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sky craper
2005年 12月 7日
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2002年4月18日、勤務していたデザイン事務所でいつも通り仕事をしていた時、ある衝撃的なニュースが届きました。ミラノ中央駅近くにそびえ建つ高層建築ピレッリビルに、小型飛行機が激突し大破したというものです。 前年9月のNY同時多発テロの記憶も新しく、この知らせに誰もが驚きと恐怖を隠せませんでした。程なく、事件はテロではなく事故であったという事が判明し胸を撫で下ろしましたが、この建築は‘20年代から‘70年代にかけて活躍した建築家ジョ・ポンティの代表作のひとつで、ミラノのシンボル的建築であるため、惨状を目の当たりにした人々のショックは相当なものでした。 事故翌日、現場を見てきたミラノ出身の同僚のひとりが、ため息混じりに洩らした「ミラノで唯一のスカイスクレーパーなのに…」というひと言は、ある重みを持って記憶に残っています。

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ミラノ出身のジョ・ポンティ(本名ジョヴァンニ・ポンティ、1891〜1979)はその生涯に数々の重要な建築を設計し、その全てを-ドアノブに至るまで-デザインしました。

照明器具、カトラリー、トイレ、そして沢山の家具もデザインしており、‘57年カッシーナ社より発表した超軽量椅子スーペルレッジェーラは特に有名です。
建築/デザイン雑誌ドムスの初代編集長を務め、世界的に権威のあるデザイン賞コンパッソ・ドーロの発起、ADI(インダストリアルデザイン協会)の設立など、その後躍進するイタリアデザイン界の基盤を築いたのは、他に例を見ない偉大な功績です。


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‘60年に完成したピレッリビルはその名のとおり、車のタイヤで有名なピレッリ社のオフィスとして建設されました。

全高127mで鉄筋コンクリート建築としては世界でも有数な高さを誇り、事実イタリアで最も高いビルなのです。‘78年ロンバルディア州により買い取られ、議会なども執り行われる州庁舎として利用されるようになりました。


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今年5月、内装も含めた全修復工事が終了し、その機能を取り戻しています。
大都市ミラノにおいて、その近代性の象徴である高層建築物がこのピレッリビルに限られるというのは興味深く、また重要な要素だと思います。
スカイスクレーパー、グラッタチエロ、空を引掻くもの。
高層ビルはそれが建つ大地よりも、手に届かない空と対比されて表現されます。
世界中どこでも大都市は地形の起伏が少ない平野部に興ってます。周囲に視界を遮るものがなく、そこにはかつて地平線の上に大きな空が広がっていたでしょう。
街が栄え都市化が進むにつれ、土木・建築技術の発展に支えられて近代建築が建ち並び、高い建物で目に映る空を削りとって行きました。
そのようにして息苦しくなってきた都市では、街なかに植物を植え緑を増やし、金属やコンクリートの建物の間にありながら、少しでもほっとできるような環境を作り出そうと努力しています。オフィスで花や観葉植物を飾るのも、同じ気持ちが作用していると考えられます。
しかし都会におけるタイトな雰囲気を作り出しているのは、建築物の数や素材ではなく実は、それにより空が見えなくなってしまったからではないでしょうか。


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ミラノが近代都市でありながら、都会独特の冷たさや窮屈感を持たないのは、街の中心であっても、視界に入る空の面積が大きいからだと思います。
上に向けて開いているという開放感は、案外小さな公園や緑などよりも、私たちの気持ちを和らげてくれるものかもしれません。
そういう観点から、2001年にNY近代美術館で行なわれたインスタレーションで、深澤直人さんが提案した空を持ち込んだ空間は、都市生活における空間デザインの方向性のひとつを示唆していると思います。
古代の伝説にあるバベルの塔から現代の台北101(台北国際金融センタービル)、さらにはNYツインタワー跡地に2009年完成予定のフリーダムタワーに至るまで、空に近づきたいという人間の欲望、権力の象徴としての高さくらべは留まる所をしらないようです。
サンクト・ペテルベルグの技術者ユーリ・アルツターノフが発案した、地球表面と赤道上空のGEO(対地静止軌道)に静止している人工衛星とを結ぶ“宇宙エレベータ”実現まで、天空への挑戦は終わることがないでしょう。
ミラノにおいてはピレッリビルが、唯一のスカイスクレーパーとして存在していれば充分なのですが。

投稿者 tks : 16:19 | コメント (0) | トラックバック(0)

micro tip
2005年 07月 21日
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ボールにマイクロチップが入る。

これはイタリアサッカー「セリエA」ユベントスのカペッロ監督が、以前、審判の誤審で起きたもめ事から「審判に不信を抱くなら、ボールにマイクロチップをつけるべき」と提案したことがきっかけとなった。

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ボールにはマイクロチップと 6 個のセンサーが内蔵され、コート側には 18 個のセンサーを設置、テストが試みられている。このテストが順調に進めば、来年のドイツ・ワールドカップに採用される予定。





愛犬にマイクロチップ埋め込み
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EU加盟各国では、動物の愛護及び管理のため、マイクロチップの注入が義務化されてます。

ハイテクで「ゴール判定」とか、ハイテクで「動物の愛護及び管理」とか。さらに、ハイテクY世代型住宅までに発展し、high technology が、我々の生活のなかで欠かせなくなって来ましたが、未来をハイテク産業にどれだけ任せられるだろうか?・・・普段の生活の延長線上で「自然な形で」ハイテクが組み込まれるようにしたいですね。

投稿者 tks : 14:57 | コメント (0) | トラックバック(0)

pirellone
2005年 06月 14日
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ミラノの中央駅前広場にそびえ立つ「ピレッリ・ビル」。このビルは、イタリア国内における最初の高層ビルであり、また、戦後の現代建築物の中の代表的なものです。設計はジオ・ポンティ Gio Ponti、1958年に建設された彼の代表的な建築でミラノのシンボルの一つです。

、、、実はこのビル、2002年4月に小型機が衝突事故を起こし被害をうけましたが、この5月末に補修工事が全て完了しました。

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「ミラノの高層ビルに飛行機が激突!!!」というニュースは、ニューヨーク同時多発テロの後だっただけに、誰もがとっさにテロを連想しましたが、実は、機械トラブルか自殺が原因で小型機が衝突した事故でした。

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■その「ピレッリ・ビル」は、半世紀経った今でも街に溶け込み美しいが、、、1980年代初期、活発に流行ったポストモダン様式を受けて建てられたミラノの「ガリバルディ・ビル」は、ギリシャ・ローマ様式の三次元スクラップを施したビル。新しい様式の発生のきっかけは、「何にもないのは退屈だ」という、その時代に対する反動といったもので、脱・現代様式を唱える建築家らの自己満足だ。と、20余年経った今日でもそういうミラノ人が多くいます。

投稿者 tks : 13:38 | コメント (0) | トラックバック(1)