿者 nabe : 18:34 | トラックバック(0)
サローネ開催までもう一週間を切lりました。サローネの情報は洪水のように溢れ始めているので、、今更私が語るまでもないと思います。今日はちょっと視点を変えて、展示内容やイベントについてではなく、ビジネスや、こういったサローネの開催を支えるイタリア社会の背景について書こうと思います。日本のマスコミがサローネをビジネスという視点で報道することは少ないので、インテリア・ビジネスに携わっている方には、ちょっと面白いかと思います。
日本では、どうしてもサローネの興味の大半がデザインという側面のみで語られる事が多いのですが、実はサローネというのは壮大なビジネスの場なのです。イタリアでは「ビジネスのサローネ」「デザインのアビターレ・イル・テンポ」と言われてますが、余談ですが、日本では何故かこの「アビターレ・イル・テンポ」の知名度が極端に低いのは、日本のマスコミがサローネにだけ関心が向かっているせいなのでしょうね。
しかし、最近のサローネは単純に商談の場ではなく、世界中のデザイナーが実験的なプレゼンテーションする場となりつつあるので、どうしても日本からの参加者の殆どの興味が「デザイン」という部分にのみ集中しています。それも、サローネ全体を見るのではなく、世界的に有名なアーキテクトがどんなデザインの商品を発表するのか?もっと極端なケースでは、日本人のデザイナーの作品にのみ興味が集中するという笑えない話もあります。また、最近では日本の会社の出展が増えてきているので、日本の会社の会場だけを見て廻るという、もっと笑えないというより、不思議な参加者も増えてきています。ミラノ2泊組と言われる参加者ですね。
まず、話を始める前にサローネの規模について理解をして貰う必要があります。サローネに出展する会社は、会場内と会場外も含めて2000社から3000社の間だと言われています。イタリアの商工会議所の家具メーカーとして登録されている会社は3万社らしいので、サローネに出展するのはイタリアの家具メーカーのほんの一部だとも言えます。
そのサローネに参加する2000社から3000社のメーカーが、この時期に一斉に新製品を発表する、実はこれがサローネなのです。一つのメーカーが発表する新製品は少ない会社では5種類ぐら、多い会社だと20種類以上の新製品を発表します。そうすると2000社かける、10種類の新製品という事になると、なんとサローネ期間中にはなんと最低でも2万種類以上の新製品が発表されるいうことになります。
一つの産業が同時期に2万種類の新製品を発表するという状況を、日本のどんな市場にあてはめて考えても、とんでもない事態だという事がすぐに理解をして貰えると思います。日本の会社が出展しても、日本人のデザイナーが新作を発表しても、サローネ全体としてみるとほんの一部の出来事で、イタリアで注目される事はとても難しいのが現実です。ただ、日本人デザイナーやアーキテクトの位置はかなり高くなってきているので、イタリアの有名メーカーがこぞって使い始めることで注目はかなり浴びるようにはなってきています。
デザインという側面からだけでサローネを見るのも確かに楽しいし、面白いとは思うのですが、私のブログを読んだ方は、今回のサローネではその規模や、2万種類の新製品を生み出すイタリア人のパワーと情熱、それと、それを支える産業構造を実感して欲しいと思います。そして、振り返って、日本のインテリア産業やインテリア市場への疑問を持って戴ければ幸いです。
まず、サローネで発表される製品の多様性はどこからもたらされているのか?2万種類の新製品は当然ですが似たような製品はあるのですが、なんせ2万種類なのでその多様性といったら想像を絶します。では、この多様性を可能にする産業システムはどうなんたろう?また市場としてこの多様性を受け入れる事が出来るイタリアのマーケットとはどんな市場なんだろう?興味は尽きません!!写真はハンドメイドの臭いがプンプンするブリキの椅子。これもれっきとしたメーカーの商品
このイタリア家具産業の多様性に興味を持たれた方は、「イタリア・デザインの秘密」も併せて読んで貰うと、より面白いかもしれません。
振り返って、日本のインテリア市場はあまりにも似たような製品が氾濫し、多様な価値観を持つ製品が市場の中で殆ど見られないのはどういう理由なのか?それが、日本のユーザーが均一な趣向の中に埋没して、多様な価値観やデザインはもともと求めてないのか?それとも、日本のさまざまな規制や、日本の流通システムがそれを阻害しているのか? そして、これからの日本のインテリア産業や家具産業どうなるのだろう?現状のままの均一性の高いマーケットとしてこのまま継続していくのか?それとも、インテリア・家具マーケットの成熟度が上がるに連れて、イタリアのような多様性を受け入れるマーケットに変わっていくのだろうか?毎年サローネに行く度に、私はこんな疑問を繰り返し心の中で反芻してしまいます。
次に、イタリアの家具産業の現状です。2006年度のイタリア家具産業の規模は6兆円だそうです。輸出は2兆円といいますから、生産量の三分の一は輸出と言う事になります。日本の家具産業の規模は知りませんが、恐らくイタリアの規模はとんでもない規模だと思います。前述の多様性を可能にするのはこの産業規模の大きさと言うことが出来るかもしれません。
最近のイタリアの家具産業でもう一つ顕著なのは、投資グループによる家具とファション産業のグループ化、再編成と言ってもいいかもしれません。
写真はロン・アラッドとドルチェ&ガッパーナとのコラボレーション。会場はドルチェ&ガッバーナの専用ランナウェーイ。これもインテリアとファションが急速に近づいてきた事による新しいサローネの傾向の典型的なケースだと思います。
大きな投資グループは二つあり、ひとつはフェラーリの社長 ルーカ・コルドーネ・ディ・モンテゼーモロや、Tod’sグループの 社長 ディエーゴ・デッラ・ヴィッラらが率いるシャルメCharmeグループがあります。「ポルトローナ・フラウ」、「カペリーニ」がこのグループになります。
二つめの投資グループはオペラ・グループです。このグループのメインの企業は「ブルガリ」であり、このグループの中にはB&BやMoooiが傘下にあります。Boffiがこのグループに入ったという噂を聞きましたが、単なる噂だけかもしれません。
この投資グルーブ下で、インテリアとファションが産業として融合が進みつつあり、イタリアのインテリア産業もより大きな資本をベースにしたダイナミックな経営戦略を取り始めています。このことが最近のサローネの華やかさにも繋がっていると感じています。
このようにサローネをデザイン以外の視点で見ていくと、また違った意味でのサローネの感じ方や見方ができると思うのです。
サローネの事前情報も4回目となりました。2007年度のサローネの事前情報については今回で最後にします。「参考になった」と思っていただけたら幸いです。次は帰国してから、また独断と偏見も交えながら、私なりのサローネのレポートをしようと思ってます。

最後に、もう一つのサローネの楽しみ方は、サローネ期間中は会場内、市内を歩いていると突然に有名なアーキテクトに遭遇します。インテリア好きとしては邪道ではありますが、芸能人に遭遇したテーンエイジャーのように単純にミーハー的に出会いを楽しむというのがあります。出会いがあったら、すかさずデジカメに収録してコレクションでもしてみましょう。
写真は2006年のサローネ会場で見かけたカンパーナ兄弟。会場内にはさりげなく世界的に有名なアーキテクトやデザイナーが溢れているます。あるパーティーでシャンパンを飲みながらふと振り向いたらガェターノ・ペッシェがそこに立ってたことがある。ペッシェの大ファンとはもうそれだけで大感激でした。
それではサローネ会場の、「Ycami」のブースでお待ちしています。フィエラの12号館になります。
投稿者 nabe : 16:54
2007年度のサローネもあと一週間ちょっとになり、関連情報もかなり広範囲に集まりつつあります。Webでの関連情報も徐々に充実してきていますので、検索エンジンでいろいろ検索しても面白いかもしれません。
まず今日は、メイン会場であるフィエラの情報です。
事前情報(1)でも書いたように広大な会場なので、事前に見たい会社、ジャンルを特定してから会場に入られた方がいいと思います。徒に会場を歩き回っても足や腰に負担がきて、記憶力や注意力も次第に薄くなるというような事にもなりかねません。必ず、はやる心を抑えて、おもむろにガイドブックを入手して、よくホール番号とブース番号を確認してから歩き出しましょう。
一般的にはまず8号館、12号館が必見です。「Vitra」「Molteni」「Zanotta」「Edra」「Moroso」「Cappellini」「Cassina」、そしてうちが総代理店をしている「Ycami」も全てこの二つの館にブースを設けています。また、この二つの館は二階にあり、隣り合わせなので、とても便利です。
下にの写真は、8号館、12号館のブースのメーカー別の配置を分かる範囲でメモしたものです。参考にしてください。
次にトリエンナーレでのイベントですが、「New Italian Design」というのがメインの展示のようです。インテリア、プロダクト、アクセサリーの分野で活躍するイタリアの124名のデザイナーの合同展示のようです。
もう一つのトリエンナーレのイベントですが、ちょっと驚いたのですが、少し前に「AXISビル」のリニューアル・オープンのイベントで、深沢直人とジャスパー・モリソンが主宰した「Super Normal」という展示を憶えてみえますか?そのイベントをどうも今度のサローネのトリェンナーレで再現するようです。このイベントは「ペンや洗濯バサミなど無名デザイナーの日常生活用品 200 余点を展示」するもので、今まで気にも留めなくて日常的に使用していた物が実はいいデザインなのだというイベントです。AXISで見たときは結構面白かった。今回のトリェンナーレでは、どんな展示がされるのでしょうか?
次にミラノ市との共催イベントです。
ドゥオモに向かって右に「パラッツォ・レアーレ」という古い建物があります。エヌマーレ三世の王宮だそうです。ここで「Camera con vista (眺めの佳い部屋)展」が開催されます。イタリアの 1900- 2000 前世紀から今日までのイタリアンアートとデザインを展示という事なので、かなり面白そうです。余談ですが、この建物は王宮美術館と呼ばれるミラノの歴史的建造物です。中に入ると、イタリアの歴史的な重みを体全体でずっしりと感じ何とも言えない雰囲気にさせてくれます。行かれたことがない方は必見です。
最近、サローネの第二会場とも言えるようになってきた「トルトーナ地区」ですが、TOYOTAのプレゼンテーションはここのOffinaFiorentini(ViaSavona35)で開催されるようです。プレゼンテーションの内容ですが、もうすぐ発売されるれハイブリッド・レクサスLS600hをモチーフにした造形モデルと、Dior銀座ビルの建築家乾久美子の新作家具「ノハラ」を展示。 空間構成は乾久美子とア ーティストの平川紀道だそうです。
同じくトルトーナ地区です。コーリアンがジャンヌーベルを使っての新しいコーリアンの造形の可能性のブレゼンテーションを行います。題して『CORIAN NOUVEL LUMIERES』
場所はOfficine Stendhal" via Stendhal 35です。昨年はザハ・ハディドのデザインでキッチンのプロトタイプをコーリアンで製作して展示してあった。今年はコーリアンで何を作るのだろう?
最後にミラノのの天気ですが、アルプスの麓という事もあり、山岳気候の影響で変わりやすく、寒いと思えば、夏のように暖かくなったり、ともかく読めません。事前にいくら天気予報をチェックしても意味がない事も多いので、持って行かれる服は冬から初夏まで幅広く対応できる服を持参する事をお奨めします。
投稿者 nabe : 11:45 | コメント (0) | トラックバック(0)
H&Mという欧米を中心に展開しているアパレル・チェーンがある。
世界中に23カ国、ショップ数は1300店舗というから、まあ巨大なアパレル・チェーンだ。ショップ展開はかなり積極的で、2004年には業績不振でドイツから撤退したGAPのドイツ国内の全店舗を引き継ぐ事で、ドイツでのシェアーを大幅に引き上げた。日本での展開は2008年に原宿に第1号店がオープンする予定ということなので、まだ日本にはショップはないという事になる。
価格帯としては普及価格帯だが、有名デザイナーやタレントを使ってのライン・アップを発売する事でも有名。数年前にシャネルのデザイナーでもあるカールラガーフェルドをデザイナーに起用して発売したT−シャツは欧米で爆発的に売れたことは記憶に新しい。
最近のユニクロの戦略をみると、このH&Mの戦略をかなり参考にしていると思われる。
このH&Mで、最近マドンナがプロデュースした服を発売して評判を呼んでいる。
そのマドンナの服のキャンペーン・ポスターに、うちが日本の総代理店をしている、イタリアの「YCAMI」社の家具が使われたので紹介します。
写真に掲載されている家具は2点あり、一つはマドンナが座っているスツール、ヴァレリア・ズガヴェッロ、もう一つは写真の左にあるテーブル、イプシロンです。どちらの商品もセット写真に使われています。お時
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